町を、歩いていると誰がアトピー患者か一目でわかります。顔が火照ってアトピー特有の赤・ピンク色になっていたり、皮膚がカサカサになってひび割れができていたり、あちらこちらにヒッカキ傷があったり。とにかく、自分もそうであった・そうであるため、ついつい今自分と同じく辛いんだろうなと辛さを共感してしまいます。
いったい、何が原因なのかしばし考えることがあります。本、新聞、雑誌などでさまざまな報告がされてますが、やはり、一番の原因は地球環境の変化ではないかと思っています。産業革命以来、我々人間は他の生命のことをほとんど無視して、人間中心に人間だけが楽のできる社会を作ってきました。知らぬ間に、人間は自然と共に生きることを忘れていきました。ある程度便利な社会を獲得でき、ゆとりのできた我々は、近年になってやっと改めて自然の大切さを再認識するようになりました。しかし、時はすでに遅く、地球の環境は著しく破壊され、大きく変化してしまいました。そして今、自然の摂理に逆らったそのツケが現代病といった形で回ってきたように感じます。各種アレルギーと共にアトピーもその一つだと思っています。
では、地球環境をその産業革命以前のものに変えればいいではないかと考えてしまいますが。これは、とうてい無理なことであります。それだけ木を植える緑を増やすといった、物理的なことは可能かもしれませんが、この先電気のない生活って考えられますか。我々は、この便利な社会に慣れすぎてしまったのかもしれません。よって、この先我々にできることとは何かと考えると、やはり今までどおりの生活を過ごすしかありません。そして、アトピーも含めこれら現代病と気長に付き合っていくしかないと私は思います。もちろん、自然環境・秩序を乱さない・犯さない範囲で特効薬ができれば話は別ですけど。
さてアトピー自身の話に戻りますが、近年アトピー患者は非常に増えています。また、それと同時にアトピーの、関連図書、関連機関が数多く現れ、治療法などといった多くの情報が社会に氾濫するようになってきました。あらゆる治療法があり、それらを試すのですが、結局最後は自分自身の気持ちの持ちようだと思います。病院でアレルギーの検査をやった人は多いと思いますが、私は全ての項目が欄外(あまりにも数値が高すぎるので)でした。この結果からみると、私は肉も魚も穀物も牛乳も卵も食べられないということになります。ただこれを食べていても、アトピーの状態が良いときと、悪いときがあるということは自分自身に何らかの原因があるということです。
やはり、自分だけでアトピーの問題を抱えることは精神的にも辛いものがあり、下手すると自己嫌悪に陥ってしまい、結果、家にこもりがちになったり、かえってアトピーを悪化させてしまいます(自分も一時こういった泥沼にはまったことがあったので)。長年アトピーと付き合ってきて感じたのは、アトピーと自分の精神状態が密接に関係しているということです。たとえば、ストレスが溜まり精神的に疲れるとアトピーが著しくひどくなります。一方、肉体的にひどく疲れていても精神的に落ち着いているとアトピーはほとんど出ません。ということで、常に前向きな姿勢で構え、くよくよせずに明るく振舞うだけでもかなり、アトピーの出方が軽くなっていくのです。そして、もちろんこれだけでは完全に治るということはないのですが、これが自分の一番のアトピーの特効薬だと思っています。自分もそうだったのですが、こうやって、口で言うのはとても簡単なことなのですが、実際自己嫌悪にはまってしまうと、なかなか抜け出せないんですよね。とにかく、粘り強い精神力が必要なんです。
さて、本や、雑誌などでは医師や関係機関が中心になって書かれたものが大半ですが、ここではそれらからはあまり得られないアトピーの主人公である私、アトピー患者の生の声を積極的に綴っていきたいと思っています。時間の許す限り体験談等を書いたり、新しいことを更新していきたいと思っています。なおこれらは、あくまでもアトピー患者の一例に過ぎませんが、こういう経験をしてきたアトピーの仲間がいるという参考に、またその他の人もアトピー患者への理解を深める一つのきっかけにして頂けたら幸いです。p>