智の館
寇準6


司馬徽
緊急事態の対処


登場人物紹介

寇準
剛直の士。
王旦の指名で宰相に就任。その後、丁謂におとしめられて失脚。雷州に流される。

真宗
宋の三代皇帝。
契丹(遼)とセン淵の盟を結び、西夏とも和睦し、宋王朝の安定を磐石のものにした。

王欽若
寇準が宰相の時に丁謂と共に副宰相を勤める。
権力闘争の荒波を乗り越え、寇準、丁謂を次々に失脚させ宰相に上り詰めた。

丁謂
寇準に引きたてられて副宰相まで昇進したが、寇準にメンツをつぶされて恨む。その出来事をきっかけに寇準を失脚に追い込み、その後宰相に就任した。




司馬徽
セン淵に契丹が大挙して侵攻してきた。その危急の知らせは次々と寇準にもたらされていた・・・。
大変です!契丹が攻めてまいりました!くわしくはこの書状に書いてあります。ご確認を!
軍使

寇準
ふふ。安心せい。考えはある。
どうじゃ、お前も酒を飲むか?
がははは!
寇準様・・・・
本当に大丈夫なのですか?


寇準
安心せい。
取り乱したところでどうにもなるまい。
この酒を飲んでいる間ぐらい我が軍は持ちこたえるだろうて。
さあ、飲め!
軍使や客の心配をよそに寇準はいつものように酒を飲み、談笑を続けた。
次の日。契丹侵攻の知らせが真宗のもとにもたらされた。
ああ。どうしたものか・・・・
急いで宰相、副宰相を呼べ!

真宗

寇準
陛下。お召しでございますか?
契丹が攻めてきたのじゃ。どのようにすればよいだろうか?
真宗

王欽若
なんと・・・・

丁謂
契丹は無類の戦上手・・・・急ぎ、救援を送らねばなりませんな。

寇準
陛下・・・・陛下はこの事態を一刻も早く解決したいとお考えですか?それとも、充分に対策を練って解決すべきだとお考えですか?
この危急のときに悠長なことは言ってはおれまい。
真宗

寇準
陛下が早い解決をお望みならば五日もあれば充分でしょう。
さすがは寇準!
何か、秘策があるのか?

真宗

寇準
陛下自らが全軍を率いて契丹と戦うのです!
親征を行うことで我が軍の士気を高めるのです。
大軍と士気。この二点があれば契丹を圧倒できるでしょう!
なっ!親征?!
(わしは戦場などに行きたくはないぞ!)

真宗

王欽若
(げげ!寇準め。わしは戦場なんか行きたくないぞ!余計な提案をするな!)
う、ちょっと体調が・・・・。席を外してもよろしいですか?

寇準
待てぃ!
貴様も一緒に陛下のお供をして北征するのじゃ!




司馬徽
寇準の果断によって北征が決定されたのじゃ。これが宋を救うことになるのじゃ。
うむ、機を見るに敏。
兵家は拙速を尊ぶと言う。寇準の果断は人の上に立つものとして必要なものじゃな。

飛覇帥

司馬徽
よいぞ、よいぞ