マダイ[真鯛]

(学名)Pagrus major
(英名)Red sea bream snapper,Red sea bream


スズキ目タイ科

[分布]
北海道以南〜尖閣諸島
朝鮮半島南部;東シナ海
南シナ海;台湾
[環境]
やや深い岩礁・砂地(10〜50m深)
[体長]  60cm
[撮影地] 大瀬崎・岬の先端
[深度]  15m
[撮影者] H.Murayama

[特徴]
食用魚であり、
養殖や放流が盛んに
行われている。左写真には写っていない
が、尾ビレの後縁が黒いことで他の
タイ類と区別される。

一夫一婦制であるマダイの産卵期は
春で、産卵直前の雌は”桜ダイ”と
呼ばれ、美味であるため珍重されるが
産卵後はやせて味が落ちるためか、
”麦わらダイ”と極端な呼ばれ方を
されるようだ。


養殖物と天然物、あなたはどちらがお好き?!

最近日本人の食生活の変化がよく話題になりますが
正月や結婚式など、日本人のお祝いの席に欠かせ
ない定番品といえばマダイであることに依然変わりは
ないと思いますが、いかがでしょうか?

最近では乱獲や環境汚染の影響でしょうか、天然の
マダイが減少したため、庶民の食卓で目に出来る
のは、養殖マダイが大半だと思われます。もちろん、
天然マダイの方が値段が高い分、良質であることは
言うまでもありませんが、最近の養殖技術の進歩に
より、かなり天然ものに近い質のものになりつつある
ようで、なかなかあなどれません。

マダイの体色を例にとってみると、天然マダイの体色
であるきれいな赤色は、太陽光線の弱い深場に生息
し、海老で鯛を釣るのことわざ通り、エビ類などを
好んで摂取しているためと考えられています。
そのため、養殖ものを天然マダイの体色に近づける
試みとして、生簀全体にシートをかぶせて、太陽光線
をさえぎり、餌もオキアミなどの甲殻類を多く与える
ことで、マダイ特有の赤い色素を取り入れようとして
いるそうです。

マダイの夫婦愛とは?!

マダイは同じスズキ目に属するクマノミ同様、一夫
一婦制で同じ場所に住む習性が強いそうです。
漁礁を使ったタイの養殖が定着したのも、案外
こんなマダイの習性が大きく関係しているような
気がします。

文献4によると、マダイが一夫一婦制で同じ場所に
住む習性を持つことをよく知っているベテランの漁師
達はマダイの雄を釣り上げた後、根気よく待っている
とそのうち雌がかかってくるそうです。釣られた夫?
が帰ってくるのを健気に待つ雌ダイの姿を想像する
と、いかにも強い夫婦愛があるかのように感じさせる
エピソードだとは思いませんか?


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