メバル[目張]

(学名)Sebastes inermis
(英名)Darkbanded rockfish


カサゴ目フサカサゴ科

[分布]
南北海道〜九州;朝鮮半島
[環境]
浅海の岩礁(1〜10m)
やや深い岩礁(10〜50m)
[体長]  25〜30cm
[撮影地] 大瀬崎・湾内
[深度]  10〜20m
[撮影者] H.Murayama

[特徴]
ダイバーに限らず、釣り人にとっても
比較的馴染み深い魚であるが、
この魚が
カサゴと同一の科に分類
されていることはあまり知られて
いないのではないだろうか?

他の魚のような産卵形態をとらず、
体長6mm程度の小魚として産れる
という特性を持っている。


目の大きさは何のため?

フサカサゴ科に属するメバルは、釣り人の仕掛けた
餌に食いつき、すぐ釣り上げられることからも分かる
ように、他のカサゴの仲間と同様、肉食性の魚です。

フサカサゴのページでも述べたように、カサゴの
仲間という点にちょっと意外な感じがしますが、目の
大きさや背鰭・腹鰭の棘を比較すると、確かに
似ているような気もしてきます。

漢字名である目張(or眼張)は、その目の大きさから
命名されたようですが、単に大きいだけでなく釣り人
の餌によくかかることから、他の魚に比べ、目は
よさそうです。水の中で観察していて、メバルが活発
に泳ぎ回っているのを見たことはありませんが、
それでもちゃんと餌を確保出来ているのは、この
大きな目で餌の動きを的確に捉え、近づいたところ
を確実に捕らえているからではないでしょうか?

一風変わったメバルの繁殖形態

魚の出産と言えば、たいてい「イクラ」のような卵で
産まれてくる姿を連想される方は多いのではない
でしょうか?

ところが意外なことに、小魚の姿で出産される魚も
いて、メバルもそのような出産形態を持っています。
雌の体内で受精した卵は約1ヶ月間かけて成育した
後、体長6mm程度の小魚の姿で産まれてくるそう
です。驚きなのはその産まれてくる数で、なんと1回
の出産で3万匹!、大型の雌であれば10万匹と
いうから、すごいものです。

もちろん、人間と違い、産まれた小魚の面倒を親が
見るわけではないので、種の保存を考えれば
これだけ大量の子孫を生まなければ成り立たない
のでしょう。一方、同じフサカサゴ科でもミノカサゴや
オニカサゴなどは他の多くの魚と同様、受精も孵化
も体外で行われます。魚の生態は調べれば調べる
ほど奥が深く、一向に興味がつきないものだと
つくづく感じますが、皆さんはどう思われますか?


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