ひゅぅ〜、という風の音が聞こえてきそうなイラストですね。謎の殺人鬼が森に遊びにきた男女を、無差別に殺していくというホラーです。よーく見ると、被害者の女性のサングラスに、山刃をふりかざす殺人鬼の姿が写っております。さて、この殺人鬼、次々と人を殺していくその理由・目的はいっさい説明されません。何体かの死体は自分の山小屋へ持って帰っているところを見ると、一種の狩人だったのでしょうか。1981年製作という時代背景からいって、「13日の金曜日」のエピゴーネンであることは明白なんですが、毛皮の服、顔には迷彩メイクの殺人鬼のいでたちから、ウェス・クレイブン監督の「サランドラ」の影響も強く受けているように見受けられます。最後殺人鬼は、殺された仲間の復讐に燃えるカップルにやっつけられます。警官隊が駆けつけたときには、このカップルがナイフですでに絶命している殺人鬼の体を、延々と突き刺し続けていました。「本当に怖いのは誰…?」といったメッセージを最後に残すあたりが、「サランドラ」によく似ています。オール・ロケーションのチープな映画です。全編に流れる、これまたオール・シンセサイザーによる音楽がチープさを盛り上げます。珍品といっていいでしょう。(1981年 ジェームズ・ブライアン監督 バップ・ビデオ)

 〈2001年2月18日〉

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