
司馬徽 |
真宗時代の末期に宰相であった王欽若は上奏するときには必ず複数の上奏文をふところに入れて真宗に上奏した。 |
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陛下。
この事業にご許可を頂きとうございます。 |

王欽若 |

真宗 |
ふむふむ。
判った。許可しよう。
用はそれだけか? |
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はい。失礼しました。 |

王欽若 |
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王欽若はひとつだけを上奏して真宗のもとを辞した。 |
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さあ、これらの案件は全て陛下のご許可を頂いたぞ。 |

王欽若 |

役人 |
本当ですか?
こんなことまで・・・・ |
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王欽若はひとつだけ上奏してふところの上奏文の全てを許可を貰ったとして、強引に仕事を進めていたのだ。 |
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数日後、再び上奏する機会があった。
王欽若はいつものようにふところに複数の上奏文をいれた。 |
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これで、準備よし。 |

王欽若 |

馬知節 |
王欽若様。上奏ですか? |
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ああ。君も行くのかい? |

王欽若 |

馬知節 |
はい。私は西夏の動向について陛下と相談があるので、これから向かうところです。 |
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では、一緒に行きましょうか。 |

王欽若 |
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二人は真宗に謁見した。 |
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馬知節 |
王欽若様。お先にどうぞ。 |
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おう。すまないな。
では、陛下。
この上奏文のご許可を頂けますか? |

王欽若 |

真宗 |
おう。許すぞ。 |
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では、これで私は失礼します。 |

王欽若 |

馬知節 |
待て!
そのふところの上奏文。なぜ、全て出さぬのか! |
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あ、いや、その・・・・ |

王欽若 |

真宗 |
(ふふふ。
馬知節を補佐役に任命したのは正解だったな) |
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