| ◇ウクレレを買う前に
◎ウクレレとは?
元はハワイの楽器のようですが、ブラジル音楽に使われるカバキーニョがその原形であるとも言われています。ウクレレとは「蚤が跳ねる」というような意味らしいです。
弦が通常4本で、通常はすべてナイロン弦(クラシックギターの高い方3本の弦と同じ)です。弦は透明だったり黒かったりします。専門書には、その音の違いが解説されたりしてますが、私の経験ではその音の違いはわかりません。
奏法は、通常左手で弦を押さえ、右手で弾きます。右手は指で弾いたり、ピックで弾いたりします。ただし、それらしい音が出せれば、別に足で弾こうが、胸で弾こうが、歯で弾こうがかまいません。が、そんな事で目立とうとするくらいなら、まともに練習する方が100倍ましです。ただし、ピッキングやストロークについては後述します。
◎ウクレレの種類
ウクレレには基本的に
ソプラノ
コンサート
テナー
バリトン の4種類があります。
・ソプラノは、いわゆる普通のウクレレです。スタンダードともいうくらいですから、街の楽器屋さんで売ってるのはほとんどこれです。
・コンサートは、スタンダードとあんまりかわりませんが、ほんのちょっと大きい(長い)位のもので、あまり変わりはありません。フレットの数がソプラノよりちょっと多かったりします。
・テナーは、上記二つの物よりもやや大きくなります。ただし、チューニングは同じです。
・バリトンは、さらに大きくなります。なおかつ、チューニングが他の物と違います。ただし、あまりこのタイプを使ってる人は見かけません。
・プロのミュージシャン(元々ギターを弾いてる人)では、テナーを持ってる人が多いようです。手の大きい人は、ソプラノだと弾きにくいでしょうし、確かにギタリストにはテナーウクレレは魅力です。
◎変わったウクレレ
・6弦ウクレレ
これは通常の4本の弦のうち、部分的に複弦になっているもの(1弦と3弦だったかな?)。で、そこがまたオクターブになってたかも…。昔BCリッチの10弦ギター“ビッチ”というのがありましたが、あんな感じです。
・8弦ウクレレ
これは4本全部が複弦になっているもの。ユニゾンの弦とオクターブの弦があったと思います。12弦ギターを知ってる人はわかりやすいでしょう。要するに普通の弾き方をしても、響きが良いわけです。
ハワイでは普通の4弦のものより6弦や8弦の物の方が多いという話もあります。ゴンチチの人達は、6弦と8弦を使用する事が多いです。
・高木ブーモデル
これは、2000年になってから複数のメーカーから発売されました。TVで見た事のある人はわかるでしょうが、彼のウクレレはボディはスタンダードサイズで、ネックが普通のものより倍くらい長い物です。「コードを使ったソロをやりやすくするため」という特注品だそうですが、弦長が長いとチューニングが安定するので、その辺をよく知ってる人なのでしょう。
弾いた事がないのでわからないですが、スケールが長いとテンション(張力)が多少きつくなるので、普通の物よりシャキシャキした音がでるかもしれません。2004年現在では、楽器店ではほとんど見かけなくなってしまいました。中古で見かければ買いか?
・ギタレレ
これは日本のメーカーのヤマハ製。ハワイにはありません(多分) 弦は6本ですが、通常のウクレレより下2本分音域を広げたというか、普通のギターより4度音程が高いものというか…。これは6弦がAです。ハワイの6弦ウクレレとは違います。要するにギターの奏法でそのままウクレレの音色が楽しめるというもの。
弦はこれ専用の物かと思ってたら、普通のクラシックギター弦でいいらしいです。長らく大嘘こいてました。すいません。本体の値段は1万円くらいだし、形も小さいし、ギターのコレクションを増やしたい人には良い選択かもしれません。単に「音程の高いガットギター」としても使えるかも。鶴岡雅義と東京ロマンチカのコピーをやりたいという若者にはピッタリでしょう。(って、そんな奴いね〜よ(^_^;) ギター弾ける人は、ウクレレより低音が響くし(あたりまえ)、いろいろバリエーション広げられるので一家に一台あってもよいでしょう。
・その他(妙なウクレレ)
前述の高木ブーモデルも充分妙ですが、その他にも妙なものがあります。新星堂で見たものの中に、ZO−3のウクレレ版のような物がありました。すなわち、アンプ(スピーカー)内蔵ウクレレ。平べったくて、かなり大きくて、結構重そうでしたが、かなり妙でした。私はまったく興味がありません。
あとは、マーティンの細長いもの(バックパッカー?)。これも、魅力を感じません。やはり、世の中普通が一番ですね。
◎ウクレレの形
大きく分けて、スタンダード型(普通の…って当たり前か(^_^; いわゆるギターのような形のくびれがある物)と、パイナップル型があります。同じ大きさであれば、多少音の違いはあると思いますが、私はパイナップル型を弾いた事がないので、わかりません。十字屋ではパイナップル型のウクレレも売ってたような気がしますが、勘違いかも…。
なお、ギターと違って、座った時にくびれに膝をかけるわけではないので、別にくびれは無くてもよさそうなものですが、私は女性とウクレレはくびれがあった方が好きです。;
なお、コンサートモデルやテナーウクレレで、パイナップル型の物を見たことがないのですが、実際どうなのでしょう? 私が勉強不足だけなのか…?
◎ウクレレの値段
・安いもの(1万円以下)
あまり安いのは避けた方が無難です。私も1本目は、メイドイン・台湾の3980円の物を買ったのですが、箱からだしたらヘッドにヒビは入ってるし、ネックはササクレがでてるし、何よりチューニングが合わないので苦労しました。部屋のインテリアにしかなりません。フリーマーケットで売り飛ばしてしまいました。ただ、「可愛いから飾っておきたい」という人には良いかも。
でも、「どうしても安いものしか買わない」という人は日本製(Mahalo)とかを選ぶ手もあります。楽器として使うには、チューニングが合う事が最低条件なので、店で試してみてチューニングが合えば、練習用には使えるでしょう。ただ、チューニングが出来る人と一緒に行く事が条件ですが。
・1万円〜2万円くらい
郡山の楽器店でも一番充実してるのがこのクラスです。メーカーとしては、フェイマスとかルナとかオペイションとかの物が多いです。ちなみに、現在はフェイマスの物とルナの物はブランドが違うだけで、製造元は同じです。
日本製は、ひどい粗悪品に当らない確率が高いので、初心者でも最低フェイマスのFU−120(筆者所有)位は買って欲しいところ。これなら、定価12000円ですが、1万円くらいで買えます。ただし、これの中にも「チューニングがキッチリ合わない」という物があるそうですから、要注意です。私のも厳密に言うと合ってないと思いますが、普通にジャカジャカ弾く分には困りません。
オベイション(正しくはアプローズ)の物は形が違うので、普通のウクレレを欲しい人には薦めません。が、ギターを好きな人は良いかも。
以前はヤマハの物がよく店頭で並んでました。特徴は糸巻きがギターの物と同じで、チューニングしやすい事。ただし、普通の物よりヘッドが重いらしいです。これは店頭でフェイマスの物と弾き比べた事がありますが、音色はまぁ好み次第ですね。私はフェイマスの方が甘いというか、深い音がするような気がしたので現在の物にしました。ただ、ヤマハとはいえ、あれはメイドイン・チャイナだったと思います。で、そっくり同じ物で違うブランドの物もありますが、多分物は同じでしょう。その辺の契約で工場とヤマハがモメたという話も聞いた事がありますが…。
ちなみに、ゴンチチの人達は「せめて、1万5千円以上の物を買った方が良い。音が安定してるから。」と言っています。“2万円”と言わず、“1万5千円”というあたりが関西っぽくていいですね。
・それ以上
非常に大雑把なくくり方ですが、それ以上のものではハワイ製の物があります。有名なメーカーでは、カマカとかマウイミュージックとかがあります。最近のウクレレブームで値段が上がってしまったという話もあります。
ハワイ製の良いものは、材質が“コア”という木を使っています。安いものは通常“マホガニー”という材質です。表面が赤っぽいのがマホガニーですが、エレキギターではギブソンのSGのボディーとか、レスポールのネックとかで有名です。コアの物は、割と黄色っぽいというかそんな感じです。で、高木ブー氏が「日本製の物は、音が軽くて好きでない」と言ってますが、この材質の違いが影響しているのでしょう。氏は「初心者でも最初に買うのは3〜5万円位の方が安心」と言ってますが、「ウクレレ=コア」と考えるとそれも正解かも。それに、安いものを買うと結局大事にしなくて練習もやめてしまうというのは、ギターでもなんでも一緒ですから。
高木氏は「ウクレレなんて、1本買えば一生もの。そう考えれば、多少いい物を買って欲しい。」とも言ってます。たしかに、5万円のギターを買ってもあんまり自慢にはなりませんが、5万円のウクレレは結構威張れるような気がします。なお、高木氏がメインで使用しているカマカ製のウクレレは20年以上使ってるらしいです。
◎ウクレレの大きさ、重さ
ギターと比べるとこんな感じ。
重さは400g。ちなみにクラシックギターは1.6Kg。普通のエレキギターは4Kg弱くらいあります。
ウクレレは、体力の無い人にはお薦めの楽器ですね。
◎どこで売っている?
郡山では、新星堂とか十字屋とかに豊富にあります。十字屋にはギタレレも売ってました。須賀川なら音館、白河駅前の楽器屋さん(名称失念)にも数多くあります。また、郡山市安積に最近オープンしたリサイクルショップ「ハード・オフ」には、マウイミュージックのウクレレがありました。かなり魅力です。
郡山市内では、イオンタウンの電気屋さんで、なぜかヤマハのウクレレを2〜3本売ってます。「展示品処分」だったような気もしますが、関心のある人はご覧になってみたらいかがでしょう。このモデル(糸巻きがギターと同じ)も、もしかして入手困難になるかもしれませんから。
☆ウクレレ・ウォッチング(郡山・須賀川編)
・郡山の新星堂を覗きました。ハワイ製では、マウイミュージックとKilly(だったかな?)のいずれもスタンダード。国産では、フェイマスとルナなど。フェイマスはコア製のモデルもあったと思います。ルナは今がお買い得の様子。その他、話題の高木ブーモデル「Boo Champ」もあります。その他、アプローズは教則本とのセットもあり。結構充実してます。
・須賀川市の音館も覗きました。フェイマス、ルナとZepherというブランドの物があります。このブランドのモデルは非常にカラフルなのですが、製品自体としてはどうなのでしょう? 私としては、コアならコアの色、マホガニーならマホガニーの色のままが好みなので、ハッキリ言って興味はありませんが、部屋のインテリアも兼ねるなら良い選択かも。ま、音が良ければそれにこしたことはないのですが。
◎何ができる?
・楽器として
もちろんハワイアンにはピッタリです。それも、「リズム楽器」と割り切ってしまうのが、もっとも無難でしょう。一人で歌うのもよし、ギターと合奏するのもよし。
音域が狭いので「ギターのようなソロをやりたい」という人は、それなりの工夫が必要です。が、関口和之氏のCD「ウクレレカレンダー」では、ベンチャーズに挑戦したり、琴のような音を出して「春の海」を弾いたりしています。このCDには、いろいろなアイデアが満載です。私もこれを聞いて本気でウクレレを弾こうと思いました。
また、多人数の前で演奏するには、音を増幅する事が必要です。そのためには、1)普通のマイクで音を拾う、2)ウクレレにピックアップを付ける、3)ピックアップ内蔵のモデルを使う、などの方法があります。普通の宴会程度なら1)でも良いでしょうが、スタンドを立てて、体をずらさないようにしなければなりません。当然歩き回る事もできません。2)は、楽器店で専用の物を1万円弱位で売っています。取り付けは簡単ですが、別途アンプが必要になります。3)は最初からそういうモデルの物があります。(アプローズとか) ピックアップ無しの物より、単価は高くなります。大きい音を出す場合や、録音する際に一番トラブルの無いのはこの方法でしょう。やはり、別途アンプが必要になります。
宴会芸としては、牧紳二師匠の「やんなっちゃった節」が一般的でしょう。歌詞のパターンとしては、事例を3つ並べて、4つめに落とすという内容ですが、自分で考えるのは結構大変です。故景山民夫氏が、高田文夫さんのパーティーに出席した時のネタは、「高田文夫は36で、ビートたけしは37で、景山民夫は38で、ヘレンケラーは三重苦」というもの。うまくできてますが、山藤章二氏は「どこが面白いのかわからん」と言ったとか。
・暇つぶしグッズとして
パソコンの脇に置いて、インターネットをやってる際に画面を眺めながら、ついついウクレレに手を伸ばしてしまうというのもあるようです。コントラバスはこういう使い方はできませんね。
また、車の中に置いて、渋滞中に弾いてるという人もいるらしいです。あまりお薦めはしませんが…。ただ、自分で運転しない場合には、移動中の社内で暇つぶしに弾くには最適な楽器かもしれませんね。バリトンサックスはこういう使い方はできませんので。
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