To be continued...
つづきは Sight from the Saddle で。
今まで Menchov (RUS, Rabobank) のアシストに徹していた昨年の山岳賞、 Michael Rasmussen (DEN, Rabobank) がついに爆発した。 ハイカテゴリー山岳の続くこのステイジで大逃げを決め、山岳賞争い首位だった David De La Fuente (ESP, Saunier Duval) との 35pt 差をひっくり返して、逆に 45pt 差をつけてトップに躍り出た。
そして Landis (USA, Phonak) の崩壊。 最後の山岳で Menchov がアタックしたときに動かなかったのは、あくまでマークしているのは Klöden (GER, T-Mobile) なのかと思ったけど、本当に動けなかったのか。 その後 Sastre (ESP, CSC) がアタックし、集団全員がついていったときにひとり動けず、 Maillot Jaune を着たまま脱落していった。 その後追いついてきた Axel Merckx (BEL, Phonak) に引かれてゴールしたけど、 Rasmussen との差は実に 10'05"。 総合では 8'08" 差と Maillot Jaune を手放したばかりではなく、総合争いからも脱落してしまった。
最後の山岳でアタックした Sastre、飛ぶように Rasmussen を追ったが、届かなかったものの、総合では 1'50" 差の 2 位に着けた。 今日は Sastre のアシストについた Frank Schleck (LUX, CSC)、昨日の今日でよくあんなに走れるなあ。
そして再び Maillot Jaune に返り咲いた Oscar Pereiro。 TT は強くないと云われているけど、どうやってこれを守るか。
新人賞争いにも動きがあった。 首位だった Marcus Forthen (GER, Gerolsteiner) が遅れ、 2 位の Cunego (ITA, Lampre) との差が 2'42" と縮まってしまった。 今日が最後の山岳ステイジとなるが、 Cunego は TT が弱いとされている。 こちらもおもしろくなってきた。
CSC がアルプスステイジを盛り上げる。 Tour de France 伝説の峠、 L’Alpe d’Huez を制したのは 26 歳の Luxembourg ライダー、 Frank Schleck。 今年から導入されたチーム総合首位の黄ゼッケンも,いつの間にか着けている。
過去 20 年間の L’Alpe d’Huez の勝者は以下の通り。
メンツが名を連ねる。 土肥志穂氏の blog によると、ルクセンブルグ人のステイジ優勝は 1966 年以来とのこと。 実に 40 年ぶり。
10 秒差の 2 位でゴールに入った Damiano Cunego (ITA, Lampre - Fondital) もいい勝負を見せてくれた。 2004 年、 22 歳の若さで Giro d’Italia を制した Cunego は、もともと Tour へは「勉強のため」に来ているとのこと。 現在 Maillot Blanc 争いは首位の Marcus Fothen (GER, Gerolsteiner) から 6'58" 差の 2 位に着けている。 Cunego は TT が強くないようなので、この後続く山岳でどのくらいアタックできるかにかかってくる。 今年の Giro でもそうだったけど、 Cunego はステイジレース後半に伸びてくるみたい。
CSC は山岳は Carlos Sastre (ESP) で行くかと思ったけど、調子の良かった Schleck に Zabriskie (USA) と Voigt (GER) をつけてステイジを獲りにいってしまった。 Sastre は Giro でも Basso の山岳アシストとして大活躍したし、 Vuelta a España も出るだろうし、スゲーな。 ある意味スペイン人選手が年間通したスケジュールがキツいかもしれない。
Boonen は結局 1 勝もできないまま自転車を降りた。 呼吸器官系のトラブルを抱えていたとのこと。 ここのところフランスは猛暑で、クーラーにやられている選手が続出しているそうだ。 逆にホテルによってはクーラーがなく、それで体調を崩している選手もいるらしい。 Maillot Vert 争いから Boonen が脱落して、首位の McEwen を追う Oscar Freire (ESP, Rabobank) は 45pt 差。 残りステイジを考えると、 Rabobank のアシストは Denis Menchov (RUS) の総合のために働くだろうし、 McEwen に何かが起こらないかぎり、ほとんど確定だろう。 もうステイジレースで McEwen に勝てるスプリンターはいないのだろうか。 いつだったか、 Mario Cipollini が「Boonen はそろそろステイジレーサーか、ワンデーレーサーになるか決めるころだ」と云っていたのを思い出した。
Rabobank と云えば、今年の Rasmussen は本当に Menchov のアシストに徹している。 表情を見るかぎり、このステイジだって獲れそうな勢いだったけど…。
中級山岳 4 つを含む 180.5km のステイジを逃げ続けた Pierrick Fedrigo (FRA, Bouygues Telecom) と Salvatore Commesso (ITA, Lampre) の勝負は、 Fedrigo がベテラン Commesso をくだして、今大会 3 人目のフランス人勝者となった。
ゴール前、迫りくる集団から必至に逃げていた二人、そんな中集団から Christian Vandevelde (USA, CSC) が飛び出し、まさに二人に追いつこうとしていた。 Commesso はしきりに後ろを振り返り、必死にペダルを踏むが、 Fedrigo は落ち着いて Commesso の後ろにつき、ゴール前で刺した。 Commesso はハンドルをたたいて悔しがった。 直後に迫っていた Vandevelde はわずか 3 秒後にゴール。 完全に心理戦だった。
Maillot Jaune は変わらず Pereiro だけど、総合 2 位につけている Landis との差は 1'29"。 続く山岳、タイムトライアルでひっくり返ってしまう差。
Basso の出場停止、急遽エースとなった Julich の落車、リタイヤといいニューズのなかった CSC に朗報をもたらしたのはベテラン・ライダー、 Peloton の人格者、 Jens Voigt (GER) だった。
そしてこの「逃げ」がとんでもなかった。 Peloton との差は実に 29'57"。 ほぼ 30 分という差をつけてしまった。 昨日の結果では総合 46 位、 28'50" 差だった Oscar Pereiro (ESP, Caisse D’Epargne) がジャンプアップして、 Maillot Jaune を着ることとなった。
これはひとえに現在のリーダーチーム Phonak が、アルプスの山岳を前にいったん Maillot Jaune を手放しておきたかったという事情があったのだろう。 Tour de France (に限らずステイジレースでは) リーダージャージを擁するチームが、集団前方を引く、という不文律がある。 これはリーダージャージを着ている本人だけではなく、チームにとっても名誉なことだけど、反面大きな負担になる。 後半の山岳ステイジを前に、アシストの足を使わせたくなかった Phonak が他のチームに押し付けた。 もちろん誰でもよかったわけではない。 この後の山岳ステイジ、個人タイムトライアルで奪還できる相手ということで白羽の矢が立ったのが、 Pereiro。
実に今大会 7 人目の Maillot Jaune 保持者。 Tour de France 史上 2 番目に多い年だそうだ。 まさに王者が去ったあとの混沌とした時代を象徴している。
有言実行、 Yaroslav Popvych (UKR, Dicovery Channel) がステイジを獲った。 再三に渡るアタック合戦は、ふくらはぎを熱くさせる。 ゴール前、Popovych はジャージの前ジッパーを上げ、十字を切り、ゆっくりと両手を挙げた。
しかしその一方、 Discovery は Noval (ESP) と、昨日の怪我で背中を痛めた Savoldelli (ITA) を失った。 昨年までの、 Lance のいたころの Discovery では考えられないことだ。
今大会の本命、 Floyd Landis (USA, Phonak) に Maillot Jaune が移った。
昨年の山岳賞、そして総合にも絡むと云う大活躍を見せた Michael Rasmussen (DEN, Rabobank) は、 Rabobank のエース、 Denis Menchov (RUS) のアシストに徹しているようだ。 その Menchov、アシストに応えて見事ステイジを獲った。
元々逃げ職人をそろえる Rabobank、今年もかなり活躍しているように見える。 今大会 3 勝目だ。
しかし Discovery 冴えない。 総合 20 位以内に Azevedo 1 人しかいない。 とても昨年まで最強チームと呼ばれていたとは思えない。 Hincapie も Johan Bruyneel 監督も「総合はあきらめた」と敗北宣言。 「今後はステイジ優勝を目指す」と。
そして不幸は続く。 この日のレース後、自走で山を降りようとした Paolo Savoldelli (ITA) が観客と接触、落車。 目の上を切ってしまった。 明日出走できるだろうか?
いよいよ山岳。 1 級、超級を含む山岳ステイジ。 とはいえ、これらの山岳はステイジ中央にあるので、展開によっては山岳スペシャリスト以外にもチャンスのある日。
Giro で山岳ジャージを着た Juan Manuel Garate (ESP, Quick Step - Innergetic) が遅れる中、 Maillot Vert を着た McEwen が集団先頭付近を走るという珍しい場面も。
Maillot Jaune を着た Sergiy Gonchar が超級山岳中腹で遅れだすが T-Mobile は引き続ける。 T-Mobile は Maillot Jaune を手放したいのか、 Gonchar がこれを守るのは無理と判断したのか、あくまでエースは Klöden なのか。 1 級山岳では Maillot Jaune を着ている Gonchar がボトルを運ぶという場面も。
ステイジ序盤から逃げた Juan Miguel Mercado (ESP, Agritubel) と Cyril Dessel (FRA, AG2R Prévoyance) はスピードの上がらない集団との差を広げて逃げ切った。 Quick Step でアシストとして働くよりも、コンチネンタル・プロチーム Agritubel に移籍してエーストして君臨することを選んで事実上「格下げ」した Mercado だが、このステイジで見事勝利し、「チームとの約束」を果たした。 ステイジ勝利は逃したものの、 Dessel は Maillot Jaune と Maillot a Pois Rouge を獲得し、翌日はこんな格好で登場した (これはルール違反なので、スタート時には脱いで下の Maillor Jaune で走った)。 昨年まではコンチネンタル・プロチームだった AG2R には大勝利だった。
ピレネー突入前日、スプリンターが輝ける最後のステイジを制したのは McEwen でも Boonen でもなく、 Oscar Freire (ESP, Rabobank)。 なんと今大会 2 勝目をあげてしまった。 Maillot Vert を着ている McEwen は負けてしまったが、ゴール直後に Freire の肩をたたいて祝福している。 こんなサワヤカなやつだったのか (サイトによってはゴール直後に接触してしまったことに対して謝っている、としているところもあるようだけど)。 それにしても場所取りのためとはいえ、とんでもない斜行をしている。 正面から見ていると、真横に動いているように見える。 ゴールスプリントの加速中、しかも混乱のまっただ中によくあんな動きができるものだ。
Zabel にすら刺されてしまった Boonen、負け癖がついてしまっているように見える。 春先は好調だったが、 Arc en Ciel の呪いが今になってきいてきたか。
昨日の TT の失敗を覆そうとしたのか、 David Zabriskie (USA, CSC) が 6 人の逃げ集団の中に入る。 翌日は休息日なので、今日がんばっても明日は休める。 本日からリーダーチームとなった T-Mobile からも第 3 ステイジを獲った Matthias Kessler (GER) が入るが、「お目付役」と云う大義名分上、一貫して先頭を引かない。
そんな中飛び出したのは今年からプロチームになった AG2R Prévoyance の Sylvain Calzati (FRA)。 この 27 歳のフランス人選手は最後まで見事に逃げ切り、集団と 2 分の差をつけてゴールした。 ワールドカップの決勝では負けたフランスだが、 Tour では見事勝利をものにした。
一方集団のスプリントでは McEwen が制し、 4 位で入ってポイントを稼いだ。
第 7 ステイジは山岳ステイジにはいる前の個人タイムトライアル。 ここで総合順位が大きく入れ替わる。 タイムトライアルを得意とする Discover Channel や CSC、 T-Mobile が大暴れし、総合もしぼられるかと思われたが、かえって混戦の様相を呈してしまった。 本命不在の今年の Tour を体現しているようだ。
本命の Discovery、 CSC は精彩を欠き、 CSC に至っては Basso を失って急遽エースになった Bobby Julich (USA) が落車によってリタイアしてしまった。 昨年第 1 ステイジの個人タイムトライアルで勝利し、米国人 3 人目の Maillot Jaune 獲得者となった David Zabriski も 1'52" 差の 13 位と冴えない。
dido さんのところで Zabriski 日記の翻訳が読める。
McEwen、やっぱりいうほど嫌われてないんじゃないかな? あ、非英語圏のひとから嫌われているのかも。 フランス人とか嫌いそう (てかフランス人はフランス人以外嫌いそう)。 でも Davitamon - Lotto はベルギーのチームだし、ベルギー在住のはずだから蘭語、仏語、独語のいずれかは話せるのかな? それともチームの公用語は英語なんだろうか?
3 人の Maillot Jaune 獲得米国人
ただしパリのポディウムで着たのは Greg LeMond と Lance Armstrong の 2 人だけ。 ちなみに 4 人目は今年の第 1 ステイジで George Hincapie が着ている。
その Hincapie、 naco さんとこのリポートによると、スタート前はかなりナーバスだったようで、 Michael Rogers (AUS, T-Mobile) に衝突してしまった。 今日の本命のうちの 1 人だった Hincapie は、 2'42" 差の 24 位。 今までは Lance の陰にナリを潜めていれば済んだが、今年はそうはいかない。 プレッシャーに押しつぶされたか?
逆に T-Mobile は大暴れし、勝利した Gonchar を含めて上位 10 位に 4 人、 20 位以内には実に 6 人も入っている。 「皇帝」を失ったドイツチームは、誰がエースだかわからなくなってしまった (そして過去こういった状況に陥ったチームは船頭多而、船登山状態で、結局勝てない)。
その勝利者であり、 Maillot Jaune まで獲得してしまった Gonchar。 ポディウムでは 36 歳とは思えない Giro で見たそれと変わらないはしゃぎっぷり。
もう誰も平地での McEwen を止めることはできない。 とうとう Tour 第 1 週目にして 3 勝目をあげてしまった。 昨日のスプリントは Gert Steegmans (BEL, Davitamon - Lotto) が残り距離の看板を読み間違えてしまって、アシストに失敗したが、今日はキッチリ決めた。 Steegmans は McEwen がゴール時にガッツポーズを決めるよりもだいぶ前に後方でガッツポーズしていた。 失敗しても翌日に取り返せたことは、誰よりも本人がうれしかったことだろう。
Steegmans was really apologising after the finish. He misread the signs and thought the 500 metre to go sign was 200 so he just took off. He put me on the front with 300 to go which was just too far out in a roaring head wind. I tried to get back on the wheels but got a bit boxed in. I finally got a bit of a run but it was disappointing. He will learn from this, we both will.
McEwen はいつもゴール前でもアシストを必要とせず、混戦のスプリント勝利をもぎ取るのを得意とした選手 (今大会の 3 勝中 2 勝はめずらしく Steegmans のアシストに依るものだったけど)。 他のチームがつくった列車にタダ乗りしたり、斜行したりであまり素行がよくなくて、嫌われることが多いが、本人はあまり気にしないようだ。 ライバルの Boonen や Hushovd と仲良くおしゃべりしている場面を良く見かける。
その Boonen、今年の目標であった Maillot Jaune を着てはいるが、ポディウムでの表情が浮かない。 Maillot Jaune は目標であったことには違いないが、スプリンターである彼が本来手に入れたいのは Maillot Vert。 昨年は第 1 週に 2 勝をあげることができたが、今大会は 1 勝もあげることができなかった。 チームやスポンサー、ウェアやヘルメット、シューズなどのサプライヤーにとっては、 Arc en Ciel に Maillot Jaune を重ねた Boonen のステイジ勝利写真は、ノドから手が出るほどほしいところだったろう。 もちろん誰よりもほしいのは本人なのだろうけど。 しかし次のステイジは総合順位が大きく入れ替わる個人タイムトライアル。 総合上位にタイムトライアルに強い Michael Rogers (AUS, T-Mobile)、George Hincapie (USA, Discovery)、Paolo Savoldelli (ITA, Discovery)、Floyd Landis (USA, Phonak) が着けているので、 Boonen が Maillot Jaune を脱がされるのは必至。 休息日明けも平坦ステイジはのこされているが、続く山岳ステイジに向けて体力をのこしておきたいところかもしれない。 落車や体調不良に気をつけて山岳を乗り越え、後半の平地ステイジでその強さを見せてもらいたい。
昨日はまったくスプリントに絡めなかった McEwen が今大会 2 勝目をあげて、 Maillot Vert を奪還した。 この勝利は、 McEwen のキャリアの中で Tour 10 勝目にあたるとのこと。 Maillot Jaune の Boonen は勝利こそなかったものの、昨日のボーナスタイムが利いてそれを守った。
Boonen やはり Maillot Jaune を狙っていた。 今日はパンツもヘルメットも黄色だった。 Lazer の Genius は、もともとラインナップに黄色があるが、 Boonen のかぶっているものは市販されているそれとはカラーリングが異なる。 また、パンツは Arc en Ciel のラインの入った黄色だ。
そういえばこのヘルメットにもダイヤモンドは埋め込まれているのだろうか?
過去 6 年間、 Champs-Elysées で Maillot Vert を着続けた「かつての」最強スプリンター、 Eric Zabel (GER, Milram) なかなか勝てない。 このステイジではゴール手前 2km 地点で落車してしまった。 先月マイヨジョーヌへの挑戦を観たばかりで思い入れが強くなっているので、少なくとも 1 勝は見たい。 Giro での怪我がなければエースとして君臨していたであろう Alessandro Petacchi が出場していれば、アシストに回らざるを得なかったが、 Milram Train は Zabel のために走ってくれる (ただし今大会は巧く機能していところをなかなか見れないが)。 是非とも勝利をあげてほしい。
昨日、果敢に逃げたものの、ゴール手前 200m で集団に捕まってしまった Mathias Kessler (GER, T-Mobile) が逃げを決め、見事ステイジ優勝をものにした。 2 位に入ったのは Michael Rogers (AUS, T-Mobile)。 Operación Puerto によってエースを含む 2 人を失った T-Mobile に明るいニューズをもたらした。
4 位でゴールした Tom Boonen (BEL, Quick Step - Innergetic) はボーナスタイムを稼ぎ、 1 勝もないまま、今年の目標であった、 Maillot Jaune を着ることとなった。 ポディウムでの表情を見ると、本人も納得いっていないようだ。 同時に Maillot Vert も獲得したが、 Maillot Jaune が優先されるため、第 4 ステイジは次点の Daniele Bennati (ITA, Lampre - Fondital) が Maillot Vert を着ることとなる (Lampre のジャージにグリーンて似合わなそうだけどどうなんだろう?)。
去年は Prologue がなくて、初日は Time Trial だったけど、今年は初日が Prologue / Short Time Trial だったおかげで、上位選手のタイム差が少なく、序盤のステイジで毎日各賞のジャージを着る選手が入れ代わって面白い。 選手としても、チャンスが大きい分、モティヴェイションがあがるのではないだろうか。
そしてこのステイジは落車の多いステイジであった。 総合の有力候補であった Alejandro Valverde (ESP, Caisse d’Epargne) が鎖骨を折って UCI チャンピオンジャージを着たまま担架に乗せられ、 DNF。 ほかにも Erik Dekker (NED, Rabobank)、 Fred Rodriguez (USA, Davidamon - Lotto) がリタイヤしている。
カピバラさんの専用掲示板経由。 Operación Puerto によって 5 人もの出走取り消しを出し、 1 チーム 6 人以上の規定を満たせず、Tour から去ることになってしまった Astana Würth から Würth が正式にスポンサーから撤退すると発表があったようだ。
この事態自体は決して良いものではないが、今後のチームの方針が興味深い。
Boonen 勝てない。 スプリントを制したのは Robbie McEwen (AUS, Davitamon - Lotto)。 Maillot Vert を獲得した。 スプリント中にペダルが外れた Hushovd はそれでも 3 位で入り、ボーナスポイントを獲得して総合首位に返り咲いた。 傷もひどくなさそうだ。 よかった。
Boonen、いい加減勝てないと、今年はじめに云っていた、「Tour の前半で Maillot Jaune を着る」ができなくなるぞ。
Tour de France 2006, 1st Stage。 この平地ステイジのゴールスプリントを制したのは、 McEwen でも Boonen でも Zabel でもなく、地元フランスチームのフランス人ライダー Jimmy Casper (FRA, Cofidis Credit Par Telephone) であった。 Boonen は明らかにスプリントをかけるのが早すぎて、仕切りなおそうとしたが失敗したようだ。 サッカー世界杯でもブラジルを打ち破って金星をあげたこの日のフランスは、勝利の美酒に酔いしれたことだろう。
昨日のプロローグで僅差の 2 位だった George Hincapie (USA, Discovery Pro Cycling Team) は、中間スプリントポイントを獲って Maillot Jaune に袖を通すこととなった。 しかし昨日の勝者であり、現在の総合 2 位の Thor Hushovd はスプリンターであることと、この後数日は平地ステイジが続くことを考えると、これを守るのは難しいだろう。 Hincapie はレース後のコメントで、今年の Tour では Maillot Jaune を着たかったとあるが、 Champs-Elysées でとは読めなかった。
その Hushovd、今日は Maillot Jaune 着て当然ゴールスプリントにも絡んできたわけだが、最終数百メートルの地点で、フェンスを乗り出した観客の振りかざす PMU の応援グッズ「緑の手」に 60km/h を超えるスピードで接触した。 これが Hushovd の Maillot Jaune と右腕を切り裂いた。 ゴール後 Hushovd は自分が大量の出血をしていることに動転して路上に倒れ込む。 血に染まった Maillot Jaune は、昨年の Stage 4 の Team Time Trial で落車した Zabrisuki を思い起こさせる。 傷は広くひどい出血はあったものの、幸い深くはなく、筋肉、神経には到達していないとのことであった。 PMU といえば Maillot Vert のスポンサーである。 本来 Hushovd が狙うジャージのスポンサーに腕を切られるとは、何とも皮肉な話である。
今後、この「手」は、ゴール地点では配布されないこととなった。 注目の集まるゴール地点でスポンサー活動ができないのは PMU としても痛手だろう。
Operación Puerto によってスター選手を含めた多くの選手と 2 チームがスタートリストから外された Tour de France 2006。 日本時間で昨夜プロローグが開催された。 この初日のショート・タイム・トライアルを獲るのは、 2004 年にドーピングを告白し、 UCI の規定により 2 年間のプロツアーの出場停止明けの初のレースとなる David Millar (UK, Saunier Duval - Prodir) か David Zabrisuki (USA, CSC) かと思われたが、 2006 年最初の Maillot Jaune を獲得したのは、なんと昨年 Maillot Vert を身にまとってパリのポディウムに上がった Thor Hushovd (NOR, Crédit Agricole) であった。 次点は未だエースがはっきりしない Discovery の George Hincapie (USA)。 その差 0.73 秒。 Hincapie は口惜しさのあまり、ヘルメットとバイクを投げた。 Zabrisuki は 4 秒差の 3 位。 Millar は Top 10 にも入らなかった。
スタートする前から大波乱の Tour de France 2006。 それでも Le Tour は続く。