北海道旅行

(1999年7月下旬・全日程平日)

1日目

 羽田から、11:40発のJAS109便で出発。
 自宅近くの駅から電車で羽田へ行ったのだが、車両故障があったとかで電車が遅れ、普段なら座れるのに、混んだ電車に乗ってきた。
 3歳の子どもを抱いていたら、空席ができたときに譲ってくれた人がいて、本当にありがたかった。
 空港では自動チェックイン機を使ってみた。窓際の席が取れてラッキー。
 千歳空港には予定通り13:10着。
 到着ロビーから、2階の土産物店街を通って出発ロビーへ。レンタカーを借りるため。レンタカーはトヨタ。カウンターで手続きをすると、営業所までマイクロバスで送ってくれた。結構遠い。車で15分くらい。
 一行6人なので、イプサムかガイアということで申し込んであった。自宅でイプサムに乗っているので、そちらがよかったのだが、あきがないということでガイアになる。
 慣れない車は嫌だなと最初思ったが、意外や意外、実に運転しやすい車であった。イプサムに似ているのに車内は広く屋根も高い。4WDで走りも安定している。
 13:30から借りて、4日目の午後6時までに函館の営業所へ返す契約で、乗り捨て料も含めて49000円(日本旅行「赤い風船 フリープラン 北海道」)。

 まずは、近くのノーザン・ホース・パークへ。名前の通り、馬がいる牧場。入場料は大人500円。割引券があったので一人100円引き。

 引き馬。今までに見た中では、コースは長い方。
 こういう観光牧場の常として、中にはいると何をやるにもお金がかかるのだが、子どもたちは4人乗りの自転車(1時間900円)に喜んで乗っていて、あれこれ乗るということがなく、それほどお金を使わなかった。一人だけ引き馬に乗ったがこれは700円。2階建て馬車500円というのもあったがこれは乗らなかった。
 牧場は非常に広く、起伏も余りない。天気が良くて快適。
 4時過ぎにそこを出て、最初の宿泊地、小樽へ。高速道を使って90分ほど。



ホテルノルド小樽日本旅行「シティホテルプラン」。3人一部屋1泊朝食付き15900円。サービス料込み。税別)
 1日目の宿は、運河に近い「ホテルノルド小樽」。
 ガイドブックで得た知識では、比較的新しいホテルで、高級そう。3人一部屋の部屋は、デラックスツインで、運河に面し、トイレとバス・ルームが別になっている。トイレはシャワー付き。これはポイント高い。
 しかし、部屋はあまり広くない。中庭があったり、エレベーターの中が板張りになっていたりして、高級感を出そうとしているのは分かるのだが、広さは足りない。
 冷蔵庫の中は空っぽで、自分で自動販売機で買ってきて入れる方式。
 予約の段階で、旅行代理店の人(近畿日本ツーリストの人)に話を聞いたが、小樽というのは、観光客の数に比べると宿泊施設が少なく、また、古い町なので広い土地を手に入れるのが難しく、大きなホテルはできにくい、ということだった。
 立地条件を考えれば妥当な料金なのかもしれないが、税別で、チェックアウトの際に数千円の出費になったのはちょっと驚いた。
 また、このホテルに限らず、小樽では、駐車場は有料なのが普通で、ここは車は1泊500円。エレベーター式の立体駐車場。
 チェックアウトの11時以降に車をおく場合は1時間につき400円。観光の間、車をおいていたので、800円後で払うことになった。何だか、割高な感じがしたが、小樽という土地では、ホテル代も駐車料金も妥当なところなのだろう。
 ただ、このホテルの駐車場係のおじさんは非常に親切な人だった。

 夕食は外へ食べに行くので、その前にまず「ロンドンからくり博物館」へ。ホテルから近いのだが、ちょっと裏道のような所にあり、見つけるのに手間取った。面白いことは面白いが、お金を出さないとからくりが動くのが見られないのが残念。また、売っているからくりキットも、数千円のものばかりで手が出ない。

 夕食を食べたのは運河沿いの倉庫を改造した「北海あぶり焼き」。
 広くて暗い店内に炭火の入ったテーブルがいくつも並んでいる。頼んだセットには、肉や貝、カニのほかに珍しい魚が入っていたのだが、食べるのが難しい。
 炭火は火力の調節ができなくて、真上におくとすぐに焦げてしまうし、離しておくとなかなか焼けない。ガスを使った焼き肉のようにはいかない。
 すでに調理されたものを食べる方が楽だと実感。ゆっくり食べたい人には不向き。 

2日目

 2日目はおきまりの小樽観光。
 「北のウォール街」というところを通って堺町通りへ。

 息子が歩こうとしないのでほとんど背負って歩く。非常に疲れた。

 途中で見た「小樽石の蔵」というのがちょっと面白かったが結局何も買わなかった。そこでトリオップス(カブトエビ)の卵を売っていたのが意外だった。
 北一ガラス、オルゴール堂と見て、北一ガラス前に戻り、バスで裕次郎記念館へ。
 妻たちは記念館へ、私は子どもと、新しいマイカル小樽へ。ダイナレックスという、難破船に見立てたコーナーで遊ばせようかと思ったら、薄暗い上に低音の効果音が響いていて、怖がってしまい、中へ入ろうとしない。
 結局建物の中をちょっとうろついただけ。全体としては商店がひしめき合っている感じで、テーマゾーンのようになっている部分は少ないらしい。
 ホテルへは、12:30分発の小樽港マリーナ発第3埠頭行きの遊覧船で戻る。大人片道400円。所要時間20分。
 非常にすいていた。マイカル小樽で買ったカニ弁当などを食べた。

 1時過ぎにホテルから車を出して小樽を後にする。
 余市を経由して洞爺湖へ向かう。
 午後から雨という天気予報が的中。途中で雨が降り出す。
 余市を過ぎ、仁木町のところで「サクランボ狩り」の看板が目に付く。やってみようかと寄ってみたら、もう終わりだと言われる。たぶんまだできる農場もあったのだろうが、探すのも面倒なのであきらめる。
 倶知安町を経由し、京極へ。雲がかかっていて羊蹄山の姿は全く見えない。
 京極吹き出し公園で一度休憩。小雨の中、水がわき出しているところを見に行く。大量に吹き出しているのに感心。誰でも湧き水をくめるようになっていて、近くの売店では水を入れるための容器をいろいろ売っていた。

 そこから洞爺湖畔を回り、オロフレ峠を経由して登別へ。天気が悪く、峠のあたりでは霧に包まれ、雲の中を走っているような状態になる。道がずっと上り坂なので、このまま天国まで続いているのではないかと思ってしまったが、そういうことはなく、無事に、天国ならぬ地獄谷のある登別に着く。
 午後5:30分に宿にチェックイン。食事が6:30分からなので食事前に地獄谷を見に行った。

滝本イン
(近畿日本ツーリスト「パーソナリップ 北海道」。3人一部屋1泊2食付き9100円。税サービス料込み)
 泊まったのは、「第一滝本館」の姉妹ホテル。人に聞いた話では、修学旅行などの団体を対象にしたホテルだという。部屋は全体に小振りで、バスルームも小さい。クーラーはなくて扇風機がおいてあった。
 旅行会社のパンフレットには駐車料金は410円と書いてあったが、結局無料だった。ただし、駐車スペースは3台分くらいしかない。本館の駐車場を使うときだけ有料なのだろうか。
 ここは道を隔てて目の前にある第一滝本館の大浴場を利用できる。私はここに泊まるのは2度目なのだが、前回も今回も本館の大浴場にばかり入って、ここのお風呂には入らなかった。
 その第一滝本館のお風呂がまた、広くてたくさんの種類があって、全部はいるのにかなりの時間がかかるのだ。
 夜だと分からないが、明るいときにはいると、目の前が地獄谷。
 ここも冷蔵庫は空っぽで、自分で自動販売機で買ったものを入れる方式。自動販売機はフロントの前に1台あるだけなのだが、何と、缶ビールを買うと、フロントでおつまみをくれると書いてある。それをみて缶ビールを買い、フロントへ行くと、「味好み」を1袋くれた。
 前回は団体だったので夕食はバイキングだったが、今回はセットメニュー。やはり、ちゃんと調理されたものが出てくるのはありがたい。私はここで、生まれて初めて「タコしゃぶ」というものを食べた。
 食べ始めてから、作りたての、エイヒレと地鶏の唐揚げや、牛肉のシチュー(?)などが出てきてこれもまたおいしかった。
 食事にもお風呂にも、一行大満足。
 部屋にアンケート用紙があり、それに記入して出したら、温泉のもとをくれた。いろいろ貰って大満足。
 しかし、ここではさらに忘れられない事が起こるのだ……。

3日目


 登別といえばクマ牧場。
 通常大人一人2520円だが、事前にJTBで「北海道オプショナルプラン」のエース券というのを買ってきてあり、一人2050円。日本旅行などにも割引になる券があったがJTBのが一番安い。
 朝食後、チェックアウト前に歩いて見物に。一晩中雨が降っていたが、幸いもう降っていない。
 子どもは、クマに餌をやるのは面白がっていたが、クマ博物館に入ったら、剥製が怖くて大泣き。ほうほうの体で逃げ出し、売店に着いたら途端に機嫌が直り、ぬいぐるみを買う。

 アイヌの少年勇者。ただし、クマの剥製が怖くてたまらない小心者。
 貸衣装1回200円。
 付設の施設に、アイヌのミニ博物館のようなユーカリの里というのがある。お土産を売ることがメインになってしまっているが、320円のムックリ(アイヌの楽器)を買うと、鳴らし方を親切に教えてくれる。しかし、簡単には鳴らない。
 私は前に来た時に、クマのショーに感心した思い出があり、それを見たかったのだが、子どもがすっかりクマを怖がるようになってしまったので、それは見ないで宿に戻る。

 この日は目覚めたときから、体が疲れ切っていることがわかり、子どもを背負って歩くようなことはできなかった。昨日、小樽でずっと背負って歩き、その後4時間のドライブだったので、体力の限界を超えていたらしい。
 荷物をまとめてチェックアウトし、私は自分の荷物を同行者に頼んで車を取りに行った。自分の荷物が重いので、それを持って車の所へ行くのも嫌だったのだ。狭い道を上がってきて、少しバックして入り口の前に車を止め、自分は乗ったままみんなが荷物を積むのを待つ。
 荷物を積み終え、みんなが乗って、登別を後にする。
 坂道を下りつづけ、登別東ICから高速道路にはいる。途中、室蘭のあたりで展望台になっているところがあり、そこで休憩。曇りだが、海まで見渡せる。
 伊達ICで降りて昭和新山へ。ところが有珠山の前の道で昭和新山へはいるところを見逃して洞爺湖に着いてしまったので、遊覧船に先に乗る。
 「遊覧船乗り場・駐車場」という看板があったので、そこに車をおいたら、何と、遊覧船乗り場は200メートルほど離れている。そこからえんえんと湖畔を歩いて遊覧船に乗る。
 洞爺湖の中の島に博物館などあって、とちゅうで下船して見学もできるのだが、時間が余りないので乗ったままぐるっとまわる。水の色が緑色できれいだった。白い雲をバックに茶色の昭和新山が際立って見えた。
 船を下りたところに皆を待たせ、一人で歩いて車を取って来て、昭和新山へ。
 ここも私は2度目だが、茶色い巨大な岩の固まりが煙を噴きながらそびえているような様子は不思議なものだ。
 有珠山のロープウェイにも乗ったが、天気が崩れそうで、眺めもよくないのですぐに降りてきた。
 洞爺湖の遊覧船と有珠山のロープウェイは、これもJTBのエース券で、セットで通常2770円のところ、2100円。

 昭和新山を後にし、洞爺湖畔をまた通って虻田洞爺湖ICで道央自動車道にのる。途中片側1車線のところもあるものの、すいていて順調に進む。終点の長万部で降りて5号線をひたすら函館へ。長万部に着いたのが3時頃。函館までは後100キロ。
 走っていると、どんどん天気が悪くなり、雨が本降りになる。道はずっとすいていて順調にだったが、大沼あたりから混み始める。函館市内にはいると渋滞。
 車は6時までに営業所へ持っていかなくてはならない。地図で確認すると、宿は函館駅前にあり、5号線沿い。駅がかなり近くなったところで給油して満タンにする。
 函館といえば、渡り鳥シリーズの第1作「ギターを持った渡り鳥」そして最終作「渡り鳥北へ帰る」の舞台。
 「あかァい、ゆうひよォ〜」と口ずさみたいところだが、雨の中を運転していてそんな余裕もない。車を返さなくてはならない6時まで時間的余裕がない。
 そこで、宿でみんなをおろし、チェックインの手続きは妻にしてもらい、私一人で車を返しにいくことにし、運転しながら、後ろの席に、クーポン券が入っている私のリュックを出してくれ、と声をかけた。ガイアは7人乗りで、トランクはない。3列目の座席の後ろが荷物をおくスペースになっている。最後部に乗っていた二人がリュックを探し始めたが、何と、見あたらないという。聞くと、登別で積んだ記憶もないという。
 運転しながら考えてみると、私は登別のホテルで車を出してきてそれで安心してしまい、自分の荷物のことを忘れていた。みんなも自分の荷物のことだけ考えていたので私のリュックを積むことは忘れてしまい、ホテルの前に置き去りにしてきてしまったらしい。
 車の中では一同大慌て。今更慌ててどうなるものでもないが、何と言っても明日の航空券が入ったままなのだ。
 おそらくホテルの人が気づいて保管してくれているのではないか、ということになり、私が登別へ取りに戻るしかないだろうということになる。
 登別までは函館から特急で2時間ちょっとだったはず。午後6時に出発してもうまくいけば今日のうちに戻ってこられるかもしれない。「午後6時函館発、その日のうちに登別温泉まで往復できるか!」などと、「鉄腕DASH」のチャレンジならこうなるだろうというタイトルが頭に浮かぶ。
 観光地なので、信用に関わることでもあり、土地の人が見つけていたら、必ずホテルの人に渡してくれたはず。誰かに盗まれていたら……という不安は、私は抱かなかった。
 ホテルは予想通りビジネスホテルのような外観。車寄せなどないので、歩道に寄せて車を止め、みんなに荷物を持って降りてもらい、私一人だけレンタカーの営業所へ。もどってくるまでに妻が滝本インに電話を入れてリュックのことを聞いてみることなる。
 営業所の場所が書いてある地図もリュックの中だったので、車検証の書類入れにあった簡単な地図を頼りに営業所へ。その地図が簡単すぎてちょっと迷ったが、6時10分前ごろに営業所へ。つくと職員の女性がすぐに出てきて、書類を渡すと別に何か検査するわけでもなく手続きが終わる。
 歩いてホテルへ。
 さて、リュックはどうなったか。妻がホテルの前で待っていた。困った顔はしていないので、ホテルにあったのだろうと思うと、事態は予想を超えていた。
 何と、電話してみると、ホテルの人が、リュックの中を見て、クーポン券と航空機のチケットを見つけ、明日の午前中につくように宅急便でこちらのホテルに送ってくれたというのである。しかも、旅行会社だけでなく、こちらのホテルと、夕食を予約していた店、ロープウェイの営業所にまで連絡してくれて、名前をいえばクーポン券なしで利用できるようにしておいてくれた!
 これで登別まで往復する必要はなくなった! 何という幸運! 何という親切! 滝本イン最高!
 妻はチェックインはしてくれていなかったので、フロントで名前をいうと、ちゃんと話が通じていて簡単にチェックインできた。ホテルの人は、ファックスで送られてきたらしいクーポン券のコピーを持っていたので、滝本インの人がファックスで送ってくれたらしい。
 これで明日は無事に帰れる。ただ、明日午前中に乗るはずだったドラえもん海底列車のクーポンはリュックの中だ。子どもは楽しみにしていたが仕方がない……と思ったら、何と、ウェストバックの中にそのクーポン券が入っていた!
 近畿日本ツーリストで滝本インと一緒に予約したので、ホテルのクーポン券と列車のクーポン券が一緒になっていて、まとめて昨日のチェックインの前にウェストバックに移しておいていたのだ。
 何という幸運!

 夕食は、日本旅行で予約しておいた「みかど荘」のスタンダードコース。2205円。6時に行くと予約してあったのだが、いろいろあったので30分過ぎになった。
 着くとすでに料理は並べてあってイカソーメンなどは作りたてという感じではなかったが、30分以上遅れてきたこちらが悪い。毛ガニ半身、いくらご飯、おそば、焼き魚など。分量は大人の男が満腹するくらい。
 本当にいろいろあったのでゆっくり味わう余裕もない。
 天気も悪いし疲れてもいたのでロープウェイで夜景を見に行くのはやめ、ホテルに戻って、私は9時過ぎには寝てしまった。

 天気も悪かったし、疲れてもいたし、精神的にもまいっていて、熱を計ったら38度くらいあったかもしれない。

ホテル第2オーシャン
日本旅行「赤い風船 フリープラン 北海道」。3人一部屋1泊朝食付き7900円。税サービス料込み)
 旅行のパンフレットやガイドブックを見て、ビジネスホテルのような所なのだろうと思っていたら、外見・内装は確かにそうだった。フロントでも、部屋のカギを渡してくれるだけで案内などしない。
 しかし、部屋は案外広く、ホテルノルド小樽より広かったかもしれない。ただしバスルームは広くはない。
 着いた日は疲れ切っていてすぐ寝てしまったのでよく分からなかったが、早く寝た分、夜中の2時過ぎに一度目が覚めてしまった。寝付けないので着替えて館内をブラブラする。
 2階にレストランがあり、和食と洋食は別にある。何と1階には寿司処まであった。お昼にはランチもあるらしい。驚いたのが自動販売機で、ジュース類は外にある販売機と同じ値段。館内は高いということはない。実は、ビールの自動販売機がないかと思って探したのだが、それはなかった。
 部屋に戻り、4時頃また眠りにつき、7時に部屋備え付けのアラームで目覚める。朝になって気づいたが、ビールは、テレビの下の冷蔵庫に入っていたのだ。今回3泊して、部屋の冷蔵庫に飲み物が入っていたのはここだけだった。冷蔵庫に飲み物が入っているというところでも、観光ホテル仕様にもなっていることがわかる。
 朝食は和食を選んだ。入って壁のメニューなど見ると、レストランというよりは大衆的な飲み屋に近い。ただ、売り物は、焼き鳥ではなく、カニやイカなど海産物。

4日目

 滝本インから荷物が送られてくるので、妻を残して残りのメンバーでドラえもん海底列車に乗る。函館駅8時4分発。指定席で12号車なのだが、ホームの一番後ろの端に階段があり、12号車は先頭なのでホームを端から端まで歩かされる。
 それだけで疲れたが、ホームにドラえもんがいたので子どもは大喜び。
 本当は「ドラえもん列車」というのが2両連結されていてそこに子供向けの設備があるはずだったのだが、2日前に車両故障があり、連結されていない。改札口で、今日は連結されていないとわびられたが、子どもはもともとそういうものがあるとは知らないので、別段どうということはない。
 ドラえもんに見送られて時間通りに出発。列車は1時間以上は地上を走り、青函トンネルの中を走る時間は短い。9時21分に、イベント会場の吉岡海底駅に着く。
 予想では、駅のホームが会場になっているのだろうと思っていたのだが全く違っていた。
 会場に行くには、12号車から降りなくてはならないということで、駅に着く頃にはほかの車両から乗客が12号車に集まってきた。だから、指定席は12号車だったのか、と納得。
 降りると、トンネルになっていて(当たり前だ)、駅員が待っている。会場らしいものはない。降りた人が全員そろうまで待たされたが、荷物を持った若者数人が、駅員の脇をすり抜けて走っていってしまった。駅員も止める様子はない。
 一体どういうことかと思ったが、駅員がいうには、実はその人たちがドラえもんになるのだという。
 駅員に先導されて会場まで歩く。最初に、勝手に変なところにはいると出られなくなると脅されたが、実際に縦横にトンネルが走っていて、近未来を舞台にしたアクション映画の撮影ができそうなところだった。海底だから狭いのかと思っていたら、とにかく広く、駅員が自転車で走り回っていたのには驚いた。

のび太の部屋。
ドラえもんが寝ている。

 ただ、肝心のドラえもん広場は大したことがなかった。ステージがあったがショーがあるわけではなく、売店も、ドラえもんグッズであふれているわけではなく、ここでしか買えない、というものがそうあるわけでもない。のび太の部屋や土管の積んである空き地を再現したものがあり、ドラえもんやジャイアンの人形があるくらい。
 大人の私には大したことはないように思えたのだが、子どもは楽しんでいた。ドラえもんとジャイアンの着ぐるみが歩き回っていたが、ジャイアンの大きいのには驚いた。のび太としずかちゃんはいない。スネ夫は帰り道に現れた。
 自由に好きなだけ見ていられるわけではなく、帰りの列車のこともあるので、時間が来ると駅員が呼びに来る。広場の職員からすれば、団体が一斉に着て一斉にいなくなるわけだ。
 ゾロゾロとトンネルを歩いてホームへ行き、駅員の指示に従って列車に乗る。指定席なので確実に座れるのは助かる。行きは12号車だったが、帰りは1号車だった。
 吉岡海底駅を10:38発の予定が6分遅れた。11:58に函館駅に着く予定だったが、12:00過ぎて到着。ドラえもんのお出迎えはなかった。
 今度はホームの階段に近いところに止まる車両だったので歩く距離も少なかった。
 天気は悪かったのだが、列車に乗っていれば関係ないし、地下ではさらに関係ない。運転する必要もなく、実に楽だった。

 改札口では、妻が、届いたリュックを持って待っていた。
 考えてみると、ただリュックが届くのを待つだけなので、ホテルで待機している必要はなく、一緒に行ってもよかったのだ。妻もそのことに気づいて、荷物のことはホテルの人に任せて、一人で五稜郭や元町あたりを見物していた。
 私はと言えば、函館らしいところは何も見ず、電車に乗って海底へ行って来ただけ。「ギター抱いた渡り鳥」の舞台なのに……。しかし、吉岡海底駅は一見の価値がある。

 ホテルに朝市市場の中にある「すずや食堂」というところのパンフレットがおいてあり、そのパンフレットを持っていくと1割引ということだったのでそこへ行くことにする。
 地図を頼りに市場に入ったがすぐには見つからず、市場の人(花屋さんだったようだ)に聞くと、わざわざ連れていってくれた。感謝、感謝。
 店の人は、パンフレットを見て、「どちらかのご紹介ですか」と言う。ホテルで貰ってきたというと、「1割引にさせていただきます」と言っただけでなく、子どもにジュースを1本サービスしてくれた。
 朝市丼1400円(パンフレットには1350円と書いてあったが値上げになっていた)。駅に近い食堂が連なっているところを通ったが、そこより安いように思えた。
 どんぶりものではあるが、満腹。カニ丼を頼んだ息子はカニたっぷりで喜んでいた。
 後は飛行機に乗るだけなので、安心して生ビールも飲む。500円。

 駅の近くで買い物をして、13:35函館ハーバービューホテル前からバスで空港へ。直通バス一人300円。所要時間20分。
 空港でチェックインすると、窓際は埋まっているということで、中央の席になる。
 駅の近くであれこれ買い物したのに、ここでも妻はいろいろ買い物。私はここでも生ビールを飲む。430円。
 飛行機はJAL544。函館にちなんだ、GLAYの絵が描いてあるジャンボだった。新聞で写真を見たことがあったが、間近で見ると、大きく4人の絵が描いてある。
 使用機到着遅れということで13:35発の予定が45分発になる。
 私は、疲れと酔いで、離陸してベルト着用のサインが消えたあたりで寝てしまった。
 飲み物のサービスがあった時に断って寝続けたのは覚えているが、後は寝ていて、着陸のためにベルトを着用するようにというアナウンスがあって目が覚めた。
 周りを見ると、みんな、GLAYジャンボの写真を印刷したクリヤーファイルや絵葉書を持っている。私が寝ている間にサービスで配ったらしい。ちょっとくやしかった。貰ったからといって使うわけではなく、むしろ始末に困ると思うのだが、みんなが貰ったものを自分だけ貰わなかったというのがくやしい。
 飛行機は16:00過ぎに無事に羽田に着陸。
 後は電車を乗り継いで家に帰り、こうしていろいろあった北海道旅行は終わったのだった。

写真提供:【じゃらん】国内6000軒の宿をネットで予約OK!5%ポイント還元!

Click here to visit our sponsor