私の地元・富山県の高岡に拠点を置くインディー・レーベル『Bubble
Whistle』主催のイヴェント『Bubble
Whistle
Night』を観るため、11月27日に高岡・もみの木ハウス(以下、もみの木)に行って来た。彼らが主催するイヴェントといえば、城端・桜ヶ池で毎年行ってるバーベキュー付きの野外イヴェント『Bubble
Whistle Weekender』が有名だけど、年に1回くらい
もみの木を会場にして『Bubble Whistle
Night』を開催してる。今回の開演は6時半。RUSHの『ロール・ザ・ボーンズ』ツアーTシャツ着て開演時間ギリギリにもみの木に行ったら、物販コーナーでSau'beachのリーダー・ホーノキ君が自分らのCD売ってた(笑)。ホーノキ君とそこで御挨拶。その時、会場のBGMでかかってた曲はRUSHのアルバム『ロール・ザ・ボーンズ』収録曲“Bravado”。あまりの偶然にビックリ(苦笑)。ホーノキ君曰く、今日のB.M.G.の選曲は私の存在をかなり意識してるんだそうな(苦笑)。“Bravado”の次は、シンディ・ローパーの“The
Goonies 'R' Good
Enough”(邦題は“グーニーズはグッド・イナフ”)だったし(笑)、確かに私のツボを得た選曲だ(笑)。
この日のイヴェントは総勢5組のバンドが演奏した。まず、トップ・バッターは、スカ・バンドのKING
BEANS。ホーン隊が居るため総勢10名(女性ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、女性キーボード、そしてホーン隊5名(うち、女性4名))のメンバーが
もみの木のちょっと狭めのステージに上るさまは観ていて壮観。メンバーの半数は女性なのでみた目に華やかさもある。「みなさん年賀状は書きましたか?」と女性ヴォーカルのひとがM.C.入れてたけど、まだ11月で郵便局が年賀状の受付さえ始めてないというのに...。書いてるひとは殆ど居ないと思う(苦笑)。ギターのひとが最後にステージからフロアに転げ落ちる悪フザケをみせたりして、KING
BEANSの演奏は30分くらいで終わった。
2番手のPISTOL GRIP
BUMPは、女性ヴォーカルを立てたヘヴィー・メタル・バンド。女性ヴォーカリストは、前髪を一直線に切りそろえたマッシュルーム・カットで、悪くいえばゴシック・ロリータのコスプレみたいな衣装を着てた。後ろを固めるメンバーは彼女に比べるとかなり歳喰ってるみたいで、ドラマーのかたなど私よりも歳上(40代)にみえた。彼女たちのコダワリなんだろうけど、ピック弾きのベースの音量がブイブイ大きく響く。「『Bubble
Whistle』のイヴェントは私もよく観に行ってたんだけど、自分らの音楽はヘビメタだし、音楽性も違うからまさか出れるとは思わなかったので、声がかかったことは凄く光栄」などとこの日に主催者に感謝した女性ヴォーカル、バラードの曲を演る前にも「大好きだったひとが居たんだけど、1年前に突然、二度と会えなくなったんですよ。事故でも病気でもない理由で...」などとM.C.。このセリフを耳にして「男と女の離別」を真っ先に思い浮かべたけど、たとえ別れたとしても、生きている限りはもしかしたらひょんなことから出会える可能性はある。「二度と会えない」って決めつけることはない。「事故でも病気でもない理由」とは、もしかして「自殺」?...(汗) この後に演った曲の紹介M.C.でも「人間って3種類あると思うんですよ。1つ目は『害虫』として容赦無く踏み潰される存在。2つ目は、『あなたは綺麗な蝶ですよ』と生まれた時から誉められ、綺麗な蝶として自由に翔べる存在。3つ目は、ホントは綺麗な蝶で自由に空を翔べるのに、自分のことを『汚い蛾』と思い込んでいて翔ぼうとしない...」などと喋った彼女。なかなか考えさせる内容のM.C.が多く、ブイブイ言うベースのサウンド同様耳に残りました(苦笑)。
次の ありがたや
は、中年のオッサンたちの同好会的バンドで、ホーン隊を含む総勢7名。演奏曲の殆どがカヴァー(だったようだ)。ヴォーカルのひとはコミュニティーFMでD.J.を務めたりして、彼の地元・魚津じゃあなかなかの顔役らしく、彼を目当てにもみの木に足を運んだ客も多いようで、「桜木町(富山市中心部の歓楽街)より西に来るのは初めて」とか「今日はこの後、ホテルに泊まるんだけど、オレが『ホテルに部屋とった』って言うと、みんな『デリヘルでも呼ぶの?』って言う。オレ、『デリヘル』なんか知らない。『デリヘル』ちゃいったい何け?」などのM.C.も大いにウケてた(笑)。RCサクセションの“よォ〜こそ”の替え歌でメンバー紹介やったんだけど、ベーシストはフクロヤ二口町店の店長さんだそうで、「楽器を買うならネット通販じゃなくて、フクロヤ楽器店で買いましょう」とのことです。他には、独自の日本語詩をつけたボブ・ディランの“Like
A Rolling Stone”のカヴァーなども演奏した
ありがたや、最後の曲の演奏が終わった後、観客からアンコールの声がかかったため、急遽主催者の許可を得てもう1曲演奏してった。
4組目のギ・オルガンズは『Bubble
Whistle』の主力バンドでギター×2、ベース、ドラムの4人組。爽やかなギター・ポップを演るバンドで、『Bubble
Whistle』のイヴェントで私は何度も彼らの音楽を耳にしてるけど、かなり乱暴な形容を承知のうえで言うと「ヴォーカル・ハーモニーのないティーンエイジ・ファンクラブ」っぽい音を出してる。今回のライヴでは只今音源作成中の新曲が多かったようだけど、すでに独自の音世界を築き上げ、すっかり『ギ・オルガンズ節』なるものを確立しきってるためか、殆どの曲は(ネガティヴな意味ではなく)「前にどこかで聴いた」ような気がした(笑)。
そして、トリのSau'beach。今回はメンバーのホーノキ君(vo.)と浜下クン(g.)の他にギター、ベース、ドラム、キーボードのサポート・メンバーを加えた6人編成。今回のライヴはアルバム『Freedom
Of
Music』に入ってる“ムードヒット・ランドスケイプ”からスタート。いつものライヴではダンスしたり、手品したり...とイロイロ仕掛けてくる(笑)ホーノキ君も、もみの木の狭いステージと6人の大所帯のせいかアクションが少ない(苦笑)。「僕と浜下クンは高岡の伏木ってところの出身で、今は東京に住んでるんですよ。(中略) 僕は富山が大好きで、いつも富山に帰りたい...と思ってるんです」などとホーノキ君がいつものトボけたM.C.を始め、地元の観客にリップ・サーヴィス(?)をしてると、サポートのギタリストが「ホントかぁ? そんな話、東京に居る時、一度も聞いたことが無いそ!」などとおもいっきしツッコまれてた(苦笑)。サポートのギタリストはその後何回もホーノキ君のM.C.にツッコミを入れ、挙げ句の果てには、キーボードの女性以外で長袖を着てるのはホーノキ君だけということを指摘し、みんなロックして熱くなるから半袖着て「やる気」をみせてるのに、ホーノキ君だけがトレーナー着てるのはおかしい...って彼から指摘を受け、トレーナーを脱ぐハメに陥ったホーノキ君(苦笑)。このように、この日のSau'beachの演奏は、ホーノキ君のボケとサポート・ギター君のツッコミを挟みながら進んでいった(笑)。Sau'beachのサウンドは、レーベル・メイトのギ・オルガンズ同様、たとえダンスの要素を取り入れようが暑苦しさを感じさせない爽快なギター・ポップであって、ホウノキ君が「最後に、ロックな曲を演りたいと思います」などとM.C.して始まった“チェンジ・ザ・ワールド”も音量が大きく演奏されてるだけで、「ロック」という言葉から一般的にイメージされる汗臭さや野蛮さには無縁なのであった(笑)。彼らの予定では“チェンジ・ザ・ワールド”で準備してた曲を全て演り尽し、終演になるハズが、ファンからアンコールの要求があり、ここで地元のファンの意向には逆らえないと判断したんだろう。全くのリハーサルなしのぶっつけ本番で“静まる海”を披露。この、ある意味無謀な試みも大きなミスも無くやり遂げたSau'beach。こうして、'02年1月の『Bubble
Whistle Night』とは比べ物にならないほど観客が集まり、そして盛り上がったイヴェントは幕を閉じた。