VAULT...過去のオススメ盤

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A PERFECT CIRCLE--Mer De Noms

(国内盤 : 東芝EMI VJCP-68221)
 TOOLのヴォーカリスト、メイナード・ジェイムズ・キーナンの新プロジェクト。TOOLというとモダン・ヘヴィネスに括られてしまいがちだけど、ここで聴かれる音はモダン・ヘヴィネスというよりも、ニュー・ウェイヴ。昔『ゴシック』と呼ばれたひとたちからの影響が大きい歌モノ・ロック。大推薦!!!

R.I.Y.L. : TOOL、SISTERS OF MERCY、THE MISSION、THE CURE

(2000.8.15)

PHANTOM PLANET--Phantom Planet

(国内盤 : EPIC EICP-356)
 前作『ザ・ゲスト 』で、ウィーザーやファウンテインズ・オブ・ウェインなどが好きなギター・ポップ・ファンの心を鷲づかみにしたファントム・プラネットが、「大変身」を遂げた3rdアルバム。
 1曲目“The Happy Ending”のドラム連射で始まるイントロから、荒々しいサウンド。2曲目の“Badd Business”ではベースがブイブイいってて、♪California〜〜〜と、のんきに幕開けした『ザ・ゲスト』とは大違い(笑)。前作と比べるとダークなサウンドで、誰の耳にも変化は明らかでしょう。私も最初のうちはこの変化に戸惑ったりもしたけど、聴き込んでいくうちに「これもアリじゃない?」と思うようになった(笑)。失ったものは確かにあるけど、代わりに「疾走感」、「ドライヴ感」を手に入れました。前作は『歌謡ポップ』っぽかったけど、今回は『歌謡ロック』かな?(笑)
 11曲目の“The Meantime”の歌い出しを聴いて、ボン・ジョヴィの“Livin' On A Prayer”の歌い出しを思い出したのは、私だけでしょうか?(苦笑)

R.I.Y.L. : SUPERDRAG, MANSUN, BON JOVI

(2004.3.31)

PINBACK--Blue Screen Life

(国内盤 : Saidera Records SD-4012)
 去年の秋頃からUSインディーズ・ファンの間で話題になってたインディー・ギター・ロック・デュオのアルバム。アルバムのアタマの“Offline P. K.”のイントロからポリスそっくり!(笑) カン高いヴォーカルはポリス時代のスティングを思わせるし、スネアのヌケ具合はスチュワート・コープランドのドラミングを彷佛とさせる(笑)。“Offline P. K.”は“Truth Hits Everybody”みたいだし、“Concrete Sounds”は“Voices Inside My Head”を思わせるし、“X I Y”は“Spirit In The Material World”っぽいし、“Prog”も“Your Sickness”もかなりポリスにソックリ(笑)。要は、ポリスが漂わせてた頭脳明晰さからくるクールネスがこのピンバックのサウンドからも感じられるワケだけど、「オレたち頭良さそうだろ?」ってサラリと言ってのけるようなカッコ良さが、ポリスと同根(笑)。あと、湿り気が少なく、乾いた感覚のサウンドも「ポリスに似てる!」と思わせる要因(笑)。勿論、インディーゆえの臭みが強く、ポリスみたいに一般にウケるポップな大衆性は無いけど、21世紀にポリスがアメリカで結成されたらこんな音楽やってるんだろうな...と思わされる1枚。

R.I.Y.L. : THE POLICE

(2002.4.27)

PINBACK--Offcell

(import : Absolutely Kosher AK025)
 前作『ブルー・スクリーン・ライフ』で、「ポリスに似てる」と評判呼んでた2人組の新作はミニ・アルバム。このミニ・アルバムでは、露骨にポリスっぽい曲は無くなったものの(「チョッ! チョッ!」って掛け声がかかる“Microtonic Wave”のアウトロくらい...笑)、空間の拡がりを意識した音像や、どこか乾いた感触がする知的なサウンドは、やはり、ポリスのそれに通づるものがある。ギター・サウンドがアンディ・サマーズっぽいのがポリスを思わせる原因かも(苦笑)。で、ポリス云々を抜きにしても、カッコイイんだ、これがまた!
 ピンバックとポリスが大きく異なるのは...商業ベースで「売れた」「売れてない」の違いだけだな(苦笑)。

R.I.Y.L. : THE POLICE

(2003.8.29)

THE PIPETTES--We Are The Pipettes

(国内盤 : ユニバーサル UICS-1149)
 '50年代〜'60年代のゴールデン・ポップス時代のサウンドを21世紀の今日に復活させんとする(?)女のコ3人組、ザ・ピペッツのワールドワイドなデビュー・アルバム。
 フロントを務める3人以外に、楽器演奏を担当する4人組(バック・バンド?)のTHE CASSETTEが居て、総勢7名のメンバーで、コニー・フランシスやロネッツなどを思わせる往年のゴールデン・ポップスを演ってます。初め聴いた時はあまりの徹底ぶりに思わず笑ってしまいました。フロントの女性3人組のヴォーカル・ハーモニーもバッチリ。瞬間芸的なインパクトがあり、デビュー作として、決定的な一撃をミュージック・シーンに与えるには充分な出来です。が、2作目以降もこの路線を続けるのか、続けてもファンがきちんと付いてきてくれるのかは謎ですが...(苦笑)。

R.I.Y.L. : RONETTES, CAMERA OBSCURA, THE PRISSTEENS

(2007.10.30)

+/- (PLUS/MINUS)--You Are Here

(国内盤 : ネオプレックス NPPX-25)
 VERSUSのギタリスト・James BaluyutとドラマーのPatric Ramosの2人が、VERSUSを休止して始めた新プロジェクトの2枚目。
 VERSUSの現時点の最新作『Hurrah』(2000年)はポップで親しみ易く、爽やかな作風だったけど、その延長線上にあるサウンドを期待すると肩透かしを喰らう。初期のVERSUSが持ってた「アヤしさ」と、ソニック・ユースにも通じる「アングラ臭」がプンプン漂ってます(苦笑)。あくまでもギター中心だったVERSUSと違って、電子音ピコピコな曲もあったりするのも意外。この手のUSインディーズが好きなひとにオススメします。
 誰だ!?、「やっぱFontaine Toups(VERSUSのベース兼ヴォーカルです)が居なきゃね!」って言ってるのは!(笑)

R.I.Y.L. : VERSUS、SONIC YOUTH, YO LA TENGO

(2004.3.31)

THE POSIES--Every Kind Of Light

(国内盤 : ビデオアーツ VACK-1293)
 名曲“Solar Sister”(私は“Dream All Day”のほうが好きだけど...苦笑)収録の1993年リリース作『フロースティング・オン・ザ・ビーター』でギター・ポップ・ファンの心をわしづかみにしたものの、メンバー・チェンジ、さらにはメジャー・レーベルからのドロップを経て1998年の『SUCCESS』をもって活動停止になってたザ・ポウジーズが復活! バンドとしては7年ぶりの復活だけど、アルバムの出来からいうと「12年ぶりの復活」ともいえる充実した内容。
 ザ・ポウジーズはアメリカのギター・ポップ・バンドだけど、アメリカのバンドらしからぬヨーロッパ的な湿り気を持つバンドで、ウェットな“Conversations”を聴いて「あぁ、ポウジーズの音だぁ〜、コレだよ、コレ!」と思ってしまった。ロウソクの炎が静かに揺らめくような“Anything And Everything”、疾走感あふれる“ I Guess You're Light”、どれもポウジーズらしい音だ。“Solar Sister”を思わせる爽快さがウリの“Second Time Around”が世間的には一番ウケるのかな?

R.I.Y.L. : TEENAGE FANCLUB, Matthew Sweet

(2005.11.28)

PRETTY GIRLS MAKE GRAVES--The New Romance

(国内盤 : Pヴァイン PCD-23428)
 グリーン・デイを輩出した『Lookout!』レーベルからデビューし、本作品から『Matador』に移籍したシアトル拠点の5人組ギター・バンドの2ndアルバム。
 このバンドの看板は何といっても紅一点のAngrea Zollo嬢になるんだろうけど、野郎どもバックに一生懸命に歌ってます!という健気さがあってよい(笑)。彼女たちのサウンドをどう表現したらいいのか悩みますが、暗黒化したエコーベリー? それとも、姉御肌の無いエラスティカ?(苦笑) オープニング曲の“Something Bigger, Something Brighter”のメランコリィなイントロと歌い出し聴いて、レスリー・ゴーアの“You Don't Own Me”(“恋と涙の17才”)を思い出した(笑)。ま、レスリー・ゴーアっぽいのはココだけだけど(苦笑)。Angrea嬢の歌い廻しや声質が時たまスリーター・キニーのコリン・タッカーっぽく聴こえるので、それふうな曲もあるけど、他のどのバンドとも一線を画した分類不可能な独自のサウンド持ってると思うよ。ギターとキーボードが自己主張してて、うるさい曲もあるし(笑)。
 それにしても、「pretty girls make graves」というバンド名に「the new romance」というアルバムタイトル...意味深過ぎ...(苦笑)。

R.I.Y.L. : Lesley Gore, SALT, SLEATER-KINNEY

(2004.1.31/2.29)

PRIMAL SCREAM--Riot City Blues

(国内盤 : ソニー SICP-1085)
 プライマル・スクリームの8枚目のアルバム。
 プライマル・スクリームといえば、世間的には3rd『スクリーマデリカ』が最高傑作とされ、5th『バニシング・ポイント』、6th『エクスターミネーター』、7th『イーヴル・ヒート』まで続く一連の斬新的な作品群を評価する声が圧倒的であり、名盤とされる3rd『スクリーマデリカ』の後の1994年にリリースされた、彼らのキャリアからすると異色の、アメリカ南北戦争の南軍の旗をモティーフにしてルーツ・ロック指向を露にした作品『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』は(“Rocks”を除いて)不当に低く評価されてた印象がある。しかし、私にとっての「プライマル・スクリームの名盤」とはあくまでも『ギヴ・アウト〜』であり、彼らがまた同じような路線のアルバムを作ってくれることをず〜〜〜っと待ち望んでいた(その間『バニシング・ポイント』の良さが理解出来なくて泣いたり(?)もした...苦笑)。そして、12年目にしてようやく彼らが期待に応えてくれた! このアルバムでは、4th『ギヴ・アウト〜』を彷佛とさせるルーツ・ロック(土の香りのする泥臭いロック)を披露。アルバム・タイトルどおりのブルース・アルバムだ。1曲目の“Country Girl”からして血沸き肉踊るようなロック・ナンバーで、この曲のように、聴いてるだけでも元気になってくるようなロック・ナンバーが次から次から出てくる。ホンキートンクな雰囲気の“We're Gonna Boogie”、“Hell's Commin' Down”、ボビーの「うた」を堪能出来る“Sometimes I Feel So Lonely”なども耳を惹く。
 一部には、「彼らにはずっと斬新な音楽を創造し続けて欲しかった」といった批判もあるようだけど、こんなにロックしてるアルバムを無視してどーする!!!
 「『ギヴ・アウト〜』みたいなアルバムをもう一度」という期待を裏切られ続けてても彼らのアルバムを買い続けてて、よかったあ〜(はあと)。

R.I.Y.L. : THE WHO, THE ROLLING STONES

(2006.12.31掲載予定分を2007.11.20に掲載)

MARV & RINDY ROSS QUARTERFLASH--Goodbye Uncle Buzz

(import : Ross Productions RP002)
 1982年にシングル“Harden My Heart”(当時の邦題は“ミスティ・ハート”)で一世を風靡したものの、その後ヒットに恵まれず、殆ど「一発屋」扱いされてるクォーターフラッシュの新作。
 彼女たちがアルバムをリリースするのは、91年の『ガール・イン・ザ・ウィンド』以来、実に17年ぶり。当然のことながら(?)、グループの中核をなすマーヴとリンディのロス夫妻の2人以外のメンツは総入れ替えとなっており、アルバム名義どおり、これはもう「クォーターフラッシュ」というバンドではなく、ロス夫妻のデュオによる作品と考えたほうがしっくりくる(苦笑)。
 往年のクォーターフラッシュといえば、看板ヴォーカリストのリンディがサックスも演奏するのがウリだったけど、本作では全12曲中3曲しかサックスを吹いていない。そのぶん、彼女自身の歌をじっくり聴かせるところに重きを置いてるようだ(もっとも、マーヴがリード・ヴォーカルの曲が2曲もあるけど...苦笑)。
 昔のクォーターフラッシュは、オレゴン州出身なのに田舎臭いところが無く、どこか洗練された感覚のサウンドが身上だったけど、本作では、中盤の一部の曲ではカントリーっぽくなってる(苦笑)。が、なんとかギリギリのところで踏み止まり、アチラ側(カントリーの世界)には行ってません(苦笑)。昔のクォーターフラッシュの面影を最も残す“Crazy Quilt”、ハーモニカやホーン隊が加わり陽気な“Trying To Find A New Way”いう曲もあるけど、アコースティックな感覚の“Home”、リンディのサックスがイイ味出してる“The Child Who Raised Her Mother”、ドラマティックな“Opening Doors”を始め、秋の夜長にピッタリのオトナの音楽が聴ける。
 ラップ(?)を彼女たちなりに取り入れた(?)ダークな“This Business Of Music”は異色曲。

R.I.Y.L. : Sarah McLachlan, Paula Cole, Dido

(2008.10.29)

QUASI--The Sword Of God

(国内盤 : P-ヴァイン PCD-24091)
 エリオット・スミスの人脈につながる(...っつうか、バック・バンドにも参加してた)デュオ、クワージの4枚目。キーボード奏者のサム・クームズと、ドラマーのジャネット・ワイスからなるクワージはこのアルバムから『UP』レーベルを離れ『Touch And Go』に移籍したんだけど、そのせいなのか、音からインディー臭さが消え、かなり聴き易いポップな作風にに仕上がってます。「スーパー・ドラマー」ジャネット・ワイスさまが外見からは想像つかないくらい可愛らしい声で歌ってるのを始めとして、ヴォーカル面での成長が著しいッス。ジャネワイのドラム・プレイがフィーチュアされた“Seal The Deal”が聴き応えアリ!

R.I.Y.L. : BUILT TO SPILL, MODEST MOUSE

(2001.10.4)

QUEENSRYCHE--Operation : Mindcrime II

(国内盤 : ワーナー WPCR-12262)
 ハード・ロック/ヘヴィー・メタルの世界で名盤中の名盤と謳われるコンセプト・アルバム『オペレーション:マインドクライム』(1988年作)から18年経った2006年の今、ついにリリースされた続編。
 『オペレーション:マインドクライム』の続編だから、今作もコンセプト・アルバムであり、『オペレーション:マインドクライム』の最後では刑務所に収容された主人公のニッキーが20年の刑期を終え、シャバに戻ってきて、彼の人生を台無しにしたドクターXに復讐を果す...というストーリーに沿い、1曲目の荘厳な序曲“Freiheit Ouverture”から壮大なる『ロック・オペラ』の世界が繰り広げられてます。決して、憎い相手へ仇を討っただけにとどまらないストーリーも深い(ただし、18年前の『オペレーション:マインドクライム』ほどストーリーに波乱万丈さは無いケド)。アルバム通して聴いてイイのは勿論のこと、ストレートなロック・ナンバー“I'm American”、ロニー・ジェイムズ・ディオがドクターX役で登場する“The Chase”、一連のストーリーに終止符を打つバラードの“All The Promises”など、楽曲単位で魅力を放つ佳曲も多いので、『オペレーション:マインドクライム』を聴いたことがないひとにもそれなりのアピールをする作品になっています。
 ひとつだけこのアルバムの欠点を挙げるとしたら...このアルバム聴いてるうちに、18年前の『オペレーション:マインドクライム』を聴きたくなることだな(苦笑)。『オペレーション:マインドクライム』と本作については
こちら→も参照

R.I.Y.L. : DREAM THEATER, PINK FLOYD, YES

(2006.5.31)

くるり--アンテナ

(国内盤 : スピードスター/ビクター VICL-61306)
 ASIAN KUNG-FU GENERATIONのような(笑)明らかなフォロワーを生んだりするなど、今や日本のロック界において、その動向が注目される存在になった くるりの、ドラマー交代後初のアルバム。
 『TEAM ROCK』〜『THE WORLD IS MINE』で押し進めてたディジタル化がメンバー間の音楽指向の違いを生み、ドラマー交代につながったのでは...と勝手に推測してたけど、このアルバムで聴かれるサウンドは『TEAM ROCK』以降のサウンドを推し進めるのではなく、反対にミョーにアナログな方向に行った印象。もともと和風っぽいエッセンスがあった(日本のバンドだから当たり前だって?...笑)くるりだけど、“Race”で聴けるリフに代表されるように今回は「純和風」とでも呼びたくなるようなくらい(苦笑)。岸田が和服着てる宣材写真撮ってんのもよく分かる(苦笑)。
 「歌ごころ」とをこれまで以上に大切にしたかのような今回の変化を積極的に支持しますが、もっくん辞めたのは正解だったのか、ちょっと考えちゃう...。

R.I.Y.L. : 『図鑑』の頃までの くるり(笑)

(2004.3.31)

RAINER MARIA--Long Knives Drawn

(import : Polyvinyl Records PRC-057)
 女性ヴォーカリスト(兼ベーシスト)のCaithlin De Marrias を看板に据えた3人組(残り2人は男)の4枚目のフル・アルバム。
 ホールからポップさとコートニーの「ドラ猫ヴォーカル」と「ふてぶてしさ」を抜いたようなパンキッシュなインディー・ガールズ・ロックを披露してます。Caithlin の声がコリン・タッカー(スリーター・キニー)っぽく聴こえるせいか、『ディグ・ミー・アウト』以降のスリーター・キニーを思わせるたくましいサウンド。いずれにせよ、USインディー・ガールズ・ロックが好きなひとにオススメ。スリーター・キニー・ファンは即買い!
 個人的には、ほのかに哀愁漂う“The Imperatives ”がお気に入りだったりします(笑)。

R.I.Y.L. : SLEATER-KINNEY, HOLE

(2003.9.30)

RED HOT CHILI PEPPERS--By The Way

(国内盤 : ワーナー WPCR-11300)
 レッド・ホット・チリ・ペッパーズの3年振り通算8枚目のスタジオ作。ギターにジョン・フルシアンテが復帰した前作『カリフォルニケイション』の延長線上にある作風で、内省的で枯れた味わいのある歌モノ・ロックを聴かせてくれていて、昔のチ×ポに靴下被せてハシャギまくるバンドというイメージの片鱗さえうかがい知ることは出来ないほど(苦笑)。本作もジョンの持ち込んだモノが大きいようで、繊細さや優しさ、諦念が漂うサウンドは、U2をも思わせる。殊に、“Minor Thing”のアウトロでのジョンのギター・プレイはモロにU2の“New Year's Day”を彷佛とさせる。

R.I.Y.L. : 『Californication』、U2

(2002.8.29)

R. E. M.--Reveal

(国内盤 : ワーナー WPCR-11010)
 3人組になって再スタートを切った前作『UP』は、個人的にはツマらなかったんだけど、この2年半振りのアルバムではビル・ベリーの不在にもう慣れたのか往年の輝きを取り戻してます。今作は近年の彼らにはないくらい楽曲が充実。ここまで「うたごころ」あふれる名曲揃いなのは'92年の『オートマティック・フォー・ザ・ピープル』以来じゃないでしょうか?(個人的には'94年の『モンスター』も好きだけど) “Imitation Of Life”は2001年の“Man On The Moon”か?

R.I.Y.L. : 『Automatic For The People』

(2001.6.30)

R. E. M.--Accelerate

(国内盤 : ワーナー WPCR-12857)
 スタジオ録音作としては通算14枚目となるR.E.M.の新作。
 1997年にビル・ベリー脱退後...っつうか、彼の脱退前の『ニュー・アドベンチャーズ・イン・ハイ・ファイ』から...おとなしめで内省的な作風のアルバムのリリースが続いてた彼ら、ポップな『リヴィール』(2001年)は好きだったけど、'80年後半から'90年代前半ににかけてオルタナティヴ・ロック・シーンを先導してた時のようなパワーが無く、物足りなさを感じてた。しかし今作では、まさにシーンの頂点に登り詰めんとする勢いのあった頃の20年前の彼らを彷佛とさせるような若々しいロック・サウンドが聴ける。文字どおり「accelerate」されたアルバム(笑)。前作との間にライヴ盤をリリースしたことが転機となったのかも。ここ数年、前述のような理由で彼らに対する興味がだんだん薄らいできてたけど、このアルバムでは久しぶりにアツくなれました。35分足らずで全11曲駆け抜ける様も小気味いい。
 不満をひとつ言うなら...アートワークがもっとセンスよければねぇ...(苦笑)。

R.I.Y.L. : 『Document』、『Green』、『Out Of Time』、『Monster』

(2008.5.31)

MIRANDA LEE RICHARDS--The Herethereafter

(国内盤 : EMI VJCP-68420)
 '60年代〜'70年代の女性シンガーのリイシュー物か?...と見間違えそうな古臭いセンスのジャケットのミランダ・リー・リチャーズ嬢のデビュー作。
 古臭いセンスのアルバム・ジャケットのとおり、サウンドのほうも'60〜'70年代の女性シンガー/ソングライターっぽい(笑)フォーク調。シタール入ってインドっぽくなる曲が入ってるところも、モロ'60〜'70年代(笑)。アルバム通してホンワカしてて、暖かく柔らかい『癒し系サウンド』。『アラニス以後』の今の攻撃的な女性シンガーばかり聴いて疲れた耳を癒すのに最適です(笑)。アンディ・ベル(現・オアシス)の嫁のイーダのサウンドが好きだったひとに特にオススメ!!!(笑)。

R.I.Y.L. : Idha, Edie Brickell, THE SUNDAYS, Jewel

(2002.10.30/11.9)

ROCKET FROM THE CRYPT--Live From Camp X-Ray

(国内盤: ビクター VICP-68029)
 メジャー・デビュー盤で名盤の『スクリーム・ドラキュラ・スクリーム!』では「バカの国からバカを布教しにやってきた」ようなドブ板ブチ抜きぶりの豪快さに満ちたパンク・ロック・アルバムだったけど、次作『RFTC』では音が整理され過ぎで豪快さに欠け、インディーズに戻った『グループ・サウンズ』ではメンバー・チェンジもあってノリがイマイチ。だけど前作から2年置かずにリリースされたこの作品はここ数作のスランプを振り払うほどの充実ぶり。「バカの国からバカを布教しにやってきた」ような豪快さも戻り、ホーン隊もブイブイいわせてるし、スピードのヴォーカルもまるで高笑いしてるかのよう。スタジオ作にもかかわらず、ライヴ・アルバムと間違えそうなタイトル付いてるけど、このアルバムで聴けるパンク・ロック・サウンドの生々しさと迫力はまさに「ライヴ」。10曲入りで30分足らずでアルバムが終わるところもまた、潔し。
 ちなみに、個人的に一番気に入ってる曲は“Can't You Here It”です。

R.I.Y.L. : ROCKET FROM THE CRYPT(笑)

(2002.12.31)

RUSH--Rush In Rio

(国内盤 : ワーナー WPCR-11695〜7)
 2002年の『ヴェイパー・トレイルズ』ツアーの最終日、11月23日のブラジル、リオ・デ・ジャネイロの「マラカナン・スタジアム」での4万人の観客を集めたライヴを丸ごと収録した3枚組のライヴ盤。
 これまで、『世界を翔けるロック』('76年)、『ラッシュ・ライヴ〜神話大全』('81年)、『ラッシュ・ライヴ〜新約・神話大全』('89年)、『ディファレント・ステージス』('98年)と、4つのライヴ作品をリリースしてるRUSHだけど、すべて複数会場の音源を繋ぎ合わせた作品ばかりで、1回のライヴを丸ごと作品化したライヴ・アルバムは今回が初めて。それだけに(完成度は劣るかもしれないけど)ライヴならではのナマナマしさはこれまでの作品とは比較にならないほど。ブラジルの観客の反応、声援はもの凄く熱狂的で、Disc 1 の“Tom Sawyer”から大合唱しっ放し。インストゥルメンタルの“YYZ”も(インスト曲なのに!)大合唱。この日のライヴの盛り上がりぶりがよく分かります。
 RUSHには数タイトル、ベスト・アルバムが出てますけど、どれも選曲に難アリで、今年の5月に日本盤が出た『ザ・スピリット・オブ・レディオ〜グレイテスト・ヒッツ1974〜1987』よりは、このベスト選曲(ベスト選曲って言わないのは、マニアだけ...苦笑)の3枚組ライヴ盤買ったほうが「RUSHの何たる」かがよく分かる。これからRUSHを聴いてみようというRUSH入門者にオススメ!

R.I.Y.L. : LED ZEPPELIN, YES, DREAM THEATER

(2003.11.30)

 

RECOMMEND TOP A B C D-E F-G H I-K L M N-O P-R S T-V W-Z O.S.T./V.A