マイ・トラウマ劇場

子供の時に見た映画やテレビドラマ、CMなどで、妙に心に残ってしまっているものってありますよね。ストーリーとかはっきりおぼえていなくて、強烈なイメージだけが残っていたり、あれっていったい何だったんだろうとその後ずっと気になっていたりとか…誰にでもあると思います。
このシリーズでは、ネタが続くかどうか不安ですが、そんな僕自身のトラウマエピソードを少しずつですが紹介していきたいと思います。

 

熱中時代

僕らの世代には忘れられないドラマですね。放送時、僕は小学4年生。まさにこのドラマにでてくる子供たちそのものだったんです。大人気を博した作品で、僕も毎週欠かさず見てましたが、具体的に憶えているエピソードはほとんどないです。唯一この話だけを除いて…

第22話 お雛さまとさびしい宇宙人

あらすじ

北野広大(水谷豊)のクラスの森君がある日授業中にUFOを見たと発言。森君はいつも「自分はみなしご」などと嘘をついているので、UFOの件も嘘にちがいないとクラスメイトからバッシングを受ける。そんな折、森君は自分は宇宙人だと名乗る露天商の男(伊東四郎)に出会う。男からもらった、昼間でも星が見えるという宇宙レンズを学校へ持っていき、すっかりヒーローの森君。しかし北野は「みんなが星が見えると言っているので自分も見えたような気になってしまっているだけで、実際は何も見えない」と生徒たちの前で宇宙レンズのインチキを暴露。傷ついた森君は学校を無断早退してしまう。慌てて森君の家へむかった北野。しかし彼は家に戻ってはいなかった。森君は両親が自営業で忙しくて全くかまってもらえない孤独な少年であった。森君は男と一緒だった。森君を捜す北野は、おまわりさんの協力を得て、男の居所をつきとめる。男の家に踏み込んだ北野は飲めない酒を強要され、男と腕相撲で勝負することになる。北野は「自分が負ければあなたを宇宙人だと認めるが、自分が勝った場合、ただの人間にもどってくれ」と頼む。北野優勢で進んだ勝負だったが、森君の表情に気をとられた北野は負けてしまう。男は勝ったと狂喜するが、すぐさま二人に背を向け帰ってくれと言う。男に別れを告げる森君に「もう自分はみなしごだなんて嘘はつくな。みなしごは俺だけで十分だ」と男は言う。彼もまた女房・子供を亡くし、どん底まで墜ちてしまった孤独で哀しい男だった。男の家を後にする二人。「先生、あの人は宇宙人じゃなかったね、だって泣いていたよ」






 異色エピソードだと思う。コート姿の北野先生が飲み屋街を徘徊する場面が強く印象に残っていた。たいていのエピソードは学校とその近辺で完結していたからだ。伊東四郎の住む安アパートの雰囲気とかも「熱中時代」らしくなくて、すごい違和感があった。伊東四郎はこれ以前にも「みごろ!たべごろ!わらいごろ!」などでおなじみだったが、彼とか小松政夫に僕はいつも得体の知れぬ恐怖感を持っていた。ドリフなんかと違って、彼らのギャグの感性が、子供のそれと同一線上にないようなかんじがして、なじめなかった。バカなことをやっている不気味な大人という印象だった。だから、この伊東四郎=宇宙人というのは、僕にとっては説得力があったんだと思う。

 

 ということで、マイ・トラウマ劇場の第1回はおしまいです。2回目はあるのかどうか…
 ぜひ感想きかせてください。そしてよかったらみなさんのトラウマ作品も教えてください。

 (2000年6月11日)

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