「世界残酷物語」「続・世界残酷物語」「さらばアフリカ」と、ヤコペッティ監督作3本のDVDをリリースしたスパイクから、今度は「世界女族物語」「残酷大陸」の2本が発売されました!
2枚セットで買うと、既発売の3枚とあわせて計5枚が一挙に収納できる“残酷BOX”がもれなくついてきますよ〜。

 

 

  世界女族物語

「世界残酷物語」を大ヒットさせたヤコペッティが、翌年発表した第2弾がコレ。原題にもあるとおり、今回のテーマは“世界の女”。世界中から集めた女性にまつわる大ネタ小ネタを前作同様の編集方針でまとめあげた、これはこれで見ごたえある佳作。前作よりはだいぶ未開人ネタが弱くなっているが、そのぶんは日本ネタでフォロー。“香港の少女売春婦”“ロサンゼルスのブラジャー工場”“ハンブルグの飾り窓の女”など男性客の劣情を喚起させるネタを盛り込みつつ、最後は“サリドマイド児をもつ母親”“子供の病気の治癒を祈願しルルドの泉に集う母親たち”といったシリアスなネタで、観る者を神妙な気持ちにさせるところなど、ワンパターンとはいえ、やはり上手いと言わざるをえない。音楽は前作同様リズ・オルトラーニが担当。あいかわらずの単調なメロディに心がなごむ。

1963年 グァルティエロ・ヤコペッティ監督
音声 1.イタリア語(オリジナル)
   2.日本語
スタンダード・サイズ
特典映像 ヤコペッティ監督インタビュー(前編)
定価3800円(税抜)

 

40年前の日本はこうだった…?


写真左より、街にあふれるヌード看板、中学校での性教育授業風景、西洋マナー講座に通う女性たち

 

 

  残酷大陸

66年の「さらばアフリカ」以来沈黙を保っていたヤコペッティが、満を持して発表した驚愕のモンド・フィクション(そんな言葉あるのか?)。ヤラセと糾弾されてひらきなおったのか、今回は完全なフィクションとして作られている(といっても史実に忠実で、登場人物は全て実在の人物だとか)のだが、この作り方がかなり凄い。かつてのアメリカの黒人奴隷制度の実態についてのドキュメンタリーを製作中のイタリア人スタッフが、時空を超え(?)南北戦争時代の南部アフリカにヘリコプターで降り立つ(このファーストシーンが素晴らしい!)。そこで繰り広げられる黒人虐待を前に、奴隷商人や、時には奴隷自身へのインタビューを敢行しつつ、人種差別の愚かさを描いていく、といった斬新な構成。アメリカの恥部をこれでもかとさらけ出した、イタリア人のヤコペッティならではの、遠慮なき“裏アミスタッド”。「食人族」の斬新さも、この作品の前では色褪せてしまう。あらゆるモンドの元祖はやっぱりこの人だったんだ、と実感する名作。もっと評価されていいと思う。

1971年 グァルティエロ・ヤコペッティ監督
音声 1.イタリア語(オリジナル)
   2.英語
LB
特典映像 ヤコペッティ監督インタビュー(後編)
定価3800円(税抜)

 

 

 

 

 

特典として、「映画秘宝」にも掲載された高橋ヨシキ氏によるヤコペッティ監督へのインタビューを収録

 

  

(2002年5月27日)

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