80年代の作品とは思えない、実に味のあるタイトル・ロゴですね。普通なら原題の“ザ・ミューティレーター”をメインにもってくるところを、漢字の持つ怪しさを前面に出した、そのセンスが抜群ですね。作品の内容はといえば、幼児期に猟銃を掃除していて、誤って母親を撃ち殺してしまった主人公が、大学の同級生数人とアルバイトで父親の別荘の管理を引き受けたところ、その別荘周辺で同級生が一人また一人と殺されていく…というストーリー。犯人は最初から明らかにされるのですが、これが主人公の父親。母親の事故死以来、息子に対して異常な憎しみを抱き、復讐の機会を狙っていたのでありました。犯人を明らかにしている以上、ミステリー的な面白さは放棄してしまっています。ただただ人が惨殺されていくスプラッター描写だけが売りの作品です。たしかに血しぶき場面は気合が入ってますが、そこに至るまでが長くてかなり退屈してしまいます。イラストの左から2番目のオッサン、登場してすぐ殺される保安官なのですが、この似顔絵が実に上手い。保安官が登場した瞬間、“あっ、イラストのオッサンや!”とわかってしまいました。(1984年 バディ・クーパー、ジョン・S・ダグラス監督 徳間コミュニケーションズ)

 (2002年3月3日)

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