智の館
寇準12


司馬徽
人生いずれの処にか相逢わざらん


登場人物紹介

寇準
剛直の士。
王旦の指名で宰相に就任。その後、丁謂におとしめられて失脚。雷州に流される。

丁謂
寇準に引きたてられて副宰相まで昇進したが、寇準にメンツをつぶされて恨む。その出来事をきっかけに寇準を失脚に追い込み、その後宰相に就任した。




司馬徽
丁謂は寇準を宰相の地位から引き摺り下ろしたが、今度は自分が讒言にあい失脚した。

民衆
民を寧きを得んと欲せば、まさに眼中の釘(丁謂)を抜くべし。
これでこの国も安泰じゃのう。
まったくだ。
今度、丁謂が流される場所を知ってるかい?

民衆

民衆
どこだい?
なんと、寇準様が流された広東省じゃ。まあ、寇準様は雷州、丁謂は崖州と、州は違うがね。
民衆

民衆
しかし、崖州に行くには雷州を通らねばならん。
もし、雷州で寇準様に出くわせばこれぞ『人生、いつどこでどんな人物と出会うかわからぬ』というものじゃ。
寇準の元にも丁謂が流されてくるという知らせが届いた。
寇準様。丁謂殿が雷州を通って崖州に向かうそうです。
執事

寇準
ふむ・・・丁謂がか・・・・。
何もしないでは礼にもとるな・・・
いかがいたしましょうか?
執事

寇準
蒸した羊肉を持って行ってやれ。
だが、会うつもりはない。門は固く閉じておけ。
承知しました。
執事




司馬徽
いかにも寇準らしい処置だと、多いに評判になったそうじゃ。
うむ、他人を引き摺り下ろして宰相の地位についても、長続きがせんのう。

飛覇帥

司馬徽
よいぞ、よいぞ