地下鉄Aldgate駅でのこと。ほんとはロンドン塔に近いTower Hill駅で降りたかったのだが、
誤ってひとつ前で降りてしまう。仕方なく駅に戻った。
途中、一人の男と目が会う。南ヨーロッパ系の風貌。
「ベーカーストリートへはこちらのホームでいいのか?」
オレに聞かなくてもいいだろうに。どう見ても東洋人の旅行者だろ?
「えーと、ホームはこっちでいいんだけど、次の電車は途中までしか行かない。
たぶん、その次の電車なら行くかもしれない・・・。」
けげんそうな顔をしている。なに?
「I can't speak English.」
・・・
後日、この話をしたら、
「I can't speak English, either. と言えばよかったじゃん。」
と言われた。なるほど。
名古屋も成田もチケットが取れなかった。成田は午前便が取れるとのことだったが、
近くで前泊しなければならない。うーん、困ったな。早く着きすぎてもホテルに
チェックインできないので、荷物を持って歩かなければならない。すると、
「福岡が取れます」
値段もそれほど変わらない。そうするか。
朝の電車で名古屋まで。昼前の飛行機で福岡へ。いまのところ、最初で最後の九州
である。そこから大韓航空でソウルまでなのだが、プサン(釜山)を経由する。一度、
飛行機から降りて、1時間ほど待たされた。結局、金浦空港に着いたのは、夕方5時で
ある。丸一日かかってしまった。
ちなみに帰りは、名古屋への直行便。こちらは2時間ほど。
・・・
日本では「ウォン」が手に入らなかったので、空港の両替所で交換した。3万円が
30万ウォンと小銭が2、3枚。お金持ちの気分である。
地下鉄でソウル市内まで行くのだが、料金が550ウォン。安い。が、問題発生。
30万ウォンはあるのだが、550ウォンがないので切符が買えない・・・。
朝から雨。札幌丘珠空港から釧路へ飛ぶ予定。飛行機はYS-11のプロペラ機、60余人乗り
だったか。
手続きを済ませて待っていると、人が集まってくる。満員だそうだ。旅行者は
私たちだけ、あと二人の小さい子供を連れたおかあさんがいて、そのほかのひとは全員
スーツを着ていた。
「お知らせします。本日釧路空港は雨のため視界が悪く、着陸ができない場合には、
中標津空港に向かいます。」
どよめきがおこった。中標津に降りたとしても、釧路までの交通手段または交通費に
ついては保証される。これは航空法だかで決まっていること。旅行者はどうにでもなるので
それでも仕方ないと思ったが、キャンセルした人はいなかったようだ。
座席は3Aで前のほうである。エンジンより前であれば多少は静かで乗り心地がいい。
国際便などでファーストクラスが前にあり、喫煙席が後ろにあるのはその関係もある。
と思ったらプロペラの真横! 一時間、ブ〜〜〜ンという音と振動にさらされていた。
でも、結局寝ていたんだけどね。
ちなみに釧路空港には無事着陸した。
3Aから見たプロペラ
サウスポイントとはハワイ島の最南端であり、それは同時にアメリカ合衆国の最南端を
意味する場所。
ケアホレ空港から、島の南を周回する道を行くと、その途中にサウスポイントへ向かう道
がある。道幅は3〜4mであろうか、あまり整備されているとは言えない。距離は数kmに
及ぶが車2台ばかりとすれちがったのみ。いやな予感がしていたが、案の定、何もない
ところであった。看板も碑もない。店もトイレもない。南も東も西も海だからたぶんそう
だろうと言えるだけであった。「日本では考えられない」
・・・
マウナケアは4000mを超えるハワイで一番高い山。今では日本の「昴」があること
でも有名。基本的には車で頂上まで登れるはずである。無謀にもそれに挑戦した。
ふもとには看板があり、「自分のリスクでのぼれ」と書いてあった。アメリカらしい。
しかもここからは砂利道、道幅は広いがけっこうたいへんである。3000mは超えた
のではないだろうか、このあたりからエンジンのふけが悪くなってきた。それでも10分
ぐらい走ったが、ついにアクセルべた踏みでも20km/hぐらいしか出なくなった。
このまま行くと、ホノルルへ戻る飛行機に間に合わなくなるので、あえなく断念。
とりあえず写真を撮って帰路についた。
・・・
さて後日談だが、このサウスポイントへの道、マウナケアへ登る道とそこへ通じる道は
すべて、レンタカーによる乗り入れは禁止であることがわかった。知らない者は強い。
真似しないように!
銀行で3万円分のトラベラーズチェック(T/C)を両替した。
「プリーズイクスチェインジトゥ〜(日本円からUS$に両替してください。)」
「How much ?」
「サーティサウザンドイェン プリーズ(3万円)」
「Twenty ?」
「ノー。サーティ」 ”サーティ”が通じない。舌を上の歯につけて、"th"を発音した
つもりなのだが。しかたないので、T/Cを目の前で数える。
「ワン、トゥー、スリー」
「OK、ターティタウザンド」(わたしにはそう聞こえた)
実際、以後の経験からも"th"の発音は”トゥ”のほうが通じている。
どうして、日本円のT/Cなんて持っていったのか。それは、私がかいしゃでの申請の
ときにチェックするところを間違えたからである。あまり追求しないように!
昼食にタイ料理を食べることにした。
ウェイトレスさんがバイキングはどうか、と言ったらしい。いくら?
「70(シンガポール)$だって。」
4000円ちょっとといったところか。昨晩の中華が
80$だった。ちょっと高いな、という気もしたが、せっかくだし、まあバイキングだから元
を取れば良い。このときは、まだ若かった。
私にとっては、初めてのタイ料理である。全般的に辛い。当時は辛いのは苦手だったので、
かなり苦労して食べたものもあった。
4〜50分ぐらいたったであろうか、そうはいっても際限なく食べられるものではない。
もういいか。会計しよう。
ひとりいくら?
「・・・」 首をかしげている。なに?
「・・・22$?」 えっ?
明細に中ほどに小計17$とあった。
「17$と70$を聞き違えたらしい」 ・・・。
ここまで食べる必要はなかった。
・・・
まあ、だいたいは笑い話で済みそうな内容ではあるのだが、最後に、慣れない辛いものを
食べ過ぎないほうがいい、ということだけ付け加えておこう。けっこうたいへん。
うかつだった。シンガポール5泊7日、帰国の日、チャンギ国際空港にてのこと。
手荷物のX線検査のとき、検査官の異様な雰囲気を感じ取った。荷物をあけろと言う。
なにかあったっけ? なかから弾丸型のキーホルダーが取り出された。えっ?なになに?
もう4、5人の役人に取り囲まれている。
「どこで手に入れた?」 日本で買ったもの。
「いつ?」 もう何年も前のこと。
どう見たって、イミテーションじゃねーかよー。
「ホテルはどこに泊まっていた?」 エリザベスホテル。
「エリザベスホテル?」 新しいホテルのため、知らないらしい。
「エリザベスホテルって知っているか?」 「いや知らない」
「エリザベスホスピタルなら知っている」
「おまえ、病院にいたのか?」(一同爆笑) くそっ、こいつらめー。
そのうちに、日本語の話せる人が来た。日本人?
「こういうことはよくあることですから、心配しないでください。」 まあそれはいいん
だけど。
「機内には持ち込めませんので、成田渡しになります。」 いらねーよ。
よっぽど、機内食のナイフ、フォークのほうが危ない気がするのだが。ちなみに成田や
前年のグアム、その前のハワイでは、まったく問題なかった。以降、キーホルダーとしては
お払い箱になっている。
成田で受け取った「弾丸」