何ともえげつないイラストですね。黒い皮手袋の殺人者がナイフで美女の目玉をくりぬいています。ひえ〜、これをレンタル店のカウンターに持っていくのは勇気が要りますね。この作品、60年代にエログロ・スプラッターを量産した、血糊のゴッドファーザーことハーシェル・ゴードン・ルイス監督の作品であります。80年代ビデオ・バブルには功罪ありますが、功の部分は、やはりルイスのような幻の巨匠を紹介してくれたことでしょう。それ以前に我々がB級映画だと思っていたものは、海上に突き出たまさに氷山の一角であって、その海中にはC級からZ級まで無限に広がる暗黒があることを我々はビデオ・バブルの中で知ったのです。この作品、一応、連続ストリッパー殺人事件を解決しようとする探偵の物語になっています。半裸の女性たちが謎の殺人鬼に次々と惨殺されていきます。顔を潰され、イラストのように目玉をくりぬかれます。そのどう見てもマネキン、あるいは紙粘土による稚拙なSFXが実にイイ味を出しています。ルイス監督の、どや、すごいやろ、という声が聞こえてきそうです。(1971年 H.G.ルイス監督 バップ・ビデオ)

 (2001年4月2日)

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