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環境庁「支笏湖緑のダイヤモンド」計画に対する意見 西北海道地区国立公園・野生生物事務所 支笏湖緑のダイヤモンド係 御中 平田剛士 2000年3月15日 拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 わたくしはフリーライターの平田剛士と申します。「千歳サケのふるさと館」と北海道東海大学が共同で進めている美笛川移入種生息調査の取材・報道をはじめ、支笏湖の現在と未来に関心を寄せている者の一人です。新聞報道で「支笏湖緑のダイヤモンド計画」のことを知り、先月29日の説明会に参加させていただきましたが、さらに広く意見を募集されるとうかがい、失礼を顧みずお便りする次第です。 単刀直入に申し上げて、説明会で意見発表されたみなさんの声を集約すると、「緑ダイヤの公共事業より前に、環境庁には支笏湖のためにやるべきことがたくさんある」という指摘に尽きると思うのです。わたくしも同じ思いでいます。 これらの声は、説明会前段で貴職がお示しになった緑ダイヤ事業の個々の具体案に直結する「意見」ではなかったかもしれません。しかしそれは、こうした機会を捉えでもしなければ、貴職に市民のナマの声をなかなか届けられないというはがゆさを、参加された多くの方が抱いていたためではないでしょうか。 そのようにして届けられた声を決して捨て置いてはならない、というのがわたくしの「意見」です。 そのために、次のようなことを望みます。 ○届いた声を検証し、結果を公表する。立入禁止地域における無法なキャンパーの情報など、フロアから重要な指摘が多く出ました。「検証」の部分はわたくしなど報道関係者の負う仕事でもありますが、行政も実態調査を行うべきです。また調査結果を積極的に公表し、世論を喚起することで違法行為の抑制を狙うべきです。なお、当夜フロアから「司法権を持つレンジャーの配置」を求める声も多く出ましたが、かりに監視体制の強化を打ち出すにしても、合意形成は不可欠であり、情報公開がその大前提であることは言うまでもありません。 ○市民との情報交換を活発化させる。平日の夜、山奥の湖畔で開催された説明会に都市生活者を含めあれほどたくさんの人々が集まったのには、正直なところ驚きました。人々のあのエネルギーを、支笏湖のワイズユースにじょうずにつなげる方策を探るべきです。一案として、当夜の参加者集団を出発点にしたネットワーク作りを支援されてはいかがでしょう。支笏湖利用者たち自身が相互に意見を交換できる場を、ぜひ提供して下さい。もちろん、そこで活動する主体は市民であり、市民側の熱意がなければなりたちませんし、醸成された意見が行政施策に反映される仕組みがなくては意味がありません。そのためには貴職のみならず地方自治体、他省庁との共同体制も必要です。しかし当夜の人々のエネルギーを目の当たりにして、何か「支笏湖スタイルの自治」のようなものがここで実現するのではないか、との希望を得ました。「緑ダイヤの」との条件つきではありましたが、今回の説明会の開催自体、そうした「真の自治」へ向けての貴職のお取り組みと理解していますが、なおいっそうのご努力を望みます。 以上、長々と申し述べました。少しでもお酌み取りいただければ幸いです。今後のますますのご発展をお祈りしております。 敬具 |