ビデオバブル初期を妖しく彩ったミミビデオの一作。頑ななまでに統一されたパッケージデザインには、もはや岩波文庫のような風格さえ感じられます(ウソ)。ストーリーは…砂漠の真ん中に立つ精神病者の療養所付近で、謎の惨殺事件が続発、実は療養所の所長が作り出した怪物の仕業だった…という、いわゆるマッド・サイエンティストもの。この怪物というのが、結局のところよくわからない。人間の精神を研究していた所長が、人間に潜む邪念(?)を具現化させたものらしい。画面にはその怪物の触手のようなものが時折映るだけで、あとは逃げ惑う犠牲者をカメラが追うばかり。姿形はぜんぜんわかりません。もっとも怪物よりは、地下牢に閉じ込められた狂暴な患者たちへの拷問(実験?)シーンの方が、よっぽどメインなのですが…。この映画、パッケージには1986年作品とありますが、登場人物のファッションや全体的な色彩感覚はどうみても70年代の雰囲気。狙ってやっているのだとしたら、なかなかのセンスだなと思って感心していたら…IMDBで調べてみたら1976年作品となっていた。いくらミミビデオでも10年はサバよみすぎ!
(1976年 チャールズ・ニゼット監督 ミミビデオ)

 (2002年9月22日)

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