登録:2000/02/21
改訂:2003/05/20

● 小説(文章)を書くのに役に立つかもしれない豆知識 ●

 この豆知識は、基本的には私個人の覚え書きのようなものです。なにか文章を書きたい、と考えている人の参考になればと思い作ってみました。小説以外にも、文章を書くときに役立つことを書いていこうと思っているので、参考になれば幸いです。

目次

豆知識1…編について
豆知識2…原稿用紙について
豆知識3…禁則処理等について
豆知識4…文章構成の基本について
豆知識5…点検と推敲について


まえがき

 小説を書くってなんだか難しそう、文章書くのは苦手という人は大勢居るとでしょう。実際書いて見るとそんなに難しいものではありません、上手下手はありますけど。要はどれだけ恥を捨てられるかです。度胸一発、一度書いてしまえば慣れます。どんどん書いていきましょう。
 次ぎに文章力ですが、これはもう慣れるしかありません。書いていくうちに文章力は付いていくので、これまたどんどん書いていきましょう。ただし、考えながら書いていきましょう。
 最後に書いた小説の内容ですが、これは上記のことと反対に各個人の感性です。こればっかりは持って生まれたものなので、諦めましょう。というのはあまりに酷いのでポイントになることを少し書きます。
 人間自分の経験していない事は書けません、いやほんとに。経験していない事は、書いたとしてもちぐはぐな物になったり独り善がりな物になります。だから、いろんな事に目を向けましょう。そして、実際に行動して見ましょう。興味のある事もない事もね。自分の肥やしになるので、是非いろんな事にチャレンジしてください。 実際に自分で行動するってのがポイント。
 それでは頑張って書きまくりましょう!


豆知識1…編について

 小説には大きく分けると掌編短編中編長編の4つの編になります。各編の字数やページ数は下記の表を参考にしてください。あくまで目安ですので、この数は絶対ではないです。文庫本のページ数が8の倍数になってますが、これは印刷業界での標準仕様、お約束です。憶えておくと良いことあるかもしれません。実際は16の倍数がベターらしいです。


豆知識2…原稿用紙について

 原稿用紙…というと、20文字×20行の400字詰め原稿用紙を思い浮かべる人が殆どでしょう。でも文庫本とかを見るとわかりますが、「36〜43文字×16〜18行で1ページ」という構成になっていると思います。この事からわかると思いますが、20文字×20行の原稿用紙で書くとちょっと困った事になります。「いったい自分は何ページ書いたんだろう?」とページ配分が分からなくなるんです。そして、このページ配分が分からないというのは編集時に、「印刷された状態が見苦しい」「読みづらい」という状態になってしまいます。1ページの行数が違えば1行の文字数も違うので、これは当たり前。

 まあこれは、本にするという前提での話なので、「俺は本になんかしないしフリーで自由に書くよ」というのもありです。が、小説家などの物書きを目指すなら、まず「40文字×16行/1ページ」という書式を 覚えておくと便利です。私は文章を書くときはWZエディタを使っているので、書式設定を「40文字×16行/1ページ」にして書いています。

 まとめは、「小説の原稿は印刷された状態を考えて、40文字×16行/1ページで!」です。

 補足:ここでの1文字は全角1文字です。このため、半角2文字で全角1文字になります。


豆知識3…禁則処理等について

 書式とでも言うのかな? これが結構ややこしいんです。一応説明していきますが、「間違ってるぞー!」とか「それ違うんじゃないかなぁ?」などありましたら遠慮無くツッコミ入れてください。

 まずは書き始め…というか、「改行後の行頭は1文字空白を入れる」です。文章書いている人にはなにを今更ですが、念のためです。この場合ワープロソフトを使っているなら、1文字空白には全角スペースを入れてください。半角スペース2つはダメ。印刷上全角と半角で扱いが変わるので、改行後の行頭1文字は全角スペースを入れてください。これには例外があって、行頭に括弧記号がくる場合は1文字空白を入れません

 禁則処理(行頭)…「行頭に来ておかしい文字は、禁則処理をかけて前の行末の欄外にぶら下げる」です。この欄外というのは、1行が16文字の場合、17文字目の事です。行からはみ出すので、欄外と呼んでいます。

 禁則処理(行末)…「行末に来ておかしい文字は、禁則処理をかけて次の行頭に追い出す」です。

まあできるだけ、禁則処理を使わないように文章を書く事を心がければ、禁則処理に頭使わなくていいのですが…)

 記号の扱い…「!」「?」「!?」「……」「――」とかの扱いについて少々。

 とまあ色々あります。
 この決まり事は、印刷業界の要求からこんなルールが出来てきたそうです。だから、これが原稿の書き方の正解というわけではないです。これは出来あがりの形に合わせて作り手が思う存分思考錯誤しなさいという、天の思召しでしょうかね(苦笑) ということで、印刷やら出版を考えてる人は憶えておきましょう!


豆知識4…文章構成の基本について

 どう書いたらいいのだろう? まず文章を書こうとして、最初にぶち当たる問題がこれではないでしょうか?構成といえば、起承転結を思い浮かべる人が多いでしょうが、その話はまた次回に。ここでは、起承転結などの話の流れの構成ではなく、文章自体の骨格の構成について話をします。簡単に言えば、良い文章の書き方、表現の仕方ですね。

 良い文章で一番参考になるのはなんでしょう? 実はこれって一つしかないんですよね。それは新聞です。子供の頃に「新聞を読みなさい」とよく言われたと思いますが、内容はともかく文章の書き方、表現の仕方を学ぶには新聞を読むのが一番なんです。それというのも、実社会で文章の書き方、表現の仕方を徹底教育しているのが新聞社以外にないからなんです。

 それでは本題に戻って、良い文章の書き方、表現の仕方とは? それは 5W1H です。聞けばなーんだ、と言うことですが、知識として知ってはいても、実際に文章に活用している人は少ないのではないでしょうか。

 この6つの単語の頭文字を取って 5W1H と言います。これが文章の骨格の部分になります。後は、この骨格に肉付けしていけば、読みやすい良い文章になります。5W1H の要素を意識して書いた文章は、自ずと起承転結の構成になっていきます。起承転結を意識するよりは、ちゃんと 5W1H の要素を骨格に文章を作りましょう。

 最後に、5W1H を文章の骨格にと書きましたが、この6つの要素をすべて文章の表に出さなけれはいけないわけではなく、小説などの場合は文章の前後関係から、この要素のいくつかは文章の裏に表現されて、文字としては出てこない場合があります。あくまで、5W1H の文章を骨格に意識しながら、あとは自由に書きましょう。それと、試しに新聞の文章を研究してみると面白いですよ。


豆知識5…点検と推敲について

 文章作成時の点検、推敲のポイントについて少々話して行きます。点検と推敲は、文章を書き終わった後に行うように思いがちですが、なるべく文章を書いている最中も行うようにしましょう。また、点検、推敲を行うときは、漠然とした意識で行うのではなく、目的意識を持って行うようにしましょう。

 次ぎに、基本的な点検のポイントを挙げます。

  1. 誤字、脱字はないか?
  2. 句読点はちゃんと打ってあるか?
  3. 漢字にするか、仮名にするかは、はっきり判断して用いる。
  4. 名詞、形容詞、動詞の語幹は、なるべく漢字を使う。

 1と2は、文章を書く上で当たり前のことですね。でも、最近文章は殆どワープロで作成されているため、この点が疎かになりがちなので注意しましょう。誤字脱字ばかりの文章は、私としてもあまり読みたくないですからね。
  3の仮名の使い方の1つのポイントとして、「〜達」、「〜迄」、「〜頃」はひらがなで「〜たち」、「〜まで」、「〜ごろ」にした方がいいです。何故なら、「〜達」、「〜迄」、「〜頃」の漢字は、1文字が重いためにその前の文字が沈んでしまいます。

 この例を見てみると、平仮名にした方が読みやすいですね。漢字ばかりの文章も読み難いですが、平仮名ばかりの文章も読み難いので、漢字と仮名に送り仮名は、常に意識して使うようにしましょう。

 推敲のポイントは、

  1. 改行はちゃんとされているか?
  2. 「この」、「その」、「あの」などの代名詞(こそあど言葉)がやたらに出ていないか?
  3. 同じ単語が重複していないか?
  4. 同じ内容の表現が重複していないか?
  5. 文章に過剰な飾りが付いていないか?

 などがあります。
  1は、改行する事により文章にテンポと間を作り、文章が読み易くなっているか考えます。改行の無い文章がどれほど読み難いかは、実際に改行のない文章を作ってみると分かります。
  2〜5の内容は、一般に「添削」と呼ばれているもので、文章の余分な表現を削り、文章の直しをします。
 推敲は表現を練る作業なので、これ以外にも色々とあります(例えば、文章中に「思う」は使わないようにするとか…)。

 この点検と推敲は奥が深いので、追々この項目は更新していきます。


文:ささきひろゆき