智の館
寇準8


司馬徽
皇帝の安心を生んだ豪遊


登場人物紹介

寇準
剛直の士。
王旦の指名で宰相に就任。その後、丁謂におとしめられて失脚。雷州に流される。

真宗
宋の三代皇帝。
契丹(遼)とセン淵の盟を結び、西夏とも和睦し、宋王朝の安定を磐石のものにした。

楊億
皇帝の秘書官を勤める。
剛直な性格は寇準といい勝負だったらしい。




司馬徽
寇準に説得され、黄河を渡った真宗であったが、不安で夜も眠れなかった・・・・。
ああ・・・・恐ろしい
だれか、寇準の様子を見てきてくれないか?

真宗

密偵
ははっ。早速、見てまいりまする。
むう、あの密偵、いつ見ても違和感があるのう。
真宗
寇準は日暮れになると秘書官の楊億と酒を飲み、バクチをうった。
密偵が様子を見にいったときにはすっかり酔っ払っていた。

寇準
がはははは。
酒はいい!
寇準殿。ヒック。
今のはイカサマではないですか?

楊億

寇準
賭けだけに崖っぷち!
なんちゃって
なんですか?それは
がはははは

楊億

寇準
わははは。
うーん。私は眠くなりましたぞ。
楊億

寇準
まあ、今日はここで寝て行け。
ぐう、ぐう
楊億

寇準
なんじゃ、もう寝ちまったのか?
わしも・・・・眠くなってきたな・・・・
ぐおおおお。ぐおおおお。
うう。なんだ。うう、寇準殿のいびきか。まるで雷鳴のようだ。
とても眠れん。自分の陣地で寝るとしよう。

楊億
密偵はありのままを報告した

密偵
と、いうわけで、まるで戦場にいるという感覚が欠如しているようです。
なるほど、そのように平然としているなら、朕も心配する必要は無いようじゃ。
真宗




司馬徽
寇準の豪遊が真宗を安心させたのじゃ。
ぬう。弱気な皇帝を力づけようとして遊んだわけではないだろう。
戦線が膠着したときには寇準のような明るさが陣地には必要かも知れぬな。

飛覇帥

司馬徽
よいぞ、よいぞ