カナド(金戸)

(学名)Lepidotrigle guentheri
(英名)Redbanded searobin


カサゴ目ホウボウ科

[分布]
南日本〜東シナ海
[環境]
やや深い砂地(10〜50m深)
深海(50m以深)
[体長]  20cm
[撮影地] 大瀬崎・湾内
[深度]  20m
[撮影者] H.Murayama

[特徴]
ホウボウ科の魚は、ホウボウの他
カナガシラ、トゲカナガシラ、カナド
などに分類されており、伊豆でも
よく見かける。左写真のカナドは
背ビレ第2刺が第1・3刺よりも明らか
に長いことで識別した。
(『月刊ダイバー』'97/6号
"SUPER FISH WATCHING GUIDE"
より抜粋)

体色は赤褐色であるが、普段は
折り畳まれている
胸鰭を翼のように
広げて水中を滑空する。
胸ビレの下に左右3本づつの「足」を
持ち、これで歩いたり、砂の中の餌の
居場所を感じとることができる。


あなたの知らない?!ホウボウ科の世界

あなたはホウボウを食べたことがありますか?
文献4、12によると、冬の食用魚として馴染みが
深く、刺身や塩焼き、煮付け、ちり鍋etc、白く
しまった身が美味とのことです。確か依然TVの料理
特集で鎌倉かどこかの料亭が紹介されていて、
ホウボウの活造りを見たような記憶がありますが、
鯛の活造りも食べられない私としては信じられない
話です。さらに・・・

あなたはホウボウの鳴声を聞いたことがありますか
音のない世界のイメージが強い海の中ですが、
意外に互いのコミュニケーション手段として音を利用
している魚は多いようです。イシダイ、イサキの仲間
やカサゴ、さらにはスズメダイやハコフグの仲間、
またネンブツダイもブツブツと念仏を唱えるような
音を出すことからその名前が付けられたように、
実際に音を出すようです。それらの音は仲間同士
で危険を知らせあったり、求愛の際に発せられる
ようです。

これらの音はもちろん、人間のような声帯による
音ではなく、たいてい体内の浮き袋を収縮させる
際の振動により発せられているようです。ホウボウ
科の魚達も同様にして音を発するらしく、その名前
も浮き袋を使ってボーボーと鳴くことに由来する
という説もあるほどですから、本当なのでしょうが、
残念ながら今までいずれの魚達の音を聞いたこと
はありません。皆さんはいかがでしょうか?

美しき魚達の世界?!

ホウボウ科の魚は、鰭が折り畳まれていると外見
が非常によく似ています。実際、私も文献でちゃんと
調べるまで、上の写真の魚をトゲカナガシラと勘違い
していました。ダイバーが写真を撮ろうと近づいたり
すると、どの魚も体中の鰭という鰭をめいっぱいに
広げ、体を大きく見せて威嚇するフラッシング行動を
とるため、区別が出来るようになります。

識別の基本はその胸鰭の模様ですが、どれも鰭を
広げる前の滋味な姿とは別人?のようにカラフルで
まるでクジャクが羽を広げたように、非常にきれいに
なります。外国では、その鰭を広げた姿が似ている
ことからでしょうか、ホウボウの仲間を総称して
「海のコマドリ」(Sea-Robin)と呼んでいるようですが
確かに鳥のようではあるけれども、コマドリに似て
いるかどうかはなんとも言えないのではないか?と
感じるのは私だけでしょうか?


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