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☆MELIDIAN−MELON
メリディアンメロン メリディアン・メロン MELIDIAN MELON MELIDIAN
MELON Melidian Melon
<どんなアルバムか>
デビュー以来在籍していた東芝EMIからポニーキャニオンへの移籍第一弾。タイトルの意味はいまだに知りません。私にとって、あまり頻繁に聞く事はないけどなんとなく気になるというアルバムです。かなり難解なイメージも持ってます。発売時には当然LPで購入したのですが、その後CDで買い直した際に、すごく音の良いアルバムだと気づきました。
CM曲でヒットした「21世紀のシンデレラ」が収録され、杏里への提供曲「オリビアを聞きながら」も収録されているという話題性は充分だったのですが、静かな(暗い)曲も目立つという事で、ファンも多少戸惑ったのかもしれません。一部の収録曲のおかげで、当時の音楽雑誌ではイメージチェンジか?と大騒ぎされていたようですが。なお、メリディアンメロンというタイトルの意味はいまだに知りません。
主な参加ミュージシャンは以下の通り。
Guiter : 鈴木茂、吉川忠英
Bass : 小川ひろし、岡沢しげる、
Keyboards : 佐藤準、尾崎亜美
Drums : 林立夫
Percussion: ペッカー、斉藤ノブ
Sax,Flute : Jake H.Conception
Trombone : 新井英治
Strings : 多グループ
また、亜美さんがプレイしている楽器は以下の通り。
Ac.Piano,Hammond Organ,E.Piano,Prophet 5,Vocoder,Melotron,Cembalo,Polymoog,Oberheim
8 voice,Marimba,Glocken
今回も、各曲ごとに参加ミュージシャンのクレジットあり。
<ジャケット・歌詞カード>
妙な格好をした子供と亜美さんの姿。このジャケットの写真の意味がいまだにわかりません。何か深い意味があるのでしょうか?
<各曲解説>
「ジュピター」
不思議な曲です。何か気がかりなサウンドエフェクトに続いて、エレピの悲しげなフレーズ。そして、亜美さんの囁きかけるような、なおかつ切ない思いを表現したボーカル。開始して数秒で不思議な世界に引き込まれます。間奏の歪んだギターや、シーケンサーのフレーズさえ、すべてが物悲しくてわたしゃどうも苦手。が、割とファンの多い曲でもあります。一種、独特の世界ですからベストアルバムに収録される事はないでしょう。(って、なんかに入ってたりして…)
「21世紀のシンデレラ」
おなじみのCMソング。イントロのシンセといい、三連でビュンビュン言ってるシーケンサーのフレーズといい、当時はこういうサウンドが全盛だったと思い起こされます。途中から急に曲調が変わるのが面白いですが、CMでは後半が使われてました。そのイメージで聞くと、前半はアレっと思っちゃいます。イントロとかエンディングなんかはよく聞くと、ボコーダーで歌ってますね。21世紀になった今では、ボコーダーは見かけませんが。
「Dreaming Flight」
ボコーダーの声で、「おはよう」「起きなさい!」と叩き起こされる曲なので、一時期自分のお目覚め用に使ってました。こういう曲と次の曲のギャップなんかが、このアルバムの特徴でしょうか?
「ジプシーローズ(処女)」
これが問題作。雑誌の新譜紹介では「イメージチェンジか?」と騒がれた曲です。内容は聞いてもらえばわかりますが、タイトルからしてショッキングなものです。当時の紹介記事では、そういう事ばっかり騒がれてた気がしますが、まぁマイピュアレディを作って歌ってた人がこういう曲を歌うと、驚かれるのは無理ないのかもしれません。
ところで、この曲の間奏ですが、「悪魔の手ざわり」というTV番組のテーマ曲に感じが似てます。原題は「The
Evil Touch」と言って、ようするにミステリーゾーン系のアメリカの番組です。そのストーリーテラーが最後に帰ろうとしてから、くるっと振り向いて「そう言えば…あなたもくれぐれもご注意を」てな事を言うのですが、その時に流れるのが、こんな感じの曲です。なので、私はこの曲を聞いてると、ついついその気味の悪い番組を思い出してしまいます。ただし、その番組自体はたいして面白かったわけではなく、田舎に住んでて民放も2局しかなかったし、他に見るものがなくて見てたような記憶が…。
「冬枯れ…」
さて、世界はますます暗くなります。恋人が別の女のところへ行ってしまう曲なので、その点では「テンダーレイン」と同じなのですが、こっちは暗くて物悲しいです。しかし、「お前には冬が似合う」と口癖のようにいわれたらショックでしょうね。「なんで?」と聞いたら、「真夏日にお前が隣にいると暑苦しくてたまらんから。ちょっとは痩せろよ〜」なんて言われたらもっとショックでしょうが。
「キ・ラ・メ・キFeeling」
さて、ようやく明るい世界に戻ってきまして、「いつもの亜美ワールド」という感じの曲です。アナログLPでは、B面1曲目ですから、そういう意味も含めてでしょう。
「You …魂のままに」
これまた不思議な曲ですが、かっこいいです。このアルバムの発売前に、FM番組でスタジオライブがあり、その時はこれを生演奏でなく、レコードからかけてたのですが、その時にはまだタイトル未定でした。一応「Dancing
to the music of your inner soul and loveと呼んでるけど、長いのでレコードではちゃんとタイトルが決まると思います」との事でした。間奏のストリングスの感じとかはかっこいいですよね。どっから考えついたのでしょうか?
「around」
「な、なんや? いきなりどないしたんや?」と、レコードプレイヤーを揺さぶった人も多いことでしょう。私もそんな一人です。こういう感じの曲は他にないですよね? これもベストアルバムに収録されることはないでしょう。
「CINEMATIC DOLL」
シングル「21世紀のシンデレラ」のB面。こちらをA面にしてもヒットしそうな感じの、非常にポップな曲です。これも、「You…魂のままに」と同様、ストリングスがキーポイントとなってまして、粒立ちのハッキリした非常に良い音をしてます。
「オリビアを聴きながら」
これについては、もう説明の必要はないでしょう。杏里への提供曲のセルフカバーです。のちに、「ラピズラズリ」にも収録されましたが、バージョンが違います。あちらはもっとさらっとしてますが、こちらはドラマチックな仕上がりで、サビの繰り返しがある分だけ構成が違います。私はこちらの方が断然好きでして、この間奏は「22世紀に伝えたい間奏」の1曲に入れたいです。(って、どんなんや?) ちなみに、意外なのはこの曲のピアノ演奏が、亜美さんご本人ではなく佐藤準氏であること。ステージでこれを弾き語りする姿を何度となく見てますから、すごく意外に感じます。ここではボーカルに徹したという事でしょうか?
なお、歌詞の内容は「女が男をふる曲」の代表でありまして、きれいなメロディーにのせてるのであまり意識しませんが、平たく言うと「うっとうしいから、もう夜中に電話なんかしてくんな! 話なんかなんもないんやから!」という内容です。面と向かって言われたら、私ならショックで出家してしまいます…。
なにはともあれ、いい曲も多いですし、その後のベストアルバムにも収録されてない曲が多いですから、まだ持ってない人は是非入手しましょう。入手の難易度は中の上です。ただし廃盤ではありません。
<2001年10月記>
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