怪しげな人物が人間とおぼしきものを大きな鍋?でグツグツと煮ております。タイトルに“ワックス”とあるので、鍋の中身はきっと蝋でしょう。この作品は“蝋人形”をテーマにしたホラー映画なのです。映画業界でメークアップの仕事をしていた主人公は、彼と人気女優との仲を嫉妬した社長によって顔に火傷を負わされ、それをきっかけに業界を引退し、蝋人形館を経営していました。そんな折、彼がかつて所属した映画会社の人気スターが続々と蒸発する事件が発生します。そして事件後、館にはなぜか消えたスターの蝋人形が陳列されていたのです…。怪作ですが、画調も明るく綺麗で、けっしてクズではないと思います。パッケージにあるようなオドロオドロしい場面はありません。誘拐した人間に特殊な薬品(麻酔)を投与することによって、生きた人形を作っていたのでした。(1969年 バット・タウンゼント監督 正和ビデオ)

 (2001年5月27日)

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