マイ・トラウマ劇場 第4話 ゴジラ対へドラ はじめて映画館の大スクリーンで見た映画って憶えてますか?僕の場合、いまいち記憶は定かではないのだけれど、たぶんこの映画だったと思う。昭和48年頃だろうか。僕がまだ幼稚園児だった頃、兄に連れられて、近所にあった名画座で見た。その時は夏休みかなにかで子供向けのプログラムを上映していた。東映のアニメ「機関車やえもん」などもその劇場で見た憶えがあるので、たぶん「東映まんがまつり」と「東宝チャンピオンまつり」を混ぜてプログラムを作っていたのではないかと思う。映画館に行ったら、幼稚園の友達など知った顔が大勢いて、ゴジラが登場する場面以外は、彼らと館内を走り回ったりして遊んでいた。たぶんそれが僕の最初の映画体験。この作品の中でゴジラは計3回ヘドラと闘う。テレビの30分の特撮番組しか見たことなかったので、映画というのは長くて、見せ場も多くて、テレビとは一味ちがうな、と思ったものです。後年、ビデオで見なおしてぶっ飛びましたけど…。グロでサイケな異色作で。これが僕の原点なのか!とうれしくなってしまいました。 あらすじ
| 駿河湾沖でタンカーが巨大生物に襲われる事件が頻発していた。事件の犯人は、海のヘドロから生まれた怪獣へドラだった。ヘドラは最初はおたまじゃくし状の小さな生物だったが、仲間を見つけると合体し、あっという間に巨大怪獣へと成長したのだった。そして巨大化とともに進化したへドラは、陸に上がれるようになり、また空も飛べるようになった。工場のスモッグを吸い、ますますパワーアップするヘドラ。ヘドラが行くところ、硫酸ミストが撒き散らされ、人々は次々と倒れていった。またヘドラの肉片を浴びたものはその強烈な毒性で一瞬にして白骨化するのだった。ヘドラを追って(?)上陸したゴジラも、不死身のヘドラには手を焼いていた。自衛隊はヘドラの体に強力な電流を流し、焼き殺す作戦を準備していた。その頃、自暴自棄になった若者(柴俊夫)たちは富士の裾野で100万人ゴーゴー大会を開催しようとしていた。実際は100人しか集まらなかったが、ゴーゴー大会は決行された。しかし、そこにヘドラが出現。ヘドラを追ってゴジラも登場。自衛隊も交えて、地球の存亡を賭けた最後の戦いがはじまろうとしていた…。 |
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♪水銀、コバルト、カドミウム、鉛、硫酸、オキシダン……返せ、返せ、緑を青空を返せ♪の名曲に乗って展開する、70年代公害ブームを代表する作品。そしてゴジラシリーズの中で、唯一テレビ放送もされず、商品化されたものも少ない不遇の作品。しかしファンは多い…と思う。ちょっとまぬけな自衛隊(地球防衛軍ではない)の描き方や、夜中に麻雀をやっていてヘドロまみれになるサラリーマン、ゴーゴー大会を見守る村の住民の表情など、子供向けの作品とは思えないほどブラック。
小学校に入って、またその名画座で子供大会があった。その時は「ゴジラ対メガロ」か「ゴジラ対メカゴジラ」が中心のプログラムだったと思う。その時は兄と一緒ではなく一人で見に行った。母親に入場料200円をくれと言ったところ、100円を渡され、「幼稚園と言っても通るから、これで行ってこい」と言われた。幼稚園児は100円だったのです。しかし、なんちゅう親や。
その名画座(ちなみに徳島市にあった「助任かぶと」という劇場です)は後にポルノ専門館となり、80年代を迎えるころにひっそりと閉館してしまいました。
あなたのトラウマエピソード、ぜひ教えてください。
(2000年9月10日) 第3話へ トラウマ目次へ トップページへ