01.05.19改定  
   

1.始めに
             
ナマズの中でも、カリクティス科目に分類され、その8割以上を占めるのがコリドラス亜科に属するコリドラス一族です。ブロキスのように、他属にありながら、コリドラスとして売られているものもあります。雌が雄の精子を吸い取り、体内で受精させる特殊な繁殖方法を取ります。現在、120種以上が確認されており、種類の多さが、コレクション性を高めていると言っても過言ではないでしょう。コリドラスは古くから、底砂の掃除屋と呼ばれ、落ちた餌などを処理するスカベンジャーとして、水槽に入れられて来ました。ところが、よく観察していると、食べた餌は、より細かく粉砕されて、エラから出ていたりもします。餌と砂の選り分けが下手なので、どうしてもそうなるようです。エラから出したものは細かいので、水中を漂います。確かに底の砂をかき回すことで、砂の目詰まりを防ぐ効果はあるでしょうが、その為に浅く植えた水草が浮き上がる弊害もあります。掃除屋さんとしては、あまり役に立ってはいませんね。また、意外に大食漢なので、落ちた餌だけでは足りません。専用の餌を与え、タンクメイトの一員として、可愛がってあげて欲しいものです。

コリドラスは、丈夫で飼いやすいものが大半ですが、反面、一旦病気にかかると、建て直しが非常に困難なさかなでもあります。どうか、この愛らしくユーモラスななまずくんたちは、スカベンジャーなどと思わず、大切に飼ってあげて下さい。

グッピーを飼っていると、ドダバタを繰り返すままに世代交代が進んでいくような気がしてなりません。コリドラスのように、長期に渡り、同じ個体の成長を見守り続けられる楽しみも、アクアリストの喜びの1つですよね。

2.コリドラスの飼い方
1水質
コリドラスの好む水質、と言うと、一般的に弱酸性と言われてます。弱アルカリ〜弱酸性まで問題なく飼育出来ますが、体色が一番輝くのは、弱酸性の水だと思います。ただ、弱アルカリが一番という人もいますので、種類によるのかもしれませんね。あまりこだわらなくて良いと思います。わたしはグッピーと混泳させていますが、弱酸性、弱アルカリ性、どちらの水質でも、グッピー、コリドラス共、問題無く適応しています。
水が汚れると、大事なヒゲが溶けてしまいます。別にヒゲが無くとも、餌探しに不自由するほど広い水槽を持っていらっしゃるのでない限り問題ありませんが、底砂クリーニングは定期的に行って下さい。

2底砂
底砂には、角の取れた小粒の砂が良いです。粒が大きいとコリドラスは、底に口を突っ込んでかき回す行動を止めてしまいます。そうしますと、吻の発達が止まってしまいますので、長期に飼育していると不恰好なコリドラスになります。また、角のある砂は、コリドラスを傷つける恐れがあります。コリドラスは暗いところを好みますから、明るい色はコリドラスを落ち着かせないし、体色も薄くなります。但し白い色のコリドラスに暗色の砂を配していると体色がくすんで来ますので、本来の体色に近い色の砂が望ましいでしょう。一般に、底砂として良いのは、細目の大磯です。

3レイアウト
ナマズ系は振動に敏感で、人の気配や視線も嫌いますから、隠れ家を多くしてやって下さい。流木、石、塩ビ管や素焼きの土管などを入れましょう。アマゾンソードなどの水草も絶好の隠れ家になります。水草が多くなると、コリドラスの居場所が無くなったりしますので注意して下さい。
流木、石などの遮蔽物を入れると、コリドラスは、ほとんど姿を見せなくなってしまうのですが、精神的には落ち着くようです。観賞魚と捉えるか、さかなの住み易い環境を整えるかは個人の判断です。
産卵は柔らかい葉に擦りつけるようにして行いますので、左右両サイドへ、ハイグロフィラ、ラージリーフハイグロフィラを配置すると良いでしょう。無くても別に構いません。どっか見つけて産みます。(笑)

4ろ過
ろ過は60センチ規格水槽であれば、上部フィルターで充分ですが、数が多い場合、スポンジフィルターなどの併用をお勧めします。多分、コリドラスだけの水槽を作っておられる方はあまりいらっしゃらないと思いますので、それぞれの環境に合せて下さい。プレコのように、その水槽にはコリドラスがいるから特別なろ過器を用意しろ、というようなものはありません。一部の種類を除いて、水流をつける必要も無いし、温度も25度前後で良いでしょう。コリドラスは時々水面に上がり空気を取り込みますので、水中の残留酸素濃度も気にしなくて良いです。プレコと違い、夏の暑さで食欲が減退することも無いように思います。

5照明
照明はコリドラス単体で見ると、特別なものは必要ないので、1灯式の蛍光灯で充分です。あとは飼育水槽の環境に準拠して下さい。コリドラスのみの飼育水槽がある場合、水槽の奥に照明を当てると、前面に出て来やすいです。

6餌
コリドラスが一番好きなもの。それは生きたイトミミズ。アマゾンにイトメなんかいるかっ!と叫んだところで、これ以上のご馳走は無いようです。口にした瞬間、ピキッと体が硬直し、「ウッ!ウッマーイ!」と叫ぶ感動の光景(笑)が見られます。イトメに抵抗がある場合、冷凍アカムシでも同じような姿を見ることが出来ます。ただ冷凍アカムシは頭の部分が固くて、消化不良を起こす場合もありますので、ほどほどに与えて下さい。どちらも病原菌や害虫をもたらす危険があります。冷凍アカムシは直接水槽に入れず、水洗いしながら解凍して使用して下さい。イトメはしばらく薄いメチレンブルーに漬けてから与えると良いと聞きましたが、なにぶん未経験なもので話程度に留めておいて下さいませ。その他では孵化させたブラインシュリンプも大好きですね。これが嫌いなさかなはいません。

市販タブレットで最も嗜好が高いのは「ヒカリキャット」でしょう。水を含むとスポンジ状に膨らんで、すぐ食べられます。コリドラスはプレコと違い、歯で齧るわけでも無いのに、なんで硬いタブレットばかりなのか謎ですが、キャットはその点でも及第点を与えられます。
その他では、クロマフィッシュフードも良いです。雑食なので、スピルリナ錠剤、クロレラ錠剤も良く食べます。鯉用の沈下性「ヒカリ胚芽」も安くて良いです。もう廃盤になってますが「テトラプレコミン」もすぐ溶けて嗜好が高いですね。コリドラス用のタブレットでは「テトラコリドラス」が一番良いです。

餌の与え方ですが、消灯後が一番です。せっかくコリドラスに与えたものでも他に混泳魚がいる場合、そちらに食べられてしまうことが多いですから。コリドラスは特に夜行性でもありませんが、髭がアンテナの役目を果たすため、暗いところでも動けます。


て書いたんですけどね。実はわたし、こんな水槽でもコリドラスを飼ってます。ムカツクようなジャングルです。どこにコリドラスがいるのかって?上部フィルターなんで、フィルターがライトを遮る奥1/3は水草がありません。ですから、その部分に流木を置いて、コリドラスの居住区を作ってます。水草がビッチリ植えられた部分は、コリドラスもなかなか入り込めないようですし、底砂のクリーニングは水草の根による分解に頼っています。ま、こんなレイアウトも有りという程度に留めておいて下さい。餌がジャングルで行方不明になるとコケの素なのでお勧めはしませんし、植えたばかりの水草ですと、自浄効果も低いですから。

3.コリドラスの買いかた

上記の事柄を充分理解したら、コリドラスを買いましょう。
コリドラスには、本当にたくさんの種類がいますので、お好みで選べば良いと思います。全部一緒に見える人は、安いものから始めて下さい。安価なコリドラスの代表としては、アエネウス、パレアトゥスなどがいます。これらは東南アジアからの養殖物がほとんどです。しかし、それ以外の種には、意外とワイルト(天然物)が多いので、トリートメントタンクが必要になって来ます。また、養殖と言っても、輸送手段はかなり荒っぽいし、さかなにとっては過酷な状況で運ばれてきます。安いので、ショップの扱いも雑になるようです。養殖物であっても、病気にかかっていない保証は有りませんし、かえって状態が悪いことも多いようです。
出来れば、1品種3匹以上で購入しましょう。もちろん繁殖狙いですが、群れになったコリドラスは、群れなりの行動をとるようになるので、1匹2匹で飼っているより面白いです。本当は十数匹いるともっと面白いですよ。

トリートメントタンクとは、病気を本水槽に持ち込まないようにする、検疫水槽のことです。わざわざ検疫用に、普段さかなの入っていない水槽を用意出来る人も少ないとは思いますが、用意出来なかったために1水槽全滅させてしまった、という経験がわたしにはあります。7リットルほどのプラスチックケースを用意しておき、必要な時は、飼育水を半分ほど入れて残り半分新しい水を入れ、スポンジフィルターを回す、というやりかたでも充分効果は得られると思います。観察期間は最低でも1週間欲しいですね。出来れば底砂を薄く敷いたほうが良いと思います。

それらが出来ない場合、ショップで観察して、病気のないものを購入しましょう。なかなか分かりにくいとは思うのですが、チェックポイントとして、仲間とはぐれていない、どっしりと落ち着きのあるもので、ヒレなどが欠けておらず、エラや体が充血していない、その店に入荷して1週間以上経過したもの、を選べばまず間違いありません。また、その店に何度か通えば、そこがどういうショップかということも分かりますから、それなりの判断材料になります。
コリドラスは1日中餌を求めて動き回っていると思うのは間違いで、活発な時間は短いです。むしろ、ひらひらと泳ぎ回っているものは、どこか体調が悪いと考えて下さい。

選び方、分かりましたか?では、入門用のコリドラスには、どんな種類がいるのでしょう?

4.飼い易い安価な種類は?
ということで、1000円以内で買える丈夫なコリドラスを並べてみました。1000円というのは、高くても1000円以内では買えるだろう、というくらいのところです。安いところだと100円〜700円くらいで買える値段のものです。至らないところは当然ありますし、個人の知る範疇ですので、あまり種類はありません。


・アエネウス、パレアトゥス
赤コリ、花コリ(黒コリ)、白コリと呼ばれているものです。白コリとは、上記2種のアルビノです。以前はアエネウスのアルビノばかりでしたが、最近パレアトゥスのアルビノ種もよく入荷するようになりました。一般にアルビノは弱いイメージがあるのですが、この2種のアルビノは、一般種より丈夫です。アルビノの尾筒の部分に塗料を注入した、カラーコリドラスなどというものが売られていますが、あれは虐待です。買ってはいけません。

これら3種は丈夫で安く、特にアエネウスは最も産卵の容易いコリドラスですので、入門に最適ですが、コリドラスとしては魅力に乏しい(かわいくない?)部類ですので、人気はあまり無いようです。一般的なコリドラスの中では、大きく育ちます。(6cmオーバー)

・ジュリィ、トリリネアトゥス
名前のせいもあるとは思うのですが、最も人気の高いコリドラスでしょう。トリリネアトゥスもジュリィの名で売られていることがほとんどです。どう見ても同じものには見えないのですが、さすが、よーく見ると模様以外は似ています。安価な上、ショップのチラシ商品として、更に安価に売られる場合が多いのも人気の秘密かも。丈夫だし、好きな人はほんとに好きです。え?わたし?うーん・・・・・・

・シュワルツィ
安価で丈夫なのが、入門用コリドラスとすれば、充分範疇に入るでしょう。白い背棘のピンと張った姿は立派です。わたしはピンと太い背棘が張ったシュワルツィが好きなので、体高のある大きなものを選んでしまうのですが、あまりにもでっかくなってしまうと、ショップで見かけるシャープなシュワルツィがうらやましくなります。

・パンク
これも安価で丈夫なコリドラスです。値段もジュリィとシュワルツィの中間くらいです。もうちょっとメジャーになってもいいのになあ。姿形などは、画像コーナーを参考にして下さい。

・エクエス
これも安くて丈夫です。アエネウスに似ていますが、ボディがメタルグリーンに輝いて見える時があります。

・ソダリス、レティキュラータス
一緒くたにしてしまいました。それぞれ違う種類ですが、似ています。どちらも丈夫で飼い易い種類です。わざわざこれらを選ぶほどの特徴はありませんが、落ち着いた感じのネットワーク模様が良いです。個人的には、トリリネアトゥスよりはずっと好き。ただ、どこにでも売っているものかどうかは分かりません。

・アークアタス
アーチ状の黒ラインが特徴です。丈夫で飼い易い上、安いので、意外とホームセンターなどでも見かけます。え?そんなのうちの近所のホームセンターだけ?

・アガシジィ
こちらも、安価で丈夫なことから、ホームセンターでも見かけます。ただ、外見が半端というか、特徴が無いように思います。
このクラスになると、似たようなのがいっぱいいて、どうも区別が・・・・。逆にそれが良いのかもしれません。わたしも買おうかな、と思ったことはあります。

・ウンデュラータス
コリドラスというと、ブラジル、ペルー、コロンビア、エクアドルなどの国から輸入されるのがほとんどなのですが、これはアルゼンチン産のようです。ま、近似国ですね。あまり知られていませんが、安価で丈夫な上、繁殖も比較的容易な部類と聞きます。ただ、これを選んで買うかどうかは、個人の趣向です。

・アドルフォイ
値段からいうと入門用じゃありませんし、この値段出せば一般的なコリドラスはほとんど範疇に収まってしまいますが、おそらくは「最も好きなコリドラス」の潜在的な一番手ではないでしょうか?という意味で入れました。丈夫だし、繁殖力も強く、産卵によって相当数が増えます。

・ステルバイ
こちらも安くはないですが、アドルフォイと並んで、潜在的な人気を2分するコリドラスです。産卵も比較的容易で、大量に産むため、1度産卵すれば、イヤというくらい増えるでしょう。その1度がいつ来るかは分からないのですけどね。

ついでに、安価でも、最初に買ってはいけないコリドラス

・ハステータス、ピグミー
どちらも、全長2センチくらいの小さなコリドラスです。どちらもホームセンターで売ってます。少なくてもうちの近所では。でも、これらはコリドラスとして特殊です。他のコリドラスとは一緒にしないほうが良いし、出来れば10匹以上で、専用の水槽を作ったほうが良いです。短命(1年魚)ですが、産卵はさかんです。

アクセルロディー
段々、マニアックになって来ました。まあ安い部類なのだとは思います。以前は難種だったようですが、最近はそうでもないと聞きます。でも、初心者が飼うコリドラスじゃないかも。てんてんと呼ばれるアクセルロディーの亜種は意外と好みですが、こちらは、はっきり難種です。

・ロレトエンシス
そこそこの値段ですが、やや神経質です。食も細いので、過密水槽での飼育は避けたほうが無難かも。しかも短命と来ている。うーん。相反するようですが、基本的には丈夫な部類ですので、一旦環境に馴染めば、愛らしい姿を見せてくれるでしょう。
とか言いつつ、家に来た奴らは、初日から先頭切って餌に群がってるんですけど・・・?ちっこい割に、ずっと食い続けてるし・・?でもやっぱり逃げ足速いですね。結構アクティブです。えーと、本に書いてあるのと違って、元気で丈夫です。なぜ?


高価でも、最初に買ってはいけないコリドラス

・バルバートゥス
わはは。遊んじゃってるなあ。単独飼育出来て、ちゃんと水流も作って、夏でも水温上げないで、毎日少しずつ水替え出来るなら飼育可能かな?縄張り意識があるんでやっぱり単独飼育よね。水流の強いとこに住んでるんだから、残留酸素豊富できれいな水よね。水中フィルターで水流つけるか、外部フィルターのシャワーパイプを下のほうにセットしなきゃね。当然、夏でも24度キープよね。
立派だしかっこいいし大きいから見栄えがするんですけど、水槽内では短命に終わるかもしれません。最近は安いですし、ホームセンターでも見かけます。産地などで、体色等、個体差が激しいですね。

・パラレルス
別名コルレア。こっちの名前のが有名かな?かっこいいんですけどねえ。やっぱり単独飼育が望ましいでしょう。ストレスに弱いような話を聞きました。こんなの買って、自慢の背びれが切れちゃったり、落としちゃったらショック大きいだろうねえ、と思うと、とても買えません。(笑)

5.コリドラスの繁殖
1産卵
コリドラスの産卵は突然始まります。産卵し易いよう人工的に環境を整える方法もあるとは聞きますが、自分でやったことが無いので効果のほどが分かりません。他の人のHPを参考にして下さい。なんて言いながら、意外とあちこちで壁面に付いた卵をみかけます。産卵自体は割りと頻繁にするのかも?秘訣はたった一つ。過密飼育しないことです。うちの場合は無精卵が多いので、雌雄揃っていないか、栄養不良なのかもしれません。
種類によって、繁殖力の強いコリドラスはいます。アエネウス(白コリ、赤コリ)やアドルフォイはよく産卵しますね。普段、人前に出ることのないコリドラスがいきなり上へ下へのおっかけっこを始めたら産卵の準備が始まったと思って下さい。翌日には卵を発見できるでしょう。一旦産み始めると定期的に産卵します。水替えの翌日が多いように見受けられます。

通常は1匹のメスに対し複数のオスが追いかけます。この派手なチェイスが収まると、Tポジションという体位で、横になったオスのお腹にメスが口をつけて精子を吸い、卵巣の卵へかけます。受精したメスはあちこち彷徨いながら、卵を産む場所を口でクリーニングします。卵を産む場所はガラス壁面、水草などであることが多いようです。
卵を見つけたら、指先やウィローモスの葉で取って産卵箱の壁面へ付けましょう。粘着力があるので、指にも付くし、壁面にも付きます。産卵後、半日ほど経過したほうが、卵がやや固くなって採集し易いですが、食卵される恐れもありますので見つけたら即、産卵箱を用意したほうが良いと思います。

2産卵箱
産卵箱ですが、大きめのものを用意しましょう。
コリドラスの稚魚は大変小さいので、産卵箱のスリットを通れてしまいます。小さな産卵箱ですと、スリットから外へ出る確率が高くなります。
出来れば、プラスチックケースに飼育水を入れ、スポンジフィルターを回して、稚魚専用水槽を立ち上げたほうが無難ですね。

専用水槽が用意出来なければ、産卵箱で結構です。水槽内につける隔離ケースのようなものでも良いですが、小さいので水質の悪化に注意して下さい。使用可能な産卵箱の条件は、「スリットが細いこと」「容量が大きいこと」「底面にスリットが無いこと」の三条件を満たすものです。
具体的には、トモフジの「バースデーハウス」、ニッソーの「NEW産卵箱」(ミニじゃないほう)をお勧めします。

産卵箱の底面に卵が落ちても問題ありませんが、複数の卵がくっついて一塊になっている場合、なるべく1個1個分けておいたほうが良いです。なんでかと言うと、1個がカビた時、その巻き添えで一塊全部カビることがあるからです。卵を入れたら、エアストーンを産卵箱中央に置き、強めのエアレーションを行って下さい。水流で卵をクリーニングして、カビを防ぐためです。孵化するまでの3日間は、カビとの闘いです。3日過ぎたらエアストーンを外し、産卵箱付属のものに切り替えて下さい。生まれた稚魚が水流に翻弄されてしまいます。
有精卵であれば、2日ほどで飴色に変色します。無精卵は白いままです。無精卵はカビますので撤去してください。飴色に変化した卵は3日で稚魚がクルクル動いて見えます。産卵から3〜5日で孵化します。

3孵化
孵化したコリドラスの稚魚は、体長2,3ミリのおたまじゃくしに似ています。これは腹部にヨークサックが付いているためです。このヨークサックは3日間ほどで無くなりますが、それまで餌は必要ありません。生まれたからと言って餌を入れると、産卵箱内の水質が悪化しますので与えないで下さい。産卵箱内の底面を清潔に保つため、全部生まれたら1度、産卵箱の掃除をしたほうが良いと思います。無精卵のカビや卵の殻を取り除くためです。抜け殻になった卵は残しておいたほうが良いという意見もありますが、わたしの経験では、特に必要性は感じませんでした。

4餌
コリドラス稚魚の餌ですが、ブラインシュリンプの幼生を少量与えるのが一番無難です。成長したブラインでは大きすぎますので、冷凍物では口に入らない場合があります。また、インフゾリアを湧かして与える方法もあります。飼育水を器に入れ、PSBをドボドボと入れますと、3日ほどでインフゾリアが湧きます。白い澱みのような部分がインフゾリアですので、スポイドで吸って与えて下さい。PSB以外に、牛乳、ポカリスエットを入れてもインフゾリアが湧くと言われますが、そんな水を水槽に入れる気にはならないので試してません。
人工飼料では、キョーリンのヒカリパピィが一番です。少量を水に溶き、スポイドで与えて下さい。これだけでもちゃんと育ちます。

わたしの場合、朝ヒカリパピィ、夜ブラインシュリンプの幼生を与え、1日に1回、スポイドで水槽の水をジュッと産卵箱内に流入させています。強制的に水の入れ替えをさせるためです。

少し大きくなったら、殻剥きブラインや冷凍ブラインも食べられるようになります。
底面の清掃と水の入れ替えに注意していれば、やがてコリドラスらしい姿に成長するでしょう。