
司馬徽 |
曹イが秦州在任が七年に及んだため、交代を願い出た・・・ |
|
 |
私がこの地でなすべきことは行いました。そろそろ別の地でお役に立ちたいと思います。 |
|
|
ふむ。後任は誰が良いかのう・・・。
王旦。どう思う? |

真宗 |

王旦 |
そうですな・・・・。李及殿はいかがでしょうか? |
|
|
李及殿では任が重すぎるのではないでしょうか? |

大臣 |
|
私も同意見です。秦州は曹イ殿によって安定しましたが維持していくにも大変な努力が必要でしょう。李及殿では対応できかねるかと・・・・ |

大臣 |

王旦 |
・・・・ |
|
|
(王旦は自信があるようじゃな)
よし、李及に任せてみよう。 |

真宗 |
|
李及は秦州に赴任したが、出迎えた武将や役人は彼を軽く見ていた。 |
|

李及 |
曹イ殿の後任を拝命した李及と申します。これからよろしくお願いします。 |
|
|
なんと頼りなさそうな男だ・・・・。
曹イ様には遠く及ばない・・・・。 |

武将 |
|
はあ、これからの秦州はどうなるんだろう |

副官 |
|
赴任して間もなく、一人の兵士が市場で女性のかんざしを奪うという事件が発生した。 |
|
|
李及様。物を盗んだ犯人を連れてきました。 |

副官 |

李及 |
赴任早々に忙しいことじゃ。
ゆっくり本も読めないな。 |
|
|
はあ・・・・。
(大丈夫かな・・・この人) |

副官 |
|
魔がさしたんです。
どうかお許しを・・・ |

兵士 |

李及 |
副官。
証拠はあるのかな? |
|
|
もちろんです。
盗んだかんざしも発見されましたし、
被害者の証言もあります。
間違いありませぬ。 |

副官 |

李及 |
ふむ。判った。
こやつは死刑じゃ。 |
|
|
え?! |

副官 |
|
ひい。
お許しを! |

兵士 |

李及 |
副官! |
|
|
は、はいっ! |

副官 |

李及 |
よく、兵士達に伝えてくれ。
曹イ殿のお陰でこの地は安定したとはいえ、気を緩めればそれも台無しだ。
しっかりとそれぞれの任務を果たすように。と。 |
|
|
ははっ |

副官 |

李及 |
さて、続きを読むか・・・
どこまで読んだかな・・・ |
|
|
この出来事以来、李及を軽く見ていた部下達はすっかり態度を改めた。 |
|
|
その状況は皇帝の耳にも届いた。 |
|
|
王旦よ。そなたはさすがに人を見る目があるのう。 |

真宗 |

王旦 |
いやいや、彼を推薦した真意はそこにはありません。 |
|
|
ほう。どういうことじゃ? |

真宗 |

王旦 |
辺境でなすべきことは曹イ殿の手で万全に整えられています。他の者をやれば自分の有能さを示そうとしてあちこちをいじって曹イ殿が築いたものを台無しにするに違いありません。 |
|
|
ふむ。 |

真宗 |

王旦 |
私が李及殿を推薦いたしましたのは重厚な彼ならば曹イ殿の施策を踏襲してくれると見込んだからです。 |
|
|
なるほど。 |

真宗 |