始めよう!ギリシア語 −ギリシア語はいつでも始められた−


ホメーロスの「イーリアス」
この作品は、どの時代でも人々に愛され、読まれ続けてきました。
私も初めは神話や伝説に関心があって、一般的なギリシア神話の内容を記した読み物から触れ、次第に人を飽きさせないギリシア神話世界に引き込まれるうち、やがて「イーリアス」とアキレウスという主人公に興味は集約されていきました。
岩波文庫「イーリアス」の訳本を読み出した頃には、すでに殆どの登場人物の名前は頭に入っていて、ますますイーリアス熱は高まってきたものの、非常に難しいと噂されるギリシア語を勉強して原典を読むなど、そんな専門的な勉強は自分には無縁と天から決めつけて、夢に描いても、それが現実に可能なのものとは思いもかけませんでした。
それが、私がギリシア語に「イーリアス」に傾倒して10年経った頃、本屋で現代ギリシア語のカセットテープ付入門書を目にし、とりあえずやってみようと思いついたのが「イーリアス」原典講読への足がかりとなったのです。
現代ギリシア語の入門書を読み終え、せっかく片言くらいなら話せるようになったので、ギリシアへ観光旅行に行ってみることにしました。
団体ツアーで行くことにしてましたが、ギリシア政府観光局へも足を運んでみると、数々のパンフレットなどと一緒に、ギリシア語入門のカルチャースクールの案内もあるではないですか!
早速、手近で仕事帰りに行けそうなところへ出向いてみれば、古典入門の講座は4月から一年間で、すでに始まっているとのこと。
かじったこともないのに途中から入るのも大変なので、それは翌年4月からあらためて入ることとして、それまで旅行に備えて現代ギリシア語講座に通うことにしました。
現代ギリシア語の先生に、ホメロスを読みたいがどうしたらよいかと尋ねたところ、やはり基本のアッティカ語の古典ギリシア語を習得し、後にホメロスに入るのが順当な方法だとアドバイスいただきました。
そこでは入門以外の講座で、時々ホメロスが講読の題材に選ばれると聞き、いよいよ私のホメロス講読も現実味を帯びてきたのでした。
そのようなわけで、いろいろ回り道をして、いまだ英語もろくに理解できない私が、ついにホメロスの原典に触れることが出来るようになりました!
初めに現代ギリシア語から入ったのも良かったようです。聞きしにまさる単語の複雑な変化も、私の場合、実際話せられる現代ギリシア語だからこそ覚えるのも早く、また現代語の下地があったからこそ古典語の理解にもつながったようです。
今でこそこれだけインターネットが普及し、どこにいてもどんな情報でも即座に探し当てることが可能です。
習えるところが通える範囲であれば良いですが、そうでない場合でも良い教本や辞書さえあれば、ギリシア語はいつでも始められると言うわけです。
あなたも、ぜひ、チャレンジしてみて下さい。
イーリアス原典完読を目指して−資料館−
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