長野家の住宅事情
吉村建設の住宅を購入した長野さん。
長野さんの無理難題な要求に全て応えた家を建設した吉村建設の仕事ぶりに、長野さんも大満足。
ただ、長野さんの思い通りの家を造るためには追加料金がかなりかかり、多額の住宅ローンが残りました。
長野さんは、それでも費用分の満足を得て幸せでした。
家のアフターサービスは、吉村建設の池田に任せるつもりでした。
ところがそこに「ボランティアのセールスマン」と名乗る田中という男が現れ、長野さんにこう言ったのです。
「吉村建設は、あなたを騙していますよ」と。
田中という男が言うには、吉村建設の吉田や茅野という幹部が実際にかかった費用を水増しして資金を流用していた、というのです。
長野さんが調べてみると、その指摘は事実だとわかりました。
長野さんは怒りました。もう吉村建設とは絶縁する、と。
そして、そのかわりに家のアフターサービスは田中という男に任せる事にしました。
田中という男が言う吉村建設についての批判は全て的を射ており、長野さんは田中を信用したのです。
しかし、しかし。
田中に家を任せてしばらくすると、疑問が出てきました。
田中には家の維持管理能力が無いようなのです。
長野さんの友達は、長野さんにこうアドバイスしました。
「田中という男は、正義の味方を装った詐欺師ですよ」と。
その指摘に対して、田中は、こう答えたのです。
「お、おまえは吉村建設の回し者だろう!」と。
長野さんは田中に対する疑問を感じながらも、丸め込まれて今でも田中に維持費用を支払っています。
吉村建設で裏金を使っていた吉田や茅野といった幹部は、今では田中とつるんでいるようです。
…吉村の仕事内容に問題があったのは事実でしょう。
しかし、それを批判して吉村の地位を乗っ取った田中が正義の味方であるという保証は無いのです。
詐欺師を追い出して、かわりに長野にやってきたのはやっぱり詐欺師だったのです。
■解説
オリンピック疑惑の吉田という人物が田中康夫後援会に入っていて、田中知事はその吉田から接待を受けたりしているんですよね。
オリンピック疑惑の人物と田中康夫が癒着していて、田中知事が「調査委員会」を裏で操ってオリンピック疑惑を隠蔽しているという事ですか?
そういうことじゃな。
知事は自分の思い通りの「審査結果」を得るために、自分にとって操りやすい人間を集めて「調査委員会」を作り、委員達を抱きこむために知事は委員を酒食で饗応していたんじゃ。
しかも、知事が監視する「裏メーリングリスト」も存在していた。
これでは公平な調査なんで不可能じゃ。
知事も最低だけど、こんな事に手を貸す委員たちも最低ですね。
委員は誰も疑問に思わなかったんですか?
委員の中でも、醍醐委員だけはこの異常な状態に疑問を感じて内部告発したんじゃ。
そして、醍醐委員は委員を辞めた。立派なもんじゃ。
ところが、他の悪徳委員たちは反省するどころか県の高官の地位にまでなろうとしていたんじゃなら、あきれる話じゃ。
田中知事の口利きで県の偉い地位になって、高額の給料を約束してもらって、彼らは満足なんじゃろうなぁ。
もっとも、醍醐委員の内部告発によって彼らの陰謀は打ち砕かれたわけじゃが。
まあ、報道された内容を読んでみてくれれば、だいたいわかると思う。一読してくれたまえ。
かんたんな経緯
- オリンピック招致で吉田氏が裏金を使い買収。裏帳簿は焼却。
- 裏金招致が発覚。五輪帳簿への批判が高まる。
- 田中康夫、裏金疑惑を激しく批判して人気を集め当選。
- 吉田氏、田中康夫後援会に入会。幹部となる。
- 田中康夫、吉田氏の自宅(通称「オリンピック御殿」)に招待される。
- 田中康夫、裏金疑惑の調査をいっさいせず2年間経過。不信任を受ける。
- 再選挙の時に「オリンピック買収疑惑調査の停滞」・「吉田氏と田中知事の癒着」が批判され、田中は第三者機関である帳簿疑惑解明委員会の設置を公約する。
- 田中知事、オリンピック疑惑の調査委員会を設置するが、そのメンバーは全員知事が選ぶ。
- 調査委員が田中後援会のカネで料亭接待を受けていた事が発覚。調査対象である吉田氏は田中後援会の幹部である事から問題化。
- 調査委員が知事の口利きで県庁の重役となり、副知事並の給与をもらっていた事が問題化。批判を受け悪徳委員は辞職。
- 知事と吉田氏と悪徳調査委員の「癒着」を内部告発した委員も辞職。五輪買収・帳簿焼却疑惑の調査委員会は崩壊。
「長野県」検討委員会名簿
オリンピック帳簿疑惑について「調査」する委員会の名簿です。
| 名前 | 役職 | 詳細 |
|---|---|---|
| 松葉謙三 | 弁護士・全国市民オンブズマン連絡会議元代表幹事 | 知事の口利きで県幹部に就任・追及されて辞任 |
| 喜多村洋一 | 弁護士 | |
| 醍醐聡 | 東大大学院教授(財務会計論) | 委員と知事の癒着を内部告発し辞任 |
| 後藤雄一 | 東京都議 世田谷行革110番代表 | |
| 黒木昭雄 | ジャーナリスト・元警視庁警察官 | |
| 岩瀬達哉 | ジャーナリスト | |
| 大塚将司 | ジャーナリスト | 知事の口利きで県幹部に就任・追及されて辞任 |
田中知事がオリンピック帳簿疑惑を解明すると称して集めた委員たちじゃ。
ところが、彼ら委員たちは田中康夫後援会の金で酒食の接待を料亭で受けていたんじゃ。
そして、なかでも松葉委員と大塚会員は悪質で、知事の口利きで「副知事並み」の給料をもらえる長野県の高級幹部になってしまったんじゃ。
知事が利益供与で委員達を操ろうとしたんじゃ。
でも、醍醐さんがそれを内部告発した…
そして、批判を込めて醍醐さんは辞任。
批判を受けた松葉と大塚は反論できなくて逃げるように辞めていったわけですね。
田中康夫後援会「しなやか会」名簿
田中知事の後援会「しなやか会」の幹部名簿です。
オリンピック帳簿疑惑で、実行犯とされる吉田氏が田中後援会の中核幹部になっています。
| しなやか会階級 | 名前 | 肩書き | 詳細 | 献金額 |
|---|---|---|---|---|
| 会長 | 穂刈甲子男 | 林友(建築業者)会長・松本深志高校同窓会長 | 材木利権 | 64万円 |
| 事務局長 | 小林誠一 | トーヨークリエイト(下水道工事業者)経営 | 下水道事業で田中康夫と談合 | 120万円 |
| 事務局次長 | 吉江健太郎 | 松本市議会議員 | ||
| 役員 | 吉田総一郎 | 吉田興産社長(長野市) | 長野五輪招致で裏金使用 | 五輪御殿で知事を接待 |
| 顧問 | 柳沢京子 | 切り絵屋 | 脱会 | 50万円 |
| 茅野實 | 八十二銀行会長 | 脱会 | 150万円 | |
| 仁科恵敏 | マルイチ産商社長 | 脱会 | 300万円 | |
| 副会長 | 山根敏郎 | 県内大手ゼネコン守谷商会の相談役 | 130万円 | |
| 平野稔 | 平安堂会長 | 50万円 | ||
| 樫山高士 | エムケーカシヤマ社長 | 5万円 | ||
| 宮ノ尾秀日人 | 信州ヤナセ社長 | 倒産 | ||
| 星野佳路 | 星野リゾート社長 | |||
| 向山信二 |
| 30万円 | ||
| 宮沢マサ代 | 建設業者川西木材代表社員(上田市) | |||
| 会計責任者 | 塩沢壮吉 |
| 100万円 | |
| 会計実務責任者 | 川上守俊 | |||
| 宮沢幸治 | 上田勝手連 | |||
| 幹事長 | 茅野俊幸 | 曹洞宗瑞松寺(松本市・社民党系) | ||
| しなやか編集長 | 木内基裕 | 株式会社翁堂(松本市) | ||
| しなやか副編集長 | 斎藤久典 |
| 脱会 | |
| 企画室長 | 吉沢敬太郎 | 無職 | ||
| やっしープロジェクト責任者 | 松田隆 | 無職 |
政治団体の名称はたいてい実態と逆である。
実態が違うから、きれいなことを言って大衆を
サルトル騙 そうとするのである。
「長野県調査委員会」報告書 資料編【資料12】より抜粋
文責:柳田清二
年月日 摘要 債主 金額 3.9.20 吉田代行招致活動経費 アメリカンエキスプレス 5,971,943 3.9.20 吉田代行対応の土産代(ブローチ等) 稲玉三雄 17,660,825 3.5.29 吉田代行海外招致活動物品 (有)高坂器機店 89,177 3.5.29 吉田代行海外招致活動物品 (有)高坂器機店 89,175 3.6.1 吉田代行利用リムジン借上げ料 角田道夫 124,236 3.6.6 吉田代行招致活動経費 アメリカンエキスプレスインターナショナル 3,373,437 3.6.29 吉田代行招致活動経費 (株)長野アポロ商会 3,716,152 3.7.6 吉田代行 駐イタリア大使と昼食 東急ホテルチェーン 71,008 3.7.8 吉田代行招致活動経費(4/26、IOC本部訪問) (株)長野アポロ商会 585,113 3.7.10 海外招致活動における土産代 (株)長野アポロ商会 1,475,470 3.7.12 吉田代行招致活動経費 (株)ピサ 2,175,787 3.7.12 吉田代行招致活動経費 (株)長野アポロ商会 1,968,459 3.7.18 吉田代行招致活動経費 アメリカンエキスプレスインターナショナル 5,971,943広報費へ移動 (3.8.7) 吉田代行対応の土産代(ブローチ等) 稲玉三雄 ※17,660,825 3.8.28 吉田代行招致活動経費 アメリカンエキスプレス 1,497,301 3.8.30 吉田代行招致活動経費 (株)長野アポロ商会 3,947,029 3.9.12 吉田代行招致活動経費 アメリカンエキスプレス 671,131 3.9.17 吉田代行招致活動経費(アポロ立替分) (株)長野アポロ商会 1,259,023 合計 50,647,209 ※金額が前掲と全く同じなので合計金額には合算しませんでした。
関連リンク集
オリンピック帳簿疑惑についてのウェブサイト・リンク集です。
どうぞご覧ください!
- 五輪帳簿焼却疑惑関連資料
▼関連資料が集められている。
- 読売新聞記事(2002年8月6日)混迷・長野−「五輪帳簿問題」再びアピールなぜ今?田中氏一転
▼読売新聞に掲載された記事です。
- 『FRIDAY』 2002年8月16・23日合併号記事(8月9日発売) “帳簿焼き捨て”渦中の人物はなぜか後援会幹部に田中康夫さん「長野五輪招致疑惑」追及はどうなった?
▼週刊誌「フライデー」の記事です。
- ヤフー掲示板より
▼掲示板に寄せられた、県民の意見。
Yahoo!掲示板 「五輪帳簿消却疑惑」トピックにて議論中です。- 「五輪帳簿、不起訴処分は不当」 県内の26人、検察審に申し立て(1996年3月22日 信濃毎日新聞掲載)
▼帳簿疑惑を追求し続けている江沢正雄氏は、当初田中康夫を支持していましたが、田中知事が「変節」して疑惑隠蔽を始めたため、今は「反田中」となっている。
- 田中知事が吉田総一郎の出版記念パーティーに出席
▼帳簿疑惑の張本人である吉田社長と田中知事は癒着してしまいました。吉田社長は今や「しなやか会」の幹部です。
- エスプレッソダイアリー1999年3月16日
▼県議会議員候補である、しなやか会の斎藤久典氏による日記。
- 【長野県議選】吉田氏のしなやか会、信用できるのか
▼「2ちゃんねる」の掲示板です。
はじめからウソばかり
田中知事の言っていることは、最初からウソばかりじゃった。
たとえば、田中知事は、こんなウソを言っておった。
昔の田中康夫委員長には、「日本経済新聞」経営幹部の公私混同を追及するスクープ記者・大塚将司氏が就任。
ロス疑惑の銃弾の際に活躍した弁護士の喜田村洋一氏。記者クラブの腐敗を暴く岩瀬達哉氏。
警察一家の腐敗を暴く黒木昭雄氏。東京都議で行革110番を主宰の後藤雄一氏。
NHKスペシャルでも特集された外郭団体の見直し委員会で、小倉昌男氏と共に獅子奮迅の闘い振りを見せてくれた東大教授の醍醐聰氏。
一騎当千の面々が、手弁当に近い安価な報酬で、而(しか)も会合の際の弁当代まで自己負担で集ってくれたのです。
閉塞感に充ち満ちた日沈む国を信州から変える為に。
田中康夫
ところが実際には、委員たちには酒食による饗応があったわけじゃ。
公平であるべき検討委員が、知事の後援会からの「接待」を受けていたんじゃ!
委員会で調査すべき、調査対象である「五輪帳簿疑惑の張本人である吉田氏」は、知事の後援会幹部をやっておる。
「調査対象」から「金銭接待」を受けて喜んでいたのが松葉や大塚といった悪徳委員たちだったんじゃ。
さらに大塚将司と松葉は「県の特別職」におなりになって高額の給与を受け取り続けるつもりだったんじゃ。
もちろん税金じゃよ!
醍醐氏による内部告発のおかげで松葉と大塚は辞職したが、 知事と委員の癒着は目に余るものがあるんじゃ。
これじゃあ醍醐委員が怒るのもわかりますね。
五輪帳簿疑惑・年表
- 99.2.5五輪招致金銭買収発覚
- 99.2.7ミスター長野、責任を認める
- 99.2.12吉田総一郎による金銭買収続報
- 99.2.19買収裏工作への不信感が爆発
- 00.9.21知事選・田中陣営が五輪招致疑惑を激しく批判
- 00.10.15五輪帳簿疑惑解明を公約に田中康夫当選
- 00.12.18吉田氏、罪状否認−知事が調査?
- (吉田氏、田中後援会幹部に就任)
- 2001.12.03 田中康夫、吉田総一郎のパーティーに出席
- 02.8.6知事選−田中陣営、再び五輪帳簿解明を公約に
- 02.8.9疑惑の吉田社長が田中後援会幹部?知事はダンマリ
- 2002.10.03知事、議会で「吉田氏に対し事情を聞いた事は無い」と答弁
- 2003.03.06知事、議会で吉田氏への捜査について明言を避ける
- 2004.02.19知事が選んだメンバーで「『長野県』調査委員会」が設置される
- 2004.02.27調査委員会には捜査強制力が無い事が指摘される
- 2004.04.07松葉委員により調査プロセス・討論内容は非公開となる
- 2004.05.15調査委員が知事の口利きで県庁の重役となり月給を受け取っていた事が発覚
- 2004.5.21醍醐委員、調査委員と田中康夫の癒着を内部告発し辞任
- 2004.5.21調査委員が「しなやか会(吉田総一郎)」から料亭接待を受けていた事が発覚
- 2004.5.22知事後援会が調査委員を料亭接待!知事は「何が悪い?」と居直り
- 2005年5.25第三者であるはずの調査委員たちに知事後援会が料亭接待→公選法違反!
- 2005年5.26調査委員を辞任した醍醐教授が料亭接待費用を田中後援会に返還する!
- 2005年5.26審議会は知事の親衛隊か?醍醐委員が知事の「しがらみ政治」を批判!
- 2004.05.29松葉委員、田中康夫の口利きで県の重役となり、副知事並の給料を獲得!
- 知事から料亭接待を受けた6委員が、飲食費を田中後援会に返還
- 磯村元史が委員に追加される
- 2004.06.07県民有志が知事を断罪する百条委員会設置を陳情〜康夫ちゃんピンチ!
- 2004.06.07週刊現代が、知事の料亭接待を隠した「でっち上げ記事」を掲載し田中知事を援護
- 週刊朝日が、「帳簿が出てきた」と称するウソの「でっち上げ記事」を掲載し田中知事を援護
- 大塚会長が、料亭接待癒着事件で引責辞任
- 勝谷誠彦が、必死の形相でみっともない田中料亭政治擁護を展開〜なんでだろ〜なんでだろ〜
- 非公開のはずの調査委員会なのに、なぜ週刊誌のほうが情報が早い?議員が追求
- 田中知事が、記者会見でウソをついて醍醐委員の発言を捏造する
- 醍醐教授が、田中知事のウソを批判し、捏造発言を撤回するように要求
- 他の「審議委員会」の委員も知事後援会から料亭接待されていた事が発覚
- 怪しい!「帳簿発見」、守秘義務違反?「週刊誌情報流出」、県民からの疑問
- 後藤委員が、週刊朝日スクープは「でっち上げ」だと指摘
- 住基ネット検討委員にも料亭接待!知事のウソがバレる!
- 知事が、県の審議委員のほとんどに対して料亭接待していた事を認める
- 長野県の幹部職員も知事後援会から接待されていた事が発覚
- 「五輪帳簿委」「外郭団体委」「住基ネット委」などの委員が知事後援会のカネで飲み食い
- 磯村新会長が「五輪招致疑惑調査には限界がある」と、調査あきらめ発言〜しなやか会吉田氏への配慮?
- 外郭団体見直し委員会の小倉正男委員長も知事から料亭接待→バレたので代金を「しなやか会」に返却
- 県幹部職員の小林公喜・総務部長と松林憲治・経営戦略局長も知事後援会のカネで飲み食い→バレて代金返却
- 週刊朝日で、またも情報漏洩…田中康夫が週刊誌にだけ情報を流す
- トチ狂った松葉副出納長、根拠もなく「市町村長は談合を黙認している」と侮辱発言〜確かに知事と松葉は談合してますがね
- 田中利権グループから週刊誌への情報漏洩について「田中知事のご返事」
- 「長野県」調査委の意見交換会 参加は4人
- ただの食わせ物だった岩瀬達哉
- 疑惑の張本人〜しなやか会幹部・ミスターナガノ吉田総一郎が吉田興産社長を退任
- 利権派オンブズマンの松葉副出納長が、トチ狂って柳田議員を告訴(笑)
■関連記事スクラップ
オリンピック帳簿疑惑についての新聞記事スクラップです。
過去の経緯が良くわかりますよ。
長野五輪も汚染されていた 元招致委員会幹部が暴露
招致委の総収入約20億円のうち県が交付金の名目で支出したのが9億2000万円。それとは別に、例えばスキーの回転、大回転の会場となった山ノ内町が町内の旅館、企業、個人から一口2万〜5万円で集めた5000万円も含まれていた。これに対して、税金や住民の善意の金が高額な接待に使われているのではないか、その使途を明かすべきだと県内の市民グループが訴えた。
長野五輪組織委員会は当時、「帳簿を紛失した」と主張(実際は焼却していたことが後に発覚)。
長野地検に告発されたこの「帳簿」問題に対する司法の判断は「招致委員会への県交付金の交付条件であった『帳簿等の5年間の保存義務』は招致委員会が解散した時点でなくなっている」と不起訴処分となっている。
当時から、「過剰接待」「高額な土産」などとは囁かれてきたが、「票欲しさの買収行為」との指摘はこれまで「公然の秘密」だった。
週刊ポストスクープ 99/02/05
帳簿焼却で「責任」認める 招致委の“ミスター長野”
長野五輪招致委員会の吉田総一郎事務総長代行(当時)は七日、招致委の帳簿焼却について
<
「グローバル(国際的)なスタンダード(基準)として道義的、倫理的な責任を問われても仕方がない部分がある」
と述べ、招致委メンバーとしては初めて公式に道義的な責任を認めた。
吉田氏は五輪招致の際、海外活動の中心的な役割を担い、“ミスター長野”と呼ばれていた。
吉田氏はしかし、「一部に必要以上の対応があった」と日本オリンピック委員会(JOC)側から指摘されていることに対し
<
「われわれはカネで国際オリンピック委員会(IOC)委員の心をつかんだのではなく、心を通わせることで招致に成功したのだ」
と強調した。
共同ニュース 99/02/07
1999年2月7日
ミスター長野、五輪招致金銭買収の責任を認める
サ会長の専用列車は90万円 内部資料で接待費など判明
招致委幹部ら計六人が、延べ七十五の国・地域のIOC委員82人(一部重複)を訪問したことも記載。
このうち招致委事務総長代行だった吉田総一郎氏が16ヵ国の計20委員、猪谷千春IOC理事が5ヵ国5委員、塚田佐・長野市長が5ヵ国5委員を訪問していた。(了)
共同ニュースIOC五輪招致疑惑 99/02/12
JOC理事が1000万円持ち出し疑惑 長野五輪招致の裏
本誌前号で報じたサマランチ会長のエージェント活動についての反響は大きく、『NYポスト』を始めとする海外メディアも本誌記事を続々取りあげている。
本誌が入手した資料によれば、アディダス社のジョン・ボルター氏から長野招致委員会で「ミスター長野」と称されていた吉田総一郎氏に宛てられた文書には前述の通りサマランチ会長がエージェント活動をしていた痕跡がはっきりと記されている。
誰から誰に宛てられた文書なのかもはっきりしているわけだから調査しようと思えば調査できるはずだ。
そうした疑惑は他にもある。
週刊ポスト五輪 99/02/19それは今、鬼の首でもとったかのように新聞などが報じているIOC委員への接待、土産問題ではない。
「接待、土産などは当時取材していたテレビ、新聞などの記者も全てとはいかないまでも知っていたはずだ。
そのとき、批判せずに今になって問題になったからといって批判するのはおかしい。
長野に五輪がきたことで、新聞、テレビもメリットがあったはずだ。
立候補都市の招致委員会は招致成功のために必死で頑張るんです。
IOC委員にオンナが必要かも知れないと焦り、アテネからオンナを呼んだが、成田で足止めされたなど、馬鹿馬鹿しいこともやっているんです」
(JOC関係者)
消えた九億二千万円
長野県、特に長野市を中心とする冬期オリンピックは、それなりの成果を残しながら終わった。しかし、オリンピックの様子をテレビを通じ見ていた私の胸に残り続けていた大切なことが、今も心から離れないのである。それは、良識ある日本人なら、誰しも感じた、オリンピック誘致に際しての九億二千万円消失事件である。その使途は見え見えにもかかわらず、「当時の事務書類は誘致に関し一段落したので破棄した」という回答で、うやむやにされてしまったのである。オリンピックに関した総支出に比べれば、九億二千万円なぞ端金かも知れない。しかし、その金は県民一人一人が汗を流して得た金を税金として納めた金である。県政を担う人達からすれば、オリンピックを長野で開催することができたのであるから、九億二千万円などどうでもいいことではないかと思われるかも知れない。本当にそうであろうか。クーベルタン男爵の提唱によって始められたオリンピックは、もっと純粋なものではなかったか。しかし、それが今や商業主義によって運営されるようになり、なり振り構わず誘致合戦が行われるようになり、御多聞に漏れず、長野県もその一端を担ってしまったのであろう。長野県を、世界に知らしめたこと。そして、一校一国という形で各学校の生徒が諸外国の人々と触れ合う機会を得るというシステムが、今度のシドニーオリンピックに受け継がれたこと。等々、長野オリンピックの果たしたことは、様々なマイナス面を差し引いた上でも、残るプラス面があるかも知れない。しかし、この使途不明金をうやむやにしてしまった県政を担う人々の責任は、うやむやにしていいとは言えないのである。
一事が万事という言葉がある。目的の為には手段を選ばずで長野県政全てが行われているのではなかろうか。そう感ずるのは私だけではないと考える。
九億二千万円という使途不明金を出しながら、誰一人として責任をとっていないし誰も罰せられていないのである。それが、多くの学者や指導者を世に出している教育県の現実である。そして、その県政を担う責任者はこれ等に関する何の反省も無く、同じような後継者に県政は受け継がれようとしている。それを私達県民は、看過して良いのであろうか。このような県政と同じようなことが、堂々と行われている日本の国政、そしてその中で全く無気力と化している日本人(私も含めて)に諦めにも似た気持ちを私は持って来た。しかし、私達が選んだ人達が県政や国政を行っているのである。とするならば、今までのような単なる惰性で長野県の代表者を選んではならないのである。
私事であるが、御存知のように私は産婦人科医であり、非配偶者間体外受精を日本産科婦人科学会の意に反して行い、学会を除名された者である。何故そのようなことをしようとしたかと言えば、それは私を頼りにして来た患者さんの訴えを聞き、その声を放置できなかったからである。
転じて、今抱えている県政を考えよう。”県民無くして県政を担う人間は無い”のである。県民の声が反映されなくなってしまった県政は、最早県政ではないのである。
県民一人一人が主人公であることを忘れてはならない。そして間接民主主義だから何をしてもよいという、間違った流れを今や変える時にある。それを、私達一人一人が変えずして、一体誰が変えるのであろうか。諦めてはならない。もう一度主権在民という言葉を、私達県民の、そして、日本の言葉として取り戻そうではないか。
勝手連諏訪 下諏訪支部 代表 根津八紘 2000年9月21日(木)
2000年10月15日
オリンピック帳簿疑惑解明を公約にした田中康夫当選
長野五輪招致疑惑:当時の招致委員会幹部が米紙報道を否定
1998年に開かれた長野冬季五輪の招致活動で、長野が国際オリンピック委員会(IOC)委員の票を買収したとされる米紙報道について、当時の招致委員会幹部は18日、「票を買ったというようなことは一切ない」と否定した。
元招致委事務総長の市村勲氏(76)は取材に対し
「ソルトレークシティーでなぜ、そういう資料が出てきたのかは見当もつかない。確かに一部の委員に長野に来てもらったことはあり、簡単なお土産は渡したが金銭の授受は一切なかった」
と話した。
また、元招致委事務総長代行の吉田総一郎氏(55)は
「コミュニケーションの成果で勝ち取ったもので、買収をしたということはあり得ない」
と強く否定した。
五輪招致をめぐっては、91年6月に英国バーミンガムのIOC総会で開催が決まった直後に、ほかの立候補都市から
「長野は金で五輪を買った」
と非難の声が上がるなど、当初から疑惑が指摘されていた。
翌年、市民団体の住民監査請求をきっかけに会計帳簿の焼却が発覚したが、経緯はあいまいなままで、現在でも「帳簿は存在する」と話す関係者もいる。
また、昨年初めに、招致委によるIOC委員の接待疑惑が浮上した際、長野県などは日本オリンピック委員会(JOC)の調査に対して、委員13人が長野を複数回あるいは複数の同伴者を伴って訪問したが、それ以外の不正行為はなかったと回答している。
一方、田中康夫知事は同日、
「今回報じられている内容は、これまでに報じられている範囲内。かかわった人物名も含め、どの程度詳しい具体的内容があるのか、それが分かれば対応を考えたい」
と述べた。
田中知事は、焼却処分したとされる招致委の会計帳簿について、調査することを公約に挙げている。
毎日新聞 2000/12/18
知事会見 県政改革ビジョン発表
平成13年12月3日(月)13:30〜14:15 県庁5F「仮設表現道場」田中康夫長野県の改革は、まさに過日吉田総一郎氏の出版記念パーティーに出席いたしましたときに、吉田総一郎氏が
<
「真の政策とは変更する過程にこそ、政策である」
という発言がありまして、少なからず共感をいたしたとこでありますが。
私たちが「県政改革ビジョン」を策定する中においても、県政は日々変化をしております。
そしてここでとどまるのではなく、これは私が就任以来の1年1カ月にもなりますが、この中で県民や県職員と共有してきたことを、さらに再確認するという意味もあるわけでございます。
知事会見 平成14年度6月補正予算について他
平成14年6月18日(火)13:30〜14:00 県庁5F「表現センター」読売新聞社 長谷川由紀氏読売新聞の長谷川由紀です。
ちょっと話変わるんですけど、昨日開かれた小規模企業支援のあり方検討委員会について伺いたいんですが、先日の会見でこの委員について商工部、担当課と議論のうえで決めたというお話しでしたけれども、この中に知事の後援団体のですね会計責任者を務めてらっしゃる吉田さんが含まれてるんですが、そういう後援会のですね会計責任者、役員を務める方が県の検討委員会の委員になることについては特に問題がないとお考えですか。
長野県知事 田中康夫吉田總一郎氏は私は経営者としてたいへんに先駆的な試みをですね、とりわけ先般環境保全協会や経営者協会が市民とともに私の手元に自主的に議論をしたうえで届けてくださいました2010年における長野県の地球温暖化を防ぐうえでのあるべき姿と。
あそこに記されておりますようなことをですね、とりわけ一私企業として先駆的に取り込んでこられた、その経営者であられると思います。
私はたいへんに高い見識をお持ちの方であると思いますし、その吉田總一郎氏の頭脳というものを長野県の中小の意欲ある企業の新しいパラダイム・シフトのためにその頭脳をご提供いただくということは県民も望むところであると思っております。
読売新聞社 長谷川由紀氏その吉田氏なんですけれども、長野五輪のですね招致にもかかわってきた方だと思うんですが、最近ちょっとあんまり話に上らないんですが、五輪の帳簿問題とかですね、当時の招致の状況などについて吉田さんとお話しになられたこととかあるんでしょうか。
長野県知事 田中康夫いえ、ございません。
私はある意味では、今回のこととは別でございますが…
読売新聞社 長谷川由紀氏別で伺ってますけど。
長野県知事 田中康夫吉田總一郎氏というのは、私はその後、人となりを知るところとなり、彼の経営哲学や社会観というものは優れたものがあると思っておりますし、それが必ずしも正確に多くの市民の方に伝わりきれていない部分が私としては少し残念であります。
そしてまた吉田總一郎氏はですね、私はある意味で言うとたいへんに純粋な思いで、当初はそのような大きなイベントを開くことが長野県の誇りになったり、あるいは長野県の活性化になるとは限らないのではないかというふうに最後まで懐疑的であられた方がですねあのような取り組みをなさったわけでして、そしてその帳簿の、かかるたいへんに長野県の歴史の中でいまだ不名誉であり、いまだ解明されておらず、いまだその責任の所在も求める方がいてもその責任の所在を逆に認める方は現れていないというたいへん恥ずべき状況の中において、私はある意味で言えば吉田總一郎氏というのは巨大な歯車の中に巻き込まれた一人の、あえて申し上げれば犠牲者ではなかろうかというふうにも思っております。
吉田總一郎氏がいずれにしてもこれからの長野県というもののあり方に関して様々な提言をいただけることを私は期待するところです。
記者からの再質問を避けるように、そのまま記者会見終了。
軽油抜き打ち調査を掲示板予告
無届けで重油に灯油を混ぜるなどした不正軽油を販売、軽油引取税を免れる地方税法違反を防ぐため、県税務課などが十八日、県内四カ所で行った抜き打ち路上調査で、同課が十五日、「表現者」ならば誰でも入れる県庁(長野市)の表現センターに予告文書を配布し、同センターを管理する県政策秘書室も同文書を県庁一階掲示板に張り出していたことが分かった。
十五日は前知事が失職し、再出馬を表明した記者会見があり、同室は「ドタバタしていてよく検討しなかった」と釈明している。
予告文書は「県下一斉路上軽油抜取調査の実施について」と題し、調査日と調査個所数を告知。
十五日午前、同センターに置かれ、同日、一般来庁者が同センターでの発表内容を確認できる掲示板に張り出された。
複数個所の抜き打ち調査は昨年七月に続いて二回目。
昨年の抜き打ち調査は事前告知しなかったが、税務課は今回、事前報道はないと判断した上で、当日の取材を依頼する意図でセンターに文書を置いたという。
しかし政策秘書室は、センターで発表した文書は掲示板に張り出すという原則通りに対応した。
ただ、こうした対応をすることまで同課は承知しておらず、「抜き打ちの趣旨になじまなかった」と話している。
同室は十五日の前知事記者会見の対応などに追われたことを連携不足の理由とし、「今後、こうしたものの告知方法は十分検討したい」としている。
十八日は予定通り、長野、松本、上田、駒ケ根市の幹線沿い計四カ所で各二時間程度、軽油を輸送するタンクローリーを止め、調査のためタンクの中身を抜き取った。
事前告知の影響で調査逃れがあったかどうかに関しては、同課は「分からない」としている。
2002年7月19日金曜日
信濃毎日新聞
混迷・長野−「五輪帳簿問題」再びアピール なぜ今?田中氏一転
知事失職に伴う長野県知事選の告示を十五日に控え、前知事の田中康夫氏(46)が支援者の集会などで、前回知事選で公約した「長野五輪招致委員会の会計帳簿紛失問題の調査」を再び打ち出している。
約一年九か月の知事在職中、積極的に解明に取り組んだ形跡のない田中氏が、改めて調査を強調しだしたのはなぜか。
その思惑に注目が集まっている。
「帳簿問題」は、長野五輪誘致に約二十億円を使ったとされる招致委員会の会計帳簿が、行方不明となっている問題。田中氏は前回知事選で調査・解明を公約していたが、所管の県教育委員会体育課によると、「一度も知事(田中氏)から調査などの指示を受けたことはない」という。
今春には、招致委の事務総長代行として各国を回り招致運動の最前線に立った長野市の会社社長(56)が、田中氏の後援会役員に就任。今年六月の訂者会見で、帳簿問題について社長と話したことがあるのかと問われた田中氏は、「ない。(社長は)ある意味では犠牲者だ」などと述べていた。
ところが、最近の集会では、「情報をくださいと言ったが、だれも何も言ってくれなかった」と釈明。「(再選されたら)知事直属の調査委員会を、第三者の弁護士などを入れて開かなければならないと恩っている」と強調している。
知事選の立候補予定者は田中氏の「脱ダム」について、「理念は間違っていない」(弁護士・長谷川敬子氏)「今の時代、当たり前」(産経新聞元論説副委員長・花岡信昭氏)などとしており、大きな争点にはなりそうにない状況。田中氏が突然、「帳簿間題」に積極的な姿勢を示した背景に、選挙向けにアピールポイントを打ち出したいとの意図が見え隠れするが、五輪招致にかかわった関係者は「なぜ今になって言い出すのか。解明したいのなら、まず、その社長に聞いたらどうか」と話している。
読売新聞記事2002年8月6日
- 【長野冬季五輪招致委員会の会計帳簿紛失問題】
- 一九八九年に発足、九一年に解散した招致委は、長野県や県内市町村が支出するなどした約二十億円を招致に使ったとされるが、その詳細な使途を示す会計帳簿の紛失が判明。市民らが当時の知事らを公用文書等
毀棄 罪で告発、後に不起訴処分となった。長野五輪後の九九年、五輪招致に絡むIOC委員への過剰接待が問題になった際に再燃したが、帳簿の行方は不明のままとなっている。
“帳簿焼き捨て”渦中の人物はなぜか後援会幹部に
田中康夫さん「長野五輪招致疑惑」追及はどうなった?
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「あなたはなぜ、五輪の帳簿問題追及を公約に掲げないのですか。あなたも当時、五輪招致に関与していたでしよう」
いまから約2年前の00年9月25日。
3日後に告示される長野県知事選の立候補予定者を集めた公開討論会で、田中康夫氏(46)は対立候補の前副知事にこう噛みついて、聴衆から万雷の拍手を浴びた。
五輪の「帳簿問題」とは、98年の冬季五輪を長野に招致する際、招致委員会が使ったとされる20億円もの費用の会計帳簿が行方不明になっている件だ。
98年末に、ソルトレーク五輪招致をめぐるIOC(国際オリンピック委員会)委員買収事件が発覚、長野でも同様の“汚れた招致活動”があったのではないかという疑惑が持ちあかった。
ところが、すでに招致費用の帳簿が焼き捨てられていたため、真相究明が困難になってしまったのだ。
本誌でも、99年1月29日号から7回にわたってこの問題を追及した。そこで“疑惑のキーマン”として浮上したのが、招致委員会の元事務総長代行・吉田總一郎氏(56・写真左の右)だった。
長野県内でガソリンスタンドなど複数の会社を経営する吉田氏は、海外でのIOC委員接待を一手に引き受けた。
カナダ人の夫人とともに3年間で500日を海外で過ごし、「ミスターナガノ」ともいわれた人物だ。
「渡航はファーストクラスにスイートルーム」「招致委名義のクレジットカードを使い放題」などと、報じられたこともある。
田中氏は2年前の知事選で、帳簿問題の追及を公約の一つに掲げて当選した。
ところが、知事就任後の2年間、この公約を実行に移そうとした形跡はない。
それどころかなんと、件の吉田氏が、田中氏の後援会「しなやかな長野県をはぐくむ会」の会計担当役員になっているのだ。
田中氏は月刊誌の連載「東京ベロクリ日記」に、地元で”オリンピック御殿”と呼ばれる吉田氏宅でのパーティに招かれたときのことをこう書いている。
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(その開催は無謀であり長野県を疲弊させるとして最後まで懐疑的意見を述べていたにも拘らず、英語に長け、妻も又、外国籍であるとの理由を以て招致運動の先頭に立たされた彼は、或る意味では巨大な歯車の中で数奇な人生を不本意にも歩まされた“被害者”ではないか、と僕は捉える)
疑惑解明の調書対象であるはずの人物を後援会幹部に迎える−なんとも理解しがたい話だ。
しかも田中氏は、8月15日に告示される知事選でも、ふたたび帳簿問題を公約にあげているのだ。
松本市内でのミニ集会を終えた田中氏を直撃した(写真右)。
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記者五輪疑惑の渦中にある吉田氏がなぜ、後援会の幹部になったのでしようか。
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田中康夫うん?
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記者吉田氏を「巨大な歯車」の犠牲者としていますが、どういう意味でしょうか。
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田中康夫私がそう思ったからです
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記者彼が何の役職だったか知ってますか。
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田中康夫…………
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記者招致委員会の要職にあったわけで、犠牲者とはいえないのでは?
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田中康夫ですから、それは第三者機関をつくって調査するといってるでしょう
何を聞いても「第三者機関が……」を繰り返すのみだ。
調査の結果、吉田氏が「犠牲者」というならばわかるが、これでは話の順番が逆。
吉田氏とは、五輪問題について話したことすらないというのだ。
吉田氏にも話を聞くと、こう答えた。
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私は帳簿焼き捨てに関係ないし、犠牲者だとも思っていません。改革者としての田中さんを評価しているだけです
田中氏は今後も「しなやかな県政」を目指すならば、吉田氏との“不可解な関係”についても、彼の重視してきた「説明責任」をきちんとはたすべきだろう。
『FRIDAY』 2002年8月16・23日合併号記事(8月9日発売)
のちに田中康夫は県民からの批判を受けて、オリンピック疑惑を解明する「第三者機関」の調査委員会を設置したんじゃが、そのメンバーは田中康夫の知人ばかりで、とうてい「第三者」とは呼べないシロモノじゃった。
田中知事が人選した委員が協議しても、田中知事に有利な調査結果が出るだけじゃないですか?ぜんぜん「第三者機関」じゃないですね。
そうじゃ。
そして、その調査委員たちは田中康夫後援会のカネで飲み食いをするなど、田中康夫サイドからの料亭接待を受けていたことも後日発覚しておる。
調査委員が田中後援会のカネで飲み食いしているって…‥
調査対象である被疑者の「吉田総一郎」氏が、まさに田中康夫後援会の幹部じゃないですか!
調査対象である被疑者から料亭接待を受ける調査委員なんて、ありえませんよ!
当然、田中康夫のお手盛りで設置された「調査委員会」では真実を解明することなどできず、吉田総一郎の「よ」の字も無い「調査結果」が出されて「調査終了」となってしまったんじゃ。
平成14年9月議会県議会知事答弁
2002年10月3日柳田議員…田中知事は、2000年知事選において、オリンピック帳簿問題について究明することを公約とされましたが、結果を出すまでに至りませんでした。
これは、任期半ばにおいて失職なさった中で、理解しないわけではありません。
しかしながら、この問題の窓口となっている教育委員会体育課管理係からは知事は1回しかレクチャーを受けていらっしゃらないことは、積極的に行動したとは思えません。
また、知事が活発な活動をされる中で多くの人と面識を持たれるわけですが、それらの方々の中にもオリンピック招致に深くかかわった方がいらっしゃると思います。
JOC、日本オリンピック委員会が作成した第4回IOC問題プロジェクト報告において、海外での招致活動の中心的役割を果たしたと形容された吉田総一郎氏は、田中知事の後援会の幹部であるとお聞きします。
そこで、オリンピック招致及び帳簿問題に関して、海外での招致活動の中心的役割を果たされたという吉田総一郎オリンピック招致委員会事務総長代行と話し合いを行ったことがございますでしょうか、また、もしそうしたことがあったとすればどんな内容であったか、お聞きをいたします。
次に、オリンピック問題に関する調査の具体的方法を提案させていただきます。
- 一つ目として、知事を責任者とするオリンピック招致にかかわる調査特別委員会を設置すること、
- 二つ目として、当該組織は県庁内組織とすること、
- 三つ目として、調査対象は招致にかかわりを持った方々からの面接聴取、電子媒体も含む関係書類の調査をすること、
- 四つ目として、調査は、だれが、何を、いつ調査したのかを明記した報告書を作成し、報告書は稟議を行い、知事に随時報告をすること、
- 五つ目として、調査特別委員会の調査方法、調査内容を審議する第三者機関を置くこと、
- 六つ目として、調査の過程において証拠隠滅、虚偽の報告を行った者、その報告書の稟議を行った者も含め、処分の対象とすること、
- 七つ目として、長野県が有するオリンピック招致にかかわるすべての書類、情報を公開すること、
- 八つ目として、調査を行う者はこの特別委員会のみを職務とし、知事が決めた期間内において調査を終了させること
の八つであります。
以上の私の対案と知事の考えるオリンピック調査方法と対比しながら、実際にはどうやって究明を行うのか、お考えをお聞きいたします。
田中知事…オリンピック招致問題に関して、吉田総一郎氏と話し合いを行ったことがあるかということでございますが、吉田氏とは幾たびかお目にかかっております。
こうした中において、長野県における冬季オリンピックの話題が出たことはございます。
いわゆるオリンピックの帳簿という問題に関しましては、今後、公約にいたしておりますように、委員会を設けて検証を行っていくわけでございます。
続いて、具体的な八つの御提言をちょうだいをいたしておりますが、これは、昨日、石坂千穂議員の代表質問に対する答弁でもお答え申し上げましたように、オリンピックに携わった多くの県民の誇りというものが、逆にある種のトラウマとなっておりますのがいわゆる帳簿焼却問題でございます。
私が公約に掲げました帳簿問題等再調査委員会は、弁護士や第三者を加えた独立した知事直属の組織といたして、焼却されたと巷間伝えられます長野オリンピック招致の会計書類がどのような経緯で処理されたのか、あるいは現存しているのかと、こうした点を明らかにし、オリンピックの招致活動について検証したいと考えております。
委員会の趣旨からこの調査は公開で行われ、その範囲は、残された文書の調査から、また関係者からの事情の聴取にも及ぶものと考えております。
私は、こうしたオリンピックの招致活動のありのままを明らかにすることにより、多くの県民の献身的な尽力によって成功がもたらされた長野冬季オリンピックが真の意味で県民の誇り得る遺産とせねばと、このように考えております。
柳田議員…吉田総一郎氏と話し合いをしたことがあると。
そういう意味では、これは、知事がオリンピック帳簿あるいは招致に関して一定の知識がないとお話し合いにならないと思いますが、現時点で、知事の招致に関してあらん限りの知識を御披露いただきたいと思います。
田中知事私が、いわゆるオリンピックの帳簿の焼却、あるいはもしや焼却せずにどこかに現存しているのかもしれませんが、そうしたことに関して、つまびらかに、とりわけ核心に触れるようなことを存じ上げていれば改めて委員会を設けるまでもないことでございまして、私は、その意味においては、既存の表現者のメディアによって報じられている範囲の知識にとどまっております。
こうした中において、委員会を設けて、まさに昨日申し上げましたが、県民が長野県民であることの誇りというものを取り戻してきております現在、それらに関して知っている方が勇気を持って明かしていただくと。
また、ある意味では、この問題にとどまらず、談合情報等もそうでございますが、よい意味での内部告発あるいは外部告発をなさる方々への人権的な配慮、社会的な制裁がその後起きないようにするための担保ということはこれは行政体の長野県としても確保する努力をしながら、委員会を設け、その内容をすべて公開をしていく中で県民の知るところとしたいと思っております。
柳田議員知事が所管の教育委員会に対してレクチャーを1回しか受けていないということが、今知事がお話しになられた、余り御存じないんだなという感想であります。
例えば、疑惑としてある一つの問題に、招致委員会が持っていたとするクレジットカード、この存在がいろいろ話題に上ることもあるわけですけれども、こういったことに関して知事は御存じであったのか、吉田総一郎氏にお聞きになっことがありますでしょうか、お聞きいたします。
田中知事先ほど、私は、新聞、雑誌、テレビといったいわゆる大文字の意味での表現活動媒体と言われてきた中で報じられたところを余すところなく拝見しているわけではございませんが、そうした中で記されたことに関しては一定の知識は持っております。
先ほど、教育委員会からの説明が一度であったということをもってと申し上げましたが、私としては、客観的に聞いた段階において、それ以上の詳細なるデータを教育委員会が持っていて、私に明かすことなく隠匿しているというふうには思えなかったわけでございまして、ゆえに教育委員会からの聴取は一度になっているということであります。
ただいま、吉田総一郎氏がクレジットカードを持っていたのではないかという御指摘がございましたが、よしんば仮に吉田氏がそうしたクレジットカードというものを利用しての招致活動を行っていたのだといたしましても、その点に関して私は何かお聞きしたことがあるわけではございませんで、また、今回追及すべきことは、オリンピックのその帳簿というものが保存されているのか、どこかに隠匿されているのか、あるいは焼却されているのかということが大きな問題なわけでございます。
このことを明らかにするために委員会を設けると、私は申し上げているわけでございます。
平成15年2月議会一般質問
-2003年3月6日-柳田議員…次に五輪帳簿問題に関してお聞きいたします。
この問題は、"長野県の憂鬱"とも言うべき事柄です。
知事は、2回の選挙を通じて公約に入れられ、その期待から票を投じられた方もいらっしゃったと思います。
県庁外に別組織において調査されるとの事ですが、それらの方々の調査は、全て任意で行われることになろうかと思います。
この五輪帳簿の問題は、県民意識の中で薬害エイズ事件に投影されていると思います。
『五輪帳簿はまだ県庁にあるのではないか』という疑念です。
厚生省では一貫してその存在を否定したファイルが実はロッカーの中にあったというものです。
もし、帳簿の存在を県庁内から探し出そうとするならば、外部に調査機能を持たせることは無意味です。
時の厚生大臣菅直人氏は、厚生省の図面にそれぞれの場所に担当者を書き込み、責任の所在をはっきりさせました。
また、それらを稟議と言う形で上司にも連帯責任を持たせ、将来、ファイルが発見された場合はさかのぼって、関わりをもった職員を処分するというものでありました。
そして、この命令のもと数日でファイルは発見されました。
もし、五輪帳簿を発見しようとするならば、外部に調査機能を持たせることは全く意味がない事を繰り返しておきたいと思います。
なぜならば、五輪帳簿は電子データであることも考えられます。パソコンの中に入っていたりフロッピーに保管されることもあります。
パソコンを扱う人で全てのフロッピーに何のデータが入っているか承知している人はいないでしょう。これは、調査しなくてはならない対象です。
しかし、県庁の中にある電子データには個人情報や守秘義務に属するものも多くあります。
それらは、外部調査機能では立ち入ることの出来ない部分なのです。
これは、知事の命令において内部調査を行わなくては、不可能であり知事自身の公約違反になると私は思います。
そこで知事にお聞きいたします。
五輪帳簿の有無の調査は行わないのか。
また、もし行うときには外部の方にどうやって行って頂くお考えなのか。
調査のスキームをお示し頂きたいと思います。
また、この五輪帳簿問題では、何が記されているかも大きな問題です。
もし、五輪帳簿が発見されなくても、何に支出されたのか、出来うる限り克明に調査する必要性もあります。
これは、JOCの調査においても事情を聴取された吉田総一郎氏の存在なくしては証明できません。
この方は、海外での招致活動、つまり、IOC委員の票の取りまとめやIOCの役員の長野でのアテンドに深く関わったとされる人物です。
この方と知事は深い関係にあると承知しています。
吉田総一郎氏は、知事の後援会の役員とお聞きしていますが、どういった役職で後援会においてどういった役割を担っていらっしゃるのかお聞きいたします。
また、吉田氏から知事の後援会に対し、献金がなされているか額も含めてお示し頂きたいと思います。
知事と長野オリンピック承知に深く関わりをもった方との関係を明らかにし、県民の納得が得られなければ、五輪帳簿問題の如何なる調査を行っても真実性がない事を付け加えさせて頂きます。
田中知事まず、基本的な共通認識を共有いたしておきたいと思いますが、オリンピックの招致というものに関しましては、オリンピックの開催都市は長野市であったわけでございますし、また、このオリンピックの招致委員会というものは、長野県の組織とはある意味では離れた、まさに任意の団体でございます。
したがいまして、今議員から御提案がございましたような、当時の厚生省におきます調査の手法というものとはこれは異なった調査が必要でございます。
既に山元議員、石坂議員にもお答えをいたしておりますように、この委員会は、私が外部から数名の委員を選任し、また、それらの委員の協議の中において、資料収集等の事務を外部の方に委託をして運営する形を考えております。
また、こうした資料による調査に加えて、当時の県政の責任者、あるいはこうした招致活動にかかわった責任者や幹部という方々をお呼びし、聞き取りというものを行うということも考えられております。
守秘義務等の委員の服務については、これは委員会の設置要綱で定めるものでございますし、この委員会の目的というものは、まさに五輪帳簿の現時点での有無というもの、また、その内容というもの、すなわちオリンピック招致に至るまでのまさに現時点で明らかにされていない事実というものを多く広く市民の知るところとするものであります。
吉田総一郎氏に関しましては、これは、しなやかな長野県をはぐくむ会という、私を支援いたしてくれます会の会計責任者代行を務めております。後援会への献金はございません。
以上です。
柳田議員ちょっとはっきりしない部分があるので、お聞かせいただきたいと思います。
この五輪帳簿に関して、ある、なしということも含めてお聞きになる、諮問をするということでよろしいですか。
田中知事さようでございます。
柳田議員その調査の対象で、県庁というものが探す場所ということに入るのかどうなのか、お聞きします。
田中知事これは、選任いたします委員の方々の御議論、調査の中において判断されていくことでございます。
柳田議員私は、それではだめだと思います。
県庁というものも含めて、県庁にはないんだということを明らかにすることが私は重要だと思います。知事は重要だとお思いになりませんか。
田中知事議員の御質問、殊さらに県庁にないことを証明せねばという意図が、御趣旨が私の理解を超えているわけでございますが、この五輪帳簿の問題ということは、県民各位が恐らくはひとしく疑念を抱き続け、また、ある意味では県民として恥じている点ではなかろうかと思うわけでございます。
ですから、まさにこの帳簿の委員会は委員会の名をもって体をなすわけでございまして、その帳簿問題に関して調査をするわけでございますから、県庁を含める、あるいは県庁を除外すると、そういう性格のものではなかろうと思います。
柳田議員提案をさせていただきたいと思います。
その委員会に対して、知事のお名前で県庁も含めて調査の対象とすべしと、知事の諮問として行うべきだという提案をさせていただきたいと思いますが、知事は受け入れてくださるかくださらないか、お聞きいたします。
田中知事大変に貴重な御意見として承っておきます。
柳田議員これは納得ができません。
この提案に対して、知事はこの場において、県庁を調査の対象にするのかしないのか、はっきりさせていただきたいと思います。
これが、長野県がずっとオリンピックから引きずってきた憂うつであります。
これに対して、知事の前向きな姿勢をここで約束していただきたい、県民と約束をしていただきたいとお願いをしたいと思いますので、答弁のほど、お願いします。
田中知事先ほど、議員は県庁にないということを証明すべしというようなお話で、結果として、私の理解の範囲では県庁を含むか含まないかということに大変重きを置かれているようでございますが、私は、いずれにいたしましても、この五輪帳簿の真相というものを県民の前に明らかにするために委員会を設けるわけでございます。
おっしゃっているのは、この建物に隣接している建物だけが県庁ではございません。職員の意識としてはすべての現地機関も含めて県庁でございますが、その県庁にあるなしというよりも、まさにオリンピックの帳簿の存在、また、その真相ということを明らかにするわけでございますから、そうした中におきまして、結果として招致に深くかかわっていた者もこの建物内に勤務していた時期というものもございましょうから、そうした中で結果として調査が行われると、県庁内においても行われるということは十分考えられることであろうと思います。
柳田議員オリンピックの開催が98年、それ以来ずっと長野県民は憂うつなんです、この問題に関して。
知事が諮問の中に県庁を調査するということを入れるか入れないか、この判断がなければ私は質問が続けられないと思いますので、知事の御判断をお願いをしたいと思います。
田中知事先ほど来述べているところでございます。まさに、そのオリンピックの帳簿、また、その真相というものを明らかにするために委員を選任するわけでございまして、そうした期待にこたえるべく調査等をしていただける委員の御判断のもとで、その対象となるかならないかということを判断されていくことであろうと思います。
ただ、最初から除外をされるとか、そのような性格のものではなかろうと申し上げております。
柳田議員違う角度から聞かせていただきたいと思います。
吉田総一郎さんが田中康夫さんの後援会の会計責任者代行ということがわかりました。
この方は、オリンピックの招致委員会事務局の事務局長代行でもある方です。
この方が田中さんと深いかかわりがあるということ、このことを清算しなければ何をやっても意味がないんですよ。
田中さん自身がこの帳簿に関して積極的な姿勢が示されないというのも、ああ、きっと吉田総一郎さんとの関係があるから出せないんだなと県民はそう思います。
この辺をわかるように説明をしていただきたいと思います。
田中知事五輪帳簿問題の真相解明というのは、私が皆様から不信任をちょうだいする前の1回目の選挙のときからの私の公の場におきます公約でございます。皆様からは、こうした公約を守るべしというありがたい御助言をいただき続けているわけでございまして、これを私は果たすということが私の数多くの責務の一つでございます。
柳田議員私は、県庁を調査の対象にしないならしないで、知事がここで、県民の前で話せばそれでいいんですよ。
だけれども、入れるのか入れないのかわかりませんという状態では納得がいかない。
もう一度、しつこいようですけれども、知事の御発言をお願いします。
田中知事私の1回目の就任前には、この議場において、こうした五輪帳簿の真相究明というような決議は絶えてなさってこられなかったわけでございまして、かくも御熱心に私を促す御意見に大変感銘を受けているところでございます。
まさに私は1回目の公約を果たすべく調査を行うわけでございまして、先ほど来私は申し上げておりますように、そうした調査は当然県庁というものの組織内を除外して行われるものではなかろうと申し上げているわけでございます。私が先ほど来申し上げていることを、どうぞもう一度お聞きいただければ御理解いただけるかと思います。
柳田議員この諮問に関して知事ははっきりさせられません。
じゃあ、こういう聞き方をしましょう。
そのメンバーに吉田総一郎さんは入りますか、入りませんか。
それと、吉田総一郎さんへの事情聴取ということは諮問に含めますか、含めませんか。
田中知事かくも五輪帳簿解明に御熱意があられるということに改めて敬意を表するところでございますが、これは調査の委員を選任をするわけでございます。この調査をいたします委員というものは、まさに県民の期待にこたえられる方々を私が選任をするわけでございます。
そしてまた、この委員の方々のお話し合いにより調べるべきことというものはお調べをいただけますし、また、私どもが公金を使って設置するわけでございまして、さまざまな当時の責任者あるいは関係者という方々は、この委員会からの要請に、同じく長野県を愛する方であるならば、御高齢であられようとも必ずやそれにおこたえいただけると、私はこのように信じているところでございます。
柳田議員堂々めぐりになりますので、これでやめにしますけれども、知事のしなやか会で吉田総一郎さんが会計責任者代行をやっています。
この人がこの職をやめない限り、この人からちゃんと事情聴取を行わない限り、この疑惑は明らかにならない。
県庁も対象にしていかなければ無意味であるということを最後に指摘させていただきたいと思います。
社団法人 日本技術士会 第20回中小企業問題研究会・交流会
常識を破る知的開発、元気印企業への道
- 開催日時
- 平成15年10月21日(火) 13:00〜17:15
- 開催場所
- ホテルメトロポリタン長野
研究会(講演・事例発表会)プログラム 13:00〜13:05 開会挨拶 (社)日本技術士会会長清野茂次 13:05〜13:15 来賓ご挨拶 長野県知事田中康夫氏 15:10〜17:10 実例発表・討論「独創性と異才をはぐくむ知的開発」 吉田興産(株)取締役社長吉田總一郎氏 17:30〜19:00 交流会
オリンピック帳簿疑惑について、その後の報道の引用です。
調査委員会の不透明さや、調査委員が知事の操り人形にすぎない実態、知事から委員への酒食の接待、などが発覚していきます。
どうぞご覧ください!
五輪帳簿紛失など調査 「長野県調査委」を設置 27日初会合へ
田中知事は十九日、長野五輪招致委員会の会計帳簿紛失問題などを調査する「長野県調査委員会」を設置し、委員に県外郭団体等見直し専門委員の醍醐聡・東大大学院教授など七人を充てることを決めた。二十七日に初会合を開く予定。
同委員会では、県財政悪化の原因や、しなの鉄道の経営区間から長野―篠ノ井間が切り離された経緯――の二件も調べる。知事は二〇〇三年度に、三件の調査委員会をそれぞれ設ける方針だったが、一本化した。
残りの六人は以下の通り。行革110番代表の後藤雄一都議、弁護士の松葉謙三氏と喜多村洋一氏、ジャーナリストの岩瀬達哉氏、大塚将司氏、黒木昭雄氏。
2月20日読売新聞
調査権限に疑問の声 「長野県」調査委員会が初会合
長野五輪招致委員会の会計帳簿紛失問題などを調査する「『長野県』調査委員会」の初会合が二十七日開かれ、会長にジャーナリストの大塚将司氏を選出したほか、情報提供を求める窓口を設けることを決めた。
委員からは、要綱で設置された委員会の調査権限などに疑問の声が出て、県は設置要綱の改正を検討する。
田中知事は委員七人に委嘱状を交付。
「情報公開請求、住民参加が行われていなかったアンシャンレジーム(旧体制)で調査し得なかったものについて力を借りたい」
とあいさつした。
会合では、
<
「(県の内部的規範の要綱で定めた)委員会の調査には強制権がなく、五輪を開催した市の協力は得られるのか」
(醍醐聡委員)、
<
「金の流れが重要で、銀行から関連文書を出すように要望してほしい」
(後藤雄一委員)との意見も出て、調査可能な範囲の確認を県に求めた。
また、委員会の参考人招致に強制力を持たせられないか検討を促す意見や、要綱に委員の守秘義務を明記すべきなどと、委員会のルールに議論が集中、知事は設置要綱を見直す方針だ。
ただ、地方自治法では、権利制限や義務を課す場合、条例制定が必要で、委員会の在り方に大きな疑問を残すスタートとなった。
2月28日読売新聞
3月17日夜 田中康夫からの料亭接待
東京都内の飲食店にて、田中知事後援会のカネにより「長野県」調査委員7名が料亭接待される。
田中知事から「懇親会」という名目で集められた委員たちは酒を伴う接待を受けた。
参加者は田中康夫・松葉謙三・醍醐聡ほか委員全員。
醍醐委員が会計をしようとしたところ、委員の一人で幹事役だった弁護士の松葉謙三氏が
「知事の後援会から出るので支払わなくていい」
と説明し、予定通り知事後援会のカネで支払いを済ませた。
3月21日 醍醐委員から料亭接待改善の要求
醍醐委員が
金銭面での公私の区別は厳格にすべき
という
「今後の委員会運営のあり方に関する意見」
を他の六人の委員に郵送。
これに対し、一人の委員からは
「今後は、(このような懇親会は)やめた方がいい」
という回答があった。
しかし、他の5人の委員は田中知事からの料亭接待を受け入れ、醍醐委員の意見を無視した。
五輪帳簿問題などの県調査委 調査プロセス非公開
長野五輪招致委員会の会計帳簿紛失問題などを調査する委員会の第二回会合が開かれ、委員が調査プロセスを一部非公開とする設置要綱の変更を求め、県は改定を決めた。
<
「原則公開では調査の効果があがらない」
(松葉謙三委員)というのが理由だという。
改定された要綱では、委員会などでの調査方針や調査結果の討論などの調査過程、収集資料などを非公開とし、「調査に差し支えなくなった」と委員が判断した段階から、プライバシーに関する事項を除き公開するとした。
また、一年と定めていた委員の任期規定を、委員の求めに応じて削除したほか、委員の守秘義務規定を加えた。
4月8日読売新聞
討論は原則非公開/五輪帳簿検証の調査委
長野五輪の帳簿問題などを検証する「長野県」調査委員会(大塚将司会長)の第2回会合が7日、県庁で開かれ、調査途中の収集資料や討論内容を原則非公開とすることを決めた。
調査結果は調査活動に支障が無くなった時点で、田中康夫知事が公表するかどうか決定するという。
過去の不透明な経緯を調査する委員会だけに、審議内容の透明性に課題を残した。
原則非公開の方針は委員の松葉謙三弁護士から提案された。
収集した資料や討論内容を途中で公開すると、調査活動に支障がでる恐れがあるためという。
全委員がこの提案に同意した。
このため、委員会の設置要綱で定める公表方法は
「調査方針の討論、出張しての資料収集及びヒアリング並びに調査結果の討論などは非公開とする」
となった。
一方、参考人の事情聴取と、調査が終わった時点での報告書作成作業は原則公開とした。
会議後、大塚会長は
「われわれのやることは報道機関の調査報道と同じ。
途中経過は報告せず、調査が終わった時点でプロセスを含めすべて公開する」
と話した。
同委員会にはこれまで、調査内容に関する情報提供が約20件寄せられているという。
4月8日朝日新聞
知事と癒着した大塚という御用委員はここで
調査が終わった時点でプロセスを含めすべて公開する
と言っているが、最終的にはプロセスも含め一切が非公開のまま調査は終了しました。
第14回(H16年4月9日)
オリンピック帳簿問題について
昨日世論調査の結果が報道されました。
田中知事の支持率は60%強とのこと。そんなものかと思うと同時に、県政の実態・実状はまだまだ理解されにくいものだなあと感じた次第です。
そんな中、知事支持から不支持に変わった人から、
「それでもオリンピック帳簿問題は許せない」
との言葉を聞き、田中知事の県民に対するマインドコントロールはまだまだ解けていないのだなあと驚きました。
そこで、今回は田中康夫候補登場の時に、以前県政の悪の象徴のように言われたこの「オリンピック帳簿問題」について論じてみます。
(なお、この問題は私が議員になる前のことであり、事実認識等に誤りがありましたらご指摘ください。)
田中康夫流マインド・コントロールにかかってしまった県民の皆様は次のように考えています。
自分達の金つまり税金を不正に使って、その証拠を隠すために帳簿を焼却してしまったと。
しかし、事実は若干違います。
- オリンピック招致委員会が集めた金は、大半が八十二銀行はじめ民間企業等からのものであり、公的資金は一部にしか過ぎない。
- 帳簿は一定の経過期間が過ぎた後処分されたものであり、特別な違法性はない。
金はどのように使われたのか。
オリンピック開催地を決めるのはIOC(国際オリンピック委員会)であり、サマランチ会長はじめIOC委員に対する説得・接待費用として使われたことは間違いないでしょう。
その後問題となり、最近は事情がだいぶ変わったようですが、当時のIOC委員はまるで王侯貴族のように扱われていました。
曰く、サマランチ会長は成田空港でJRに乗り、乗り換えなしで長野市に来た(当時はまだ新幹線はありません)
曰く、サマランチ会長は、ホテルに滞在する時は、1フロア貸切となる。
このような状況でしたから、お金は湯水のように使われたことでしょう。
もし、帳簿が残っていてその使われ方が明らかになったとしたらどうでしょうか。
責められるのがサマランチさんはじめIOCの委員の人だったらいいのですが、きっと接待した側も相当責められるのではないでしょうか。
接待した側とは、あるいは長野市の職員であり、長野県の職員で当時招致委員会に出向した人であります。
結果は、開催地が長野市に決まったのです。
他の候補地の招致費用は全て無駄に終わったのです。あるいは長野の招致委員会の接待の仕方が派手だったからこその成功だったかもしれません。
今さら、まじめに招致運動に取り組んで成功を勝ち取った職員を責めて何になるのでしょう。
当時の内部事情を一番良く知っているのは、招致委員会の事務総長代行として招致活動の中心人物であった、吉田總一郎氏です。
吉田氏は現在、田中康夫後援会の幹部をされているはずです。
吉田氏に聞けば、この問題のすべてが分かるはずです。
以上が、私の考える「オリンピック帳簿問題」です
平野成基
4月17日 醍醐委員、田中知事に料亭接待改善の要求
田中知事からの料亭接待について、他の委員に対して改善の提案をしたもののほとんどの委員から無視された醍醐委員が、状況の改善を田中知事に直接メールで要求。
しかし田中知事からの回答は一切無かった
4月19・21日 大塚委員長と松葉謙三事務局長が県の特別職となる
田中知事は、大塚委員長と松葉謙三事務局長を口利きで県の非常勤特別職に就任させ、以降、大塚と松葉は毎月二十万円の報酬を税金から受け取る。
「長野県」調査委の事務局を県庁内に 客観性、独立性に疑問も
五輪帳簿問題などの真相解明
県経営戦略局は二十九日、五月の県組織改編に合わせて、長野五輪帳簿問題などを調べる「『長野県』調査委員会」の委員側事務局を、同局内に設置する方針を固めた。
事務局の設置をめぐっては、
「県内部に置くと(県自らを調べることになる調査活動の)客観性がなくなり、不信感が出る」
(同局)との理由から、委員の一人で、軽井沢町在住の松葉謙三弁護士の事務所に置かれた経緯がある。
今後、委員会の独立性が疑問視されそうだ。
同局政策チームによると、県庁内に事務局の専門机を設置する予定。
今月十九日、知事から「非常勤特別職」の任用を受けた松葉氏が今後、委員側の「事務局長」を務める。
「県庁内に常駐はしないが、政策チームの職員という扱い」
で、県内部などの調査を行っていくという。
県庁内に事務局を設置することについて、宮津雅則チームリーダーは
<
「完全な独立性の確保は、県がやる以上難しい。調査の客観性は今後の調査結果で判断するしかない」
としている。
4月30日読売新聞
宮津くん、ダイジョウビかのぅ。
慶応義塾大学経済学部金子勝研究会ゼミ員用掲示板
長野五輪招致の舞台裏
中瀬勝義04/10/20(水) 12:11
長野オリンピックの招致に貢献された経済学部卒の吉田氏の講演の紹介
「アテネ五輪直前特集!ミスター・ナガノが語る、長野五輪招致の舞台裏」
- 講師:
- 吉田總一郎氏(元長野冬季五輪招致委員会常任副実行委員・吉田興産(株)社長)
- 日時:
- 7月30日(金)19:30〜21:30
この人がいてはじめて長野オリンピックが開催できたと言う熱い講演です。
参考までに
1.講演
- ○柿澤さんのNHK長野支局時代に何度も取材を受けた。柿澤さんは記者らしい記者。
- ○慶応大学経済学部卒、アメリカ留学、モービルオイル就職。その後長野で会社経営
- ○現在は会社経営。北欧5カ国の名誉領事。信州大学工学部で博士論文「環境に優しいバイオディーゼル燃料」に取り組んでいる。来月には終了。
- ○ミスター長野と言われ、世界60カ国を廻って、長野オリンピックを実現させた。
- ○ミスター長野の条件は 言葉、社交、(奥さんはアメリカ人)IOC委員91人と話ができるように友人となること。世界を歩き回っていたときは、会社の会議は午前5時に始めた。
- ○サマランチ氏とは仲良し、奥さん同士は親友。
- ○1週間で2回ヨーロッパに行くこともあった。2日で5ヶ国を廻ったこともある。今も忙しく、この半年博士論文のためにベットで寝たことはない。
- ○1988年に招致活動をスタートし、1991年に決定した。46:44の僅差だったが、自分は勝てると自信があった。ある意味で選挙と同じかと思うが、大きな違いは不特定多数の選挙と確定票の差がある。1票の徹底情報収集がポイントで、各委員とは家族を含めた親密な付き合いを進めた。
- ○言葉の壁で話が通じないアフリカの王様のような委員の家を探し当て、話が通じない中を3時間も、地元料理を食べながら話(?)を進めることが出来ないとダメ。
- ○人間のこころを伝えられなくては“ダメ”。メディアが創り上げたイメージから脱却するには、人間性を飛ばせられるかどうか! 例えばサマランチの実像はメディアの報道とは大きくかけ離れている。言われるほどの金持ちではなく、そこそこのマンションに住んでいるに過ぎない。ただし、エネルギッシュなショウマンシップを有している。サマランチとの交流は奥さん同士の仲がポイントで、私より奥さんの貢献度が高い。私は迷っても 奥さん(女性)の方が腹を決める。
- ○今後の日本の行く末は女性に頼るしかないと思う。
- ○もともとソルトレークシティー有利をどんでん返しすることになった。最終段階では長野:ソルト=70:20 と読んでいたが、同情票が入り僅差となった。
- ○何故長野が勝てたかといえば、世界中の委員を一軒一軒探し当てて廻ったこと。
- ○招致決定以後は、自治省の役人と県の役人が中心となって、組織が出来、対応し、私は参事として無任所担当となった。いろいろな問題解決に当った。中でも男子滑降コース問題が大きかった。日本人の役人主体のセンスでは不可能だった。
- ○男子滑降問題も、日本の役人が国立公園内にコースを一歩も入れられないとの硬直した考えから問題になったが、僅かに掛かる区間はジャンプするのでコースではないとして解釈し、解決した。これは外国委員のセンスで救われた。
- ○日本は役人の無謬性意識が優先し、実質でなく形式に拘るが、この論理は世界からは理解され難い。北朝鮮の拉致問題も100年は解決できないかと思う。
- ○オリンピックはナショナルプロジェクトとなり、ミスター長野ではなくなった。民間人は役人の後ろに廻ることになった。
- ○この辺の官と民のセンスは世界と違う。抜本的に改革しなけばならないと思う。
- ○真の人間を開発しなければ日本の将来はない。人間に最も重要なものは“自由”。
- ○ソウル大会は名古屋圧勝の予測の下に惨敗し、副知事は自殺された。大阪はたった2票しか獲得できなかった。役人中心の誘致戦略、政治経済のタイミングが悪かった。Mr.長野がいなかったことなどかと思う。
- ○今後のオリンピックはテレビ放映権がポイントとなっている。
- ◎日本の今後について、役人天国からの脱皮! 人間社会の再生! 語学の研鑚!コミニュケーションスキルを磨くこと!
- ○アメリカ人も大変努力している。日本人はもっとすべき。
- ○硬直した日本の現状を打破しなければならない。
- ○一人だけでもやるんだと言う意識が大切!
- ○信州大学工学部での博士論文は、環境問題としての取り組みからやっている。ディーゼル車の燃料問題を研究している。人がやらなくてもやるのが私の生き様。
- ○ディーゼルは燃費が良く、環境問題もクリヤーできそう。植物性燃料活用のディーゼル車こそが未来の車と思う。
- ○石原都知事も、田中知事も似たような「経済学」で、発展性が少ない。
(質疑メモ)
- ○田中知事の後援会員でもあるが、役人打破の先兵として認めているが、課題も多い。
- ○スポーツ界では、文科省・体協の役人社会が問題の中心と思う。
- ○オリンピック後の経済の沈滞は、それが経済の実態ということ。
- ○招致活動は民間中心でやれれば良いが、出来ないからこそ役人中心にならざるを得ない現状がある。役人と民間の大変な葛藤の下にいろいろなことが進んでいる。
所感:
スポーツは苦手で、オリンピックにもそれ程の関心があるわけではないが、長野オリンピックを招致するのに大変重要な役割をされた方の話は非常に興味深いものであった。
世界を相手に招致するには、日本の国のありようや考え方では対処できない。
如何に日本が経済的に優れた国と思っていても、スポーツの世界では通用しない。
その中で、日本に誘致をされたことに深い感銘を受けた。
ある意味で世界も日本も最終的には“こころ”の問題、人間関係と思われた。
- ■帳簿疑惑・解説コピペ
-
- 吉田總一郎、裏金を使う ←これは田中とは無関係。
- 吉村&吉田總一郎、証拠隠滅のため帳簿を焼却 ←これも田中とは無関係。
- 田中康夫、帳簿疑惑の解明を掲げて知事に当選 ←これもいい。
- ヤバイと思った吉田総一郎が田中康夫に現金を上納 ←これが問題。
- 康夫ちゃん、公約を忘れる ←これは最悪。
- 田中康夫後援会幹部に吉田總一郎氏就任 ←おいおい。
歪めた情報公開の解釈と私の野次の本意
せいじの政治-2005年3月10日-21年ぶりの「緊急質問」までの経緯
2月23日の県民クラブ代表質問における知事答弁が撤回された。
『一般県民からの知事の公的メールアドレスgovernor@pref.nagano.jpに送られたメールが公的なものである。』という知事の発言である。
実際、全国的にもメールに関する取り扱いは異なり、私は、知事のこの答弁を聞いて大きく踏み込む姿勢に驚きを感じた。
24日も代表質問は行われ、その答弁中に私の答弁において、間違った答弁を行ったので訂正をする旨を発言した。
議場においては、発言を訂正したい場合は、発言を取り消す手続きが必要になる。「間違えました。」と言って済まされる場所ではない。
私は、休憩時に古田議長に対し、発言取り消しのための議長斡旋を申し出た。結果、議長によって知事が発言取り消しを行う事が確認された。
この場面では、『訂正発言を取り消すケース』と『私への答弁そのものを取り消すケースがある』と議会事務局から説明を受けていた。
3月2日、知事から発言取り消しの申し出が出され、この日の会議日程として追加するかについての議会運営委員会が開催された。
知事が求めた発言取り消し箇所は、私への答弁箇所であり、予想以上に多く、極めて異例な発言取り消しであった。
普通、発言取り消しは、不規則な言葉等であり、自分自身の発言趣旨が変えられるようなことはない。
知事の発言取り消しは、「一度は公文書としたメールを公文書ではない」という言わば、180度覆すものであった。
志昂会などは、発言取り消し自体認めないという強硬姿勢であった。
私は、発言を取り消す事を認める、認めないという事よりも事実関係を明確にする必要があると考えていた。
そこで、代表質問の続行を求めたが、そういった前例もルールもないという。
ここで、議会運営委員会は、協議会に移行し、協議の末、私は、10分間の「緊急質問」を求めた。
自民党や政信会からも私への賛同発言を頂き緊急質問を翌日の3月3日の一般質問冒頭で行う事が合意され、議会運営委員会が再開された。
こうして1984年以来21年ぶりの緊急質問が行われる事になった。
『ガバナーメールは公文書である』
私の主張は、ガバナーメールはまぎれもない「公文書」である。というものだ。
根拠は、公文書の定義にあてはまるからという実にシンプルなものだ。
公文書の定義は、長野県情報公開条例第2条に定めてある。
http://www.pref.nagano.jp/soumu/gyoujou/koukai/j.jourei.htm下記の文章が長野県情報公開条例第2条である。 (定義)
- 第2条
- この条例において「実施機関」とは、知事、議会、教育委員会、選挙管理委員会、人事委員会、監査委員、公安委員会、警察本部長、地方労働委員会、収用委員会、内水面漁場管理委員会及び公営企業管理者をいう。
- この条例において「公文書」とは、実施機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書、図画及び電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。第15条において同じ。)であって、当該実施機関の職員が組織的に用いるものとして、当該実施機関が管理しているものをいう。
私は、緊急質問においてガバナーメールは、以下の長野県情報公開条例の定義のどの項目にあてはまらないかを質した。
- 実施機関の職員が職務上取得した文書である。
- 組織的に用いる。
- 当該実施機関が管理するもの。
すると知事は、正面からは答えないで『プリントアウトして組織的に共有した時点で公文書になるもので、メールが着信した時点で即、公文書になるとは言えない。』という。
慮り解釈すれば、定義2の組織的に用いるという定義に当てはまらないという事であろう。
そこで私がガバナーメールは、知事だけが見ることができるのかについて質すとそうではなく、『知事、政策秘書、経営戦略局長、総務部長も見ている』という。
続いてその知事以外の3者には、知事が手動で転送しているのかを質すと『ガバナーメールにあてて送信されたメールは自動的に他の3者にも着信となる。』という。
これは、どう考えても組織的に用いているとしか解せない。この部分は、押し問答のように知事も私も譲らない状況で持ち時間10分が終了した。
最後に私は、このような公文書の定義がありながら、歪めた解釈を行う事は、許されない事を主張した。
このガバナーメールは、知事本人が長野県の公式ホームページに取り扱いを説明している。
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/governor/govinfo.htm#3公式アドレスへのメールは、公職である長野県知事に寄せられたものと解釈しております。
お寄せ戴いたすべてのメールを、私自身が拝見すると同時に、私のもとでよりよい県政を育むべく、共に活動している政策スタッフもみなさんのメールを読ませて戴きます。
私は、みなさんの御提言・御意見・御質問を知事として必ず読み、今後の県政に生かすことをお約束します。
(2001年11月25日)この解説文を読んでもガバナーメールに着信した段階で、公文書になる事は、間違いない。
そして、知事が指し示すプリントアウトをするかしないかは、公文書の判断では全く関係ないことになる。
これは、条例においても電磁的記録とわざわざ謳っている点からも本来であれば議論の余地なしなのである。
知事がガバナーメールを公文書としない理由
知事が、公文書の定義をわざわざ歪めて解釈する理由は、全く理解できない。
私は、法規を歪めて解釈する事は許されないとは考えているが、知事に届いたメールを個人情報も含めて全て公開する事がいいことであるとは思っていない。
知事に届くメールには、様々なものがあろう。明らかに間違った事実が書かれていることもあろう。本来、職務上秘密にすべき内容もあるかもしれない。
この公開によって大きな被害や風評が発生し、不利益を被る人が出てくる可能性もある。
重要な事は、公文書において法規の解釈を歪めるのではなく、公開基準において一定のハードルを設けるべきである。
この点は、市民に開かれた情報公開と個人情報と秘密情報の保護の観点からも理路整然と整理されなくてはならない。
不思議なのは、知事はなぜ、このように頑なにガバナーメールを公文書としたくないのか…という点である。
県民に知られたくない情報がガバナーメールを通じて知事に伝えられているのでは…と疑念を抱いてしまう。
後援会幹部が県への人事介入、県からの受注を知事に働きかけを求めている事が指摘されるようになった中で、この疑念は、深まり広がる事になる。
私の発した野次『能力のない奴は、辞職しろ!』について
私は、松林経営戦略局長に対して『能力のない奴は、辞職しろ!』という野次を飛ばした。
この表現が、法律に照らし合わせ違法ならば私を罰して頂きたい。
しかし、私は、松林経営戦略局長は、経営戦略局長という長野県職員の最高峰にたつ能力はないと考えており、また、その能力のない人間は辞職するべきだとも思っている。
彼は、上記の私の緊急質問においても知事同様に組織的に用いているガバナーメールを組織的に用いていないと答弁している。
これは、長野県情報公開条例を解釈する能力がないと理解せざるを得ない。
情報公開は、市民と公権力を有する行政体の信頼関係を繋ぎ止める重要な概念である。
その根本を理解しない人物が長野県の行政最高幹部の座にいるべきではない。
また、平成16年6月議会、私は松林経営戦略局長に一般質問のために通告をした。
内容は、『知事と検討委員会(『長野県調査委員会』を含む)・審議会及び知事の意思によって設置された合議体のメンバーとの会食が行われた事実について』である。
この質問通告について松林経営戦略局長は、調査もせず議場に入場し私の質問に応答出来ず、議会審議は中断された。
私は、公職選挙法に定めにより当選人となり議場において発言を許されている。
代議員制という通り、県民の声を代弁する職にある。他の57名の議員も同様である。
その長野県の最高意思決定機関の議論を松林経営戦略局長は、滞らせ混乱させた。
それは、私の質問通告を忘れていたのか、答弁する必要がないと判断したのか、どうする事も出来なかったのか判然としないが、その場では答弁を行う事が出来ず、2時間以上の休憩の後、答弁をした。
やれば出来る任務を行わず議場に入場したのは、職員としての意識、責任感、能力の欠如である。
私は、こういった人物は経営戦略局長を辞職するべきであると考えている。
私の発した野次『偽オンブズマン!』について
私は、松葉謙三副出納長兼会計局長に対して『偽オンブズマン!』という野次を飛ばした。
松林経営戦略局長への野次同様にこの表現が、法律に照らし合わせ違法ならば私を罰して頂きたい。
しかし、私は、松葉謙三氏が偽オンブズマンだと思っている。
私は、彼は、三重県庁で起こった食料費問題で不正支出を行った事実を解明し、職員に返還命令をさせた中心人物だと理解している。
これは、当時の三重県総務部長の村尾氏からもお聞きした記憶がある。
その意味では、彼が、長野県の副出納長権会計局長になると聞いた時、大きな期待もしていた。
現在は知らないが、かつて松葉氏は、全国市民オンブズマン連絡会議に所属していた。
この団体は、社会的に大きな成果をあげており、団体の指摘等により政務調査費や警察予算の捜査協力費などに鋭くメスを入れなど改善の一助になっている。
そして、情報公開に関してもオピニオンリーダーとして毎年「全国情報公開度ランキング」を発表し、大きな影響力を持っている。
その中心人物が、長野県の行政幹部となっている。松葉氏には、議会も大きな期待を寄せた。
彼が長野県職員になった頃、議会では知事の旅費について不適切であるという指摘があり、改善を求めていた。
当然、松葉氏の会計業務にも大きく関係している事から、質問が出されたが、知事の行動を擁護するものに感じられた。
もっと、オンブズマンとして活躍した時期の厳しい目が注がれると考えていたが、肩透かしの感は否めなかった。
知事の旅費問題は、公私混同であるという指摘に関して、私的行動も県民に示す何らかの方法を考えたいという知事答弁は、1年を経過した今も実現しない。
情報公開に関しても、前段に述べたように条例に照らし合わせてもガバナーメールは公文書である。しかし、知事は、解釈を歪めている事実がある。
松葉氏は、任期付職員として長野県職員となっている。この任期付職員とは、専門的知識を有している事によって、期限を定めて採用となる。
松葉氏の専門的知識とは、弁護士としての専門性に加えてオンブズマン活動が挙げられている。これは、議会への説明でも人事委員会への説明でも触れられている。
だからこそ、人事委員会は、認め今の公職を務めている。これらが彼が職員としての根拠である。
しかし、今はどうであるか。彼は、様々な県行政の課題を話し合い、問題意識を共有するための部長会議にも出席している。
また、その他にも知事との接触もありながら、旅費問題への対応も行わず、情報公開の現状をも放置している。
かつての松葉氏のオンブズマンとしての視点からすれば、現状の知事の言動は、目に余る権力者の横暴と映ったはずだ。
しかし、これらの問題については何ら行動していない。少なくとも状況に変化はない。これは、オンブズマンとして堕落した姿だと私は考えている。
現在も全国市民オンブズマン連絡会議に所属しているか否かという表面的な事ではない。
オンブズマンという言葉は、この団体だけを指す言葉ではない。
本来、スウェーデンでいう代理人を意味し、行政機関に対する行政活動を監視・告発する職務を持つ者である。
その厳しい目が期待されている中で、行動しない松葉謙三長野県副出納長兼会計局長は、オンブズマンとして堕落し、偽オンブズマンとなっていると私は考えている。
松葉前副出納長が野次「偽オンブズマン」で柳田県議を告訴
(17日18時00分)SBC県の前の副出納長の松葉謙三さんが、県議会の議場で「偽オンブズマン」と野次を飛ばされ侮辱されたとして、柳田清二県議を長野地方検察庁に告訴しました。
告訴したのは、軽井沢町の松葉謙三さんできょう県庁で会見し、長野地検にきょう告訴状を提出したと述べました。
告訴状で松葉さんは、2月県議会の本会議で柳田清二県議から「偽オンブズマン」と野次を飛ばされ、さらに県議の公式ホームページでも「オンブズマンとして堕落している」などと掲載し、侮辱されたとしています。
松葉さんは県の任期付き職員として副出納長を務めていましたが、「外にいたほうがより県政に貢献できる」として、先月末に県を退職しています。
告訴された、柳田県議は「告訴状を見ていないので内容を見た上で弁護士と相談したい、しかし松葉氏は当時公権力を持ちその行動は県民生活にも影響が出る立場だった、不適切な行動があったためホームページ上で見解を述べた」と話しています。
2005年2月26日(土)〜3月5日(土)
2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・長野