智の館
范仲淹


司馬徽
賢人の心配事


登場人物紹介

范仲淹
西夏との闘いで活躍した。
のちに副宰相に就任。有能な人材の登用に心を砕いた。
また、彼の『先憂後楽』という言葉は後の官僚たちの思想に大きな影響を与えた。




司馬徽
范仲淹が退官を考え始めたとき、弟子の一人がそれを察して勧めた。
先生。
そろそろ洛陽に屋敷を建て、庭園でも造って老後の生活に備えられてはいかがでしょうか?

弟子

范仲淹
道義の実践を心から楽しんでいる人間なら我が身の事など念頭にない。ましてや住む家のことなど・・・・。それに、私は六十をこえ、後何年生きられるか判らぬ。今から屋敷を建て、庭園を造ったところで長くは楽しめぬ。
そんなことより私が心配しているのは地位が高くなりすぎて引き際を誤らないかということだ。
出すぎたことを言いました。
お許しください。

弟子




司馬徽
立派な人間というものは地位を登った後、引き際を誤らないものじゃ。
ふむ。
たしかに引き際を逃して、世間から笑いものになっている人物も良く見かけるのう。
誰とは言わぬが・・・・

飛覇帥

司馬徽
よいぞ、よいぞ