はじめに〜 1枚1枚の絵には物語を込める事にしていまして今まで公開してきたCGのいくつかが大まかに一つの物語の流れでつながっています。
それがホームページタイトルにもなっていますが 外部より隔絶された世界。”青の異世界”なるものとなりました。
ホントに人にお見せできる程のものではないですし絵に対するイメージが固まってしまうのもつまらないのでさらっと読み流して下さい。(^^;
(小説じゃなくてプロットですけどそれじゃあまりにも味気ないので台詞をくっつけました)

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            の異世界 -  

その生まれたばかりの星は神に等しき存在の手により生命の源を与えられた。苗床に種子を蒔くように・・・
やがてその種子が近しき友人となることを願って、そして新しき生命が来るべき巣立ちを迎えるその時の為に大いなる存在は青と赤の月をその地に残し去っていった。


悠久の時が流れその星に生命が満ち、その地は青の星となった。



第一章:異世界創生


ある日2人の男女の羽根人がひっそりと青の星に舞い降りた。

-天使-  人類に近い組織構造を持ちながら桁違いの霊的エネルギーを内包した長寿生命体。

自分達を生み出した絶対の存在”主”の命を受け降臨した無慈悲な使徒である。

彼等は地上に降り立ってほどなくして草原の中、1人の少女に出会う。
少女は羽根を広げ淡く輝くその姿を見とめると無邪気な笑顔を向け持っていた花を手渡した
「こんにちは天使さん、天使さんってほんとうに羽根があるのね。はい・・お花、あげる」
花を受け取ったその瞬間、無慈悲な使徒・ゼロとレムの心に未だかつて経験した事の無い感情が芽生えていくのを感じた。

2人の天使は不可解な感情の正体と人間という生命体を知る為にその羽根を背に収め人として生活を始めるのであった・・・・


花を手渡した少女・沙羅と天使達の交流が続き、彼女が天使達と同じ背丈になる程の年月がたった冬のある日
天使ゼロは沙羅を前に地球に来た理由を静かに語った。
我々天使に課せられた使命、それは人類進化の初期化-すべての人類の原罪の修正- 君を含め全ての人類は身に覚えの無い原罪を背負っている

彼等の言う原罪。それは太古の頃より人の遺伝子レベルに根差し擬態共生する異生命体を指していた。
異生命体は若い星に降り立ち母体となる生命体の遺伝子プログラムに干渉し、共生・侵略を繰り返していた。
”主”は星々を巡り増殖する彼等を闇の種族”
混沌の種”と呼び忌み嫌った。

”主”によって生み出されし人類も本来与えられるべき天使以上の高い霊質と互いの心を通わせる能力を彼等”混沌の種”によって著しく低下させられた。
代わりに怒り・憎しみ・妬み等、いわゆる負の感情を萌芽させ、闘いによる知恵の発達という本来の進化の過程を歪ませる結果となったのだ。

”混沌の種”の根絶と誤った進化を辿った人類の修正、それが地上に降臨した天使の使命だった。
しかしそれは現在地上に住まう人類の根絶と同義だった。
人類と異生命体の消滅した地球に再び人類の源を放ち本来の霊質を持つ生命体としての進化を行う
彼等天使はきたるべき人類初期化の尖兵として派遣されたのであった。

私達天使を生み出した”主”の命令は絶対なの。・・・でも」レムはそこまで言うと黙ってしまった
ねえ、レムやゼロを、そして私達人を生み出した”主”って・・・神様なの?」沙羅が尋ねた。
ゼロは首を振って答えた 「あなた方人間が言うそれとは違う。
非常に高度な進化を遂げた意識体の存在となった生命体とでもいおうか、私も啓示を受けた事はあっても姿を見た事は無い・・
しばらくの沈黙の後、彼は続けて言った
そしていまや私にとっての”主”の存在意義は大きく揺らいでいる。
結果的に誤った進化を遂げたからといって”混沌の種”もろとも生命を葬り去る権利が”主”にあるのか・・

人を知りすぎた2人の天使はもはやその使命を躊躇無く行使する事ができなくなっていた。
こんな事を考える私達は人の言う所のさしずめ神に背を向ける堕天使とでも呼ぶのでしょう。
もし・・・地球に降り立ったあの時、あなたに出会わなければ・・そして花を受け取らなければこんな感情に囚われる事もなかったでしょうね
レムは悲しげに言った。


全てを語った翌日、沙羅に別れも告げずゼロとレム・2人の天使は忽然と姿を消した。
彼等は”主”に背き、人類を守る為、行動を始めたのである。




そして・・何度目かの冬を迎えた夜、闇に包まれていた天が突如真昼のような明るさで輝いた。
天を見上げる人々の目には光り輝く羽根を持つ天使達の姿が映った。光の軍勢の降臨だった・・・





人々の驚きの中、天使の降臨を待っていたかのように全世界に向け国連から緊急放送があった。
放送は”人類根絶を目論む天使達に対抗する為、奇跡的に捕える事に成功した天使を分析、開発された人造天使により徹底抗戦する”と伝えていた。
人造天使は彼等天使に拮抗する霊的エネルギー(人はそれを神霊力と呼称した)を有し

彼等は抗天使ウィルスを仕込んだ銃によって天使を倒すという対天使兵器であった。




−−放送で伝えられた内容と真実は少しだけ違っていた。

地上に尖兵として降臨した2人の天使ゼロとレム、彼等は来るべき光の軍勢による脅威を伝え、自らを研究材料として提供していたのだ。
高い機動力を持つ人造天使達と神霊力を低下させる抗天使ウィルスによる人類の予想外の反撃に逢い天使達は一時的に去っていった。

歓声に包まれる人々、国連作戦司令部でも皆、握手を交わし、あるいは抱き合い戦果を喜んでいた。

明るい空気の中、只1人冷静な面持ちの者がいた、戦略オブザーバーという肩書きを持つ彼こそ天使ゼロだった。
あのクラスの天使ならば地球の兵器でも対抗できる・・・しかし上位の天使が現れれば・・・・レム、時間稼ぎはあまりできない、急いでくれ

全てを見通すゼロにも知らない事実がひとつあった。
数百もの選ばれし人造天使、彼等の中にあの少女、沙羅がいた。
天使ゼロとレムに再び出会う為、彼女は政府機関へ身を投じ自ら人造天使に志願していたのだった。


そして1月ほどの膠着状態が続き、地球の遥か彼方、衛星エウロパに天使達光の軍勢の第2陣が集結しつつあった。
螺旋状の天使の輪を輝かせ、より上位の霊質を兼ね備えた彼等の中にはかつてゼロとレムと同じ生命の樹より生まれ育った天使・エンドが
人類初期化執行官として着任していた。
人間共の反撃が的確すぎる。”混沌の種”ではない何かが背後で人間を手助けしている・・
いや・疑いようも無い・・ ゼロ・・レム・・我等の絶対者たる”主”の命に背くか・・・ならばこのエンドが消去してくれよう

そして地球に上位天使で構成された光の軍勢が再び降臨した。
彼等上位天使に対し抗天使ウィルスによる攻撃は通用せず各地で人造天使部隊はことごとく駆逐されていった。

劣勢となった人類は上位天使に対抗しうる兵器をようやく完成させ、出撃させた。
それは人類の最期の守護者−ガーディアン−と命名された巨人だった。
内部に3体の捕獲天使を組み込み神霊力を吸い上げ、自らの動力源としていた。
天使の神霊力フィールドを無効化し拳で天使の身体を砕く物理攻撃をもって反撃し、上位天使に対しても絶大な攻撃力を誇った。

守護者−ガーディアン−投入により一時は反撃に転じた人類であったが
力の源たる捕獲天使の絶対数が少ない為、兵器として運用しうる数の量産もままならい現状では圧倒的に数に勝る天使達の前では
焼け石に水であった。
やむを得ず人造天使を動力ユニットに流用するも既に人造天使自体が壊滅的な打撃をうけており今や彼等も貴重な存在となっていた。
結果、光の軍勢の前に敗退、今や人類は残された戦力をユーラシア大陸に集結させ砦を築きわずかな抵抗を見せるのみとなっていた。


            人の歴史は今、黄昏の時代に入った。




戦闘不能となった人造天使がまた1人砦に収容された。
もはや人の作りし醜悪な翼の輝きも消え失せた瀕死の者・・・それは沙羅だった。
幾人かの人造天使が収容された治療室で彼女はようやくゼロと再会するのだった。

驚きのあまり絶句するゼロを見て弱々しく微笑む沙羅「
やっと逢えたね・・ゼロ」そういうと沙羅は瞼を閉じた。
今にも命の灯火が消え失せようとする沙羅をゼロはやさしく抱きしめた
私は君や君の住むこの星を救う為に人造天使を作った。なのに君が人造天使になるなんて・・
天使の頬に生まれて始めての雫、涙が伝っていた。
その時、天使と傷付いた人の作りし天使の身体が淡く輝いていた・・・・


絶望し滅びを待つ人類、しかしもう1人の天使レムが深海にて捜し求めていたあるものを遂に発見していた。
・・・これが”主”によって本来人類に与えられるべき力・青の月・・・これを使えばもうひとつの月も・・
海底深く沈められていた巨大球形体青の月、それは天使を統べる存在へ進化するであろう人類の為に”主”から与えられた超古代のテクノロジーで
あるとゼロやレム達、天使が伝え聞いていた伝説のユニットであった。
2人はこの青の月こそが唯一人類絶滅を回避しうるものと信じ長年に渡り捜索していたのだ。
ゼロ、見つけたわ、早く来て・・・)レムの思考はすぐさまゼロの元に届いていた。

そしてその頃、ゼロと沙羅の身体には驚くべき異変が起こっていた。あたかも共鳴するかのように輝く互いの身体を見てゼロは1つの答えを導き出していた。
そうか・・・あの日君に出会って私の心に迷いが生まれたのはこのせいか・・・
そうつぶやくうちにも沙羅のもつ醜き人造の翼は抜け落ち、傷ついた肉体はみるみるうちに復元した。
沙羅は目を開きゼロに問うた。「
ゼロ・・光が・・あたたかい
ゼロはやさしく答えた「
沙羅・・人は混沌の種をその身に共存させている。しかし稀にそれを統べる強靭な霊質を持ち克服できる人がいる。それが君だ
私が・・・」とまどう沙羅
そうだ、そして君のように異生命体をその身に持ちつつも正しき進化を遂げるものがきっといる。
私はこのことを君を通して感じていたのだろう。人は決して滅ぶべき存在ではない
そこまで言うとゼロはそっと沙羅から手を離すと立ちあがった。
ゼロ?
沙羅、これからは君達人類が自らの意思で己が内に眠る原罪と闘い、克服していくんだ。私はその最期の手助けをしよう
ゼロはそう言うとその光り輝く翼を大きく広げた。その身体を包む光はどんどんと強まっていく。

永遠の別れを予感して沙羅は叫んだ「
ゼロ・・・いやっ!いかないで!!もうおいていかないで
沙羅の目に一杯の涙が溢れていた。 そして彼女はその時、天使であるゼロを誰よりも大事な”人”だと想っていた事に気付いた。
ゼロはそんな沙羅の気持ちを知ってか知らずか、黙って彼女に微笑みかけた。
ひときわ光が強く輝いたかと思うと次の瞬間、心優しき堕天使の姿は風の様に消えていた。1枚の羽根を残して・・・
沙羅は震える手で羽根を拾い愛しげに抱きしめるのだった。



ゼロが大西洋海深く沈む青の月に辿りつくとそこには傷ついたレムがいた。
そしてもう1人、上位天使の証である螺旋状の光の冠を持つ天使、エンドが腕を組み待ち構えていた。
来たかゼロ、まさかと思ったが本当に人間に味方するとはな。その上”主”の残した赤と青の月を使おうだなどと考えるとは・・その罪は決して許されぬ
エンド・・あなたの性格は良く知っている。もはや何をいっても無駄なようだな
臨戦態勢を取るゼロを見てさも哀れとばかりエンドが言った「
500万年前ならいざ知らず上位天使に位転換したこの私にかなうと思うのか?愚かだな
エンドよ、人の言葉に”窮鼠猫を噛む”というものがある。それを今、私が教えてやろう
それを聞いたエンドの冷徹な顔が不快感でわずかに歪んだ「
人間の言葉など知らぬ・・・不愉快だなゼロ
深海の中、天使2人の闘いが始まった。



そしてどれほどの時間が経ったのだろうか?
絶望に打ちひしがれた人々の眼前に直径数キロはあろうかという巨大な球形体が現れ、ゆっくりと空へと向け上昇していた。

海上では、もはや身体を動かす力も残っていない天使エンドは遠ざかるその球形体を呆然と見送っていた。
ゼロ・レム。お前達兄妹は何をしているのか分かっているのか・・・2つの月は我等天使には本来扱えぬモノだというのに・・死ぬつもりか

青の月が成層圏を越えたその時、人類が月と呼んでいた天体の表面を覆う岩盤が砕け散り赤銅のように鈍く輝く表面が露出した。
巨大な人工天体赤の月、そしてその制御ユニットである青の月、その2つが今蘇る。

青の月の核に位置する祭壇の間ではエンドとの闘いで深い傷を負ったゼロとそれをやさしく癒そうとするレムがいた。
ゼロはその中央に座した石版に手をかざし感嘆した
すばらしい・・さすが”主”が創り出しただけの事はある。この2つの月ならば天使達を諌める事ができる。しかし・・・
レムはそっとゼロの手に自らの手を重ねて微笑んだ
わかってる、ゼロ。この月は元々天使を越えるべき者”人”の為につくられたのだもの。2人が全力で石版に力を与えなければ発動しないわ
レム、このシステムを発動させた瞬間、我等天使の力も消え失せてしまう・・良くてこの月の中で永き眠りにつくか、あるいは・・

2人は月の力で地球全体に究極の対天使システム・Anti-Angel−Field。反天使結界を張ろうとしているのだった。
そのフィールドの中では人の言う神霊力は全て青の月に吸い上げられ。中和されてしまうという性質を持っていた。
システムの発動により招かれる結果については既にレムも承知していた。
いいの・・・2人でこの星に住まう人類をここで見守りましょう。たとえ天使を退けたとしても過酷な世界を生きなければならない人々を・・
・・そうだな、ここから最期に伝えるメッセージを人が受け取ってくれる事を祈ろう。そしていつしか沙羅達が、その子らが原罪を克服し巣立つ日を信じて
2人の天使は頷くと石版に持てる全ての天使力を込めた。




青の月が燐光を発したのを合図に赤の月は継ぎ目が外れ、みるみるうちに細かなパーツに分かれ地球を取り囲み衛星と化した。
それはまるで上位天使の持つ輪のように螺旋状に地球を囲むと地響きを立てる程の咆哮を上げ、虹色の輝きを放った。
今、反天使結界が地球全土を包み込んだ。地上で天を見上げる人々の目にはそれは天を覆い尽くすオーロラのようであった。

エンドを含め上位天使達は結界内で急激に力を失い、急遽地球からの撤退を余儀なくされエウロパへと戻り静観した。
そして赤の月は天使達が外部より侵入する事の出来ぬ光の壁を展開しその咆哮をゆっくりと止めた。
赤と青の月。人智を越えたその力によって人は生き延びる事ができたのだった


だが全てが丸く収まった訳ではなかった。
赤の月の放つ反天使結界は電磁波に干渉し、地上に存在する全ての電子機器を作動不能とした。
未曾有の混乱、そして戦争が起こり地球上の1/3の人命が失われていった。
そして人類はテクノロジーを捨て、火を起し作物を育てる時代へと戻っていった。
そして空には小さな青い輝きを持つ月が何事もなかったかのように静かに浮かんでいた・・・




−エウロパ−
エンド様、また地球をみているのですか」浮遊城の外で空を見上げる天使に側近の天使ル・フィンが尋ねた。
見なさいあの星を・・外からはもはや螺旋状に輝く輪しか見ることは出来ない。あの星は我等の踏み込むことの出来ぬ異世界になってしまった・・
はぁ〜青の異世界ですか。でも綺麗ですよね、あの光・・・
うっとりと地球を見つめる屈託のないその天使を見てエンドはおもわず頬を緩ませた、そしてまた彼も地球を見つめるのであった。





第二章:そして青の新世紀へ


人類がかつての文明を捨ててから一世紀・・・人類は再び戦乱の中にあった。

その戦乱は本来人類の持つ闘争本能に加え科学的進化の後退を余儀なくされた人類に共生する原罪・異生命体のせいでもあった。
様々な病原体に対し科学の力で対抗してきた人類。
その科学の進化を止めた人類と共生を繰り返してきた異生命体”
混沌の種”は次なるプログラムへと書き換えつつあったのだ。

特に霊質の低い無抵抗な人々は本人がそれと気付かぬうちに破壊の衝動と強靭な肉体を持った
遺伝子レベルでの人外の者へと変わっていった・・・
今や異生命体に肉体を改造された混沌の種族とそれに立ち向かう人類との闘いが繰り返される”剣と闘争の時代”となっていた。
見識ある人はこうも言った−本来は彼ら混沌の種こそが正しい進化を遂げた人類なのかもしれない−と。



そして数年後、人類に大きな転機が訪れた。
かつて天使を退けた日、天使ゼロは人類が迎えるであろう危機に対し唯一の救いをメッセージとして全世界に送っていた。
それは青の月に関する事。そして謎の言葉の数々・・・・
当時の人類には理解の及ばぬ代物であったが環境の激変により沙羅のような高い霊質を持つ人々の知覚機能が高まると一気に謎が解けていった。
そのメッセージは青の月とシンクロすることの可能な者のみが扱うことの許された神霊力アプローチコードの数々だったのだ。

それを知った人類は戦乱の中、新たな文明を驚異的に発展させつつあった
魔法文明・・それは青の月にシンクロさせる感応力を持つ一部の人間が天使の教えによるアプローチコード
(人々はそれを呪文と呼んだ)でアクセスする事により 任意の地にその神霊力をもたらすというものだった。
その力は時に敵を退ける雷であり、傷ついた者を癒すヒーリングにもなった。
彼らはより強大な力を青の月より授かるためにアプローチコードの解析に費やした。


そして発見から数十年が経過する頃には青の月より神霊力を授かる神霊炉を源とした魔法文明が生まれていた。
魔法文明の発達は古の兵器の動力に神霊力を転用し
使用不能となったコンピュータの代わりに錬金術(神霊力)で作り出した”生体素子”を制御装置とすることで復活させた。
剣と魔法・そして古の兵器の復活により戦乱の時代は徐々に治まり、完全とは言いきれないまでも平穏な時を迎えることが出来たのであった。

そして魔法を扱える者達は王制を復活させ人々を統治した。 その頂点に立つ王族こそ天使を愛した沙羅の末裔達だった。
国家レベルの人口を擁するも彼等は国家を名乗らず、開かれた都市、
”魔法都市サーラ”が誕生したのだった。






多少の小競合いはあっても表面上は平穏な時代となった青の星・地球。

だが、結界を張る赤の衛星にも永きに渡る稼動により機能を止めるものがあった。
地球の外部で監視する天使達も気付かぬほどの小さな結界のほころび・・・ そのほころびに偶然引きこまれ堕ちてしまう1人の天使がいた。

生まれ出でて一世紀にも満たない若き天使・エリス


青の月に大部分の力を奪われた彼女は降り立ったその地で1人の人間に出会う。

それは鋼鉄の鎧を身に纏い、未だ暗躍し争いを止めぬ混沌の種族に対し1人鬼神の如く闘う王族守護騎士・ゼットだった。

からくも混沌の種族達を撃退したゼットは深手を負いふらふらと湖の水を求めその場で気絶した。

「これが・・人間・・」
初めて目の当たりにする荒々しい種族”人”に驚きながらも天使エリスは彼に近づくと
わずかに残る神霊力で彼を癒すのであった。
エンドの教えを受けたエリスにとって忌むべき存在のはずの人間を何故救おうとするのか?
彼女自身その理由は分からなかった。


そしてそれは再び繰り返される天使と人との哀しい運命の始まりであった。




ギャラリー作品へと続く・・・


読み返すと恥ずかしい所ばかりですが最後まで読んでいただきありがとうごさいます。お疲れ様でした〜m(_ _)m