マイ・トラウマ劇場 第5話

 

ルパン三世

子供時代、親と一緒に見るのは気まずいので要注意、と僕の心のブラックリストに載っていた作品がいくつかあった。ルパン三世の旧シリーズ、その中でも第1話とこの第2話は要注意エピソードだった。第1話「ルパンは燃えているか…!?」ではあの有名な、不二子が台に縛られてコチョコチョ・マシーン(?)で拷問される場面がとにかくエッチすぎた。そして第2話「魔術師と呼ばれた男」では半裸の不二子が滝に吊るされる場面が特に刺激が強すぎた。今ではファミリー向けの娯楽作品として定着したルパン三世ですが、旧シリーズの序盤はひじょうにアダルトな雰囲気で、子供心に何かいけないものを見てしまったかのような気がしたものです。

 
第2話 魔術師と呼ばれた男

あらすじ

ルパンと次元はある夜、燃え盛る炎の森をさまよっていた不二子を助ける。翌日、白乾児(パイカル)と名乗る男がルパン邸を訪れ、不二子をさらっていった。阻止しようと拳銃で撃つルパンと次元だったが、白乾児は銃弾を受けてもびくともせず、逆に指先から放たれた炎で退散させられてしまう。白乾児は不二子によって盗まれたマイクロ・フィルムを取り返そうとしていた。フィルムはルパンの車に隠されていた。ルパンは3枚のフィルムに隠された謎を解明する。そこには超硬質液体を作り出す化学式が書かれていた。白乾児はそれを体に塗ることによって不死身の男になっていたのだった。ルパンは不二子の制止を無視して白乾児との対決に向かう。「世界一強い男は一人だけだ」と白乾児も受けてたつ。白乾児の放った炎に包まれるルパン。しかしルパンも超硬質燃料を体に塗っていたのだった。白乾児と同じく超小型火炎放射器を指に装着したルパンは炎で応戦する。炎に包まれる二人。しかし超硬質燃料には効果時間に制限があった。先に時間が切れたのは白乾児だった。敗北を悟った白乾児は自ら滝へと転落していった。




初期の頃のルパンは泥棒ではなかった。無職。毎日次元と二人でダラダラしているだけ。(まだこの段階では五ヱ衛門は登場していない。ちなみに銭形もこのエピソードには登場しない。今では考えられないが…)このへんのダルな雰囲気が実に70年代のはじめっぽい。峰不二子もまだまだ謎の女だった。白乾児を「坊や」と、ルパンを「おバカさん」と呼ぶ。そして「二人の人を同時に愛してしまったの」とのたまう…。この不二子の存在が子供には理解を超えた妖しいものだったんです。

 

大学生の頃にビデオで鈴木清順監督の「殺しの烙印」(67年、宍戸錠主演)を見て、そのハードボイルドな雰囲気が初期のルパンに似ているなぁと思っていたら、脚本が「魔術師と呼ばれた男」と同じ大和屋笠によるものだと知って驚いた。初期ルパンが好きな人はぜひ見てみては。

 

 あなたのトラウマエピソード、ぜひ教えてください。

 (2000年11月26日)

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