智の館
狄青


司馬徽
不敗の名将


登場人物紹介

狄青
農家の出身。西夏との闘いで活躍し、范仲淹らに見出される。
後に枢密使(軍事長官)に任じられ、さらに宰相にまで上り詰める。
しかし、その後、左遷されてしまった。

儂智高
反乱軍の首魁

仁宗
四代目皇帝。
宋がもっとも繁栄した時の皇帝。
しかし、後半は西夏の離反や財政赤字の増大などの諸問題が噴出した。

范仲淹
西夏との闘いで活躍した。
のちに副宰相に就任。有能な人材の登用に心を砕いた。
また、彼の『先憂後楽』という言葉は後の官僚たちの思想に大きな影響を与えた。




司馬徽
狄青が南方の反乱を平定したときのこと・・・・

狄青
よし!
今だ!突撃!
むむむ・・・・
撤退だ!

儂智高
狄青は巧みな用兵で儂智高を一蹴した。すると、部将達が狄青に進言した。
狄青様!早速、追撃しましょう!
部将
そうです!
一気に奴らの本拠地を襲ってしまいましょう!

部将

狄青
いかに有利な立場にあるとはいえ、不案内な敵地に踏み込むなど、大将のやるべきことではない。
すでに勝利は確定している。
あえて危険を冒す必要はない。
むむむ。
みすみす、逃がしてしまうのか・・・・

部将
追撃してこないぞ。助かった・・・・
儂智高
狄青が追撃を禁止したため、反乱軍の首魁の儂智高を取り逃がしてしまった。
この事で狄青は朝廷で批判を浴びた。

重臣
狄青は本気で反乱を鎮圧しようとは考えていないのではないのでしょうか?
これは利敵行為です!

重臣
まったくもってその通り!狄青は罷免すべきです!
むう。范仲淹。そちはどう思う?
西夏との戦いで共に戦った仲であろう。

仁宗

范仲淹
陛下は囲碁をたしなまれていますね。
おう。囲碁はよくやっておるぞ。
仁宗

范仲淹
狄青殿の用兵は囲碁に似ております。勝利が確定したところで矛を収め無理はせず、相手の反撃を抑え確実な勝利へと導くのです。
ふむ・・・なるほど
仁宗

范仲淹
狄青殿は派手な勝利とは無縁ですが、また、大敗北とも無縁な将軍であります。
なにとぞ、彼の罪は問わないようにお願い申し上げます。
うむ。わかった。狄青に罪はない。反乱は治まったのだからな。
仁宗

范仲淹
ありがとうございます。




司馬徽
狄青は手堅い用兵で勝利を重ねて来たのじゃ。深追いして手痛い反撃を受けて勝利がふいになってしまうことを恐れたのじゃ。
うむ。兵法にも「逃げる敵を追い詰めてはならない」と、あるからのう。
飛覇帥

司馬徽
よいぞ、よいぞ