智の館
寇準9


司馬徽
交渉に向かう者への一言


登場人物紹介

寇準
剛直の士。
王旦の指名で宰相に就任。その後、丁謂におとしめられて失脚。雷州に流される。

真宗
宋の三代皇帝。
契丹(遼)とセン淵の盟を結び、西夏とも和睦し、宋王朝の安定を磐石のものにした。

曹利用
契丹との外交交渉をした人物。




司馬徽
曹利用は契丹との和平交渉を行い、領土割譲の要求を退け、歳幣(貢物)を毎年送ることで合意を見た。
うむ。この闘いが終わるのであれば
毎年百万以下であれはいくらでもよろしい。

真宗

曹利用
ははっ。早速、交渉をまとめてご覧に入れます。
うむ。頼んだぞ。
真宗
真宗の天幕から出た曹利用を寇準は呼びとめた。

寇準
待て。曹利用殿。
何か?
曹利用

寇準
いかに陛下のお言葉があるとはいえ、絶対に三十万を超えてはならんぞ。
もし、上回った金額で帰ってこようものなら
ただちに斬って捨てるからな!
ひい。
曹利用

寇準
よいな!わしは殺ると言ったら殺るぞ!
は、はいっ。
(この人は本気だ)

曹利用
震え上がった曹利用は契丹との交渉に臨み、約束どおりの年間三十万で交渉をまとめて帰ってきた。

真宗
ほほう。思ったより小額で助かったわい。




司馬徽
寇準の一言で曹利用が交渉に臨む姿勢が一変したのじゃ。
うむ。寇準の一言がなければ恐らく年間百万で交渉はまとまっていたはずじゃ。曹利用の必死な努力を引き出した寇準は見事じゃのう。

飛覇帥

司馬徽
よいぞ、よいぞ