
司馬徽 |
真宗の治世後半は憂慮する出来事はまったくなかった。そんな時に沈倫家が破産して家宝の銀器を売りに出された。 |
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執事 |
それはお気の毒に・・・。では、この銀器を引き取ればなんとか借金の返済が出来るのですな。 |
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買って頂けるのですか!
ありがたい。 |

沈氏 |

執事 |
では、これが代金です。
これで、この銀の什器は我が家のものというわけですな。 |
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はい。たすかりました。では・・・・失礼します。 |

沈氏 |
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執事は事の次第を王旦に話した。 |
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執事 |
と、いうわけで、この銀の什器を手に入れた次第です。 |
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うーむ・・・・。
しかし、我が家にはそんな高価な物は不要じゃ。返却してきなさい。
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王旦 |

執事 |
そうでございますか・・・・。
承知いたしました。 |
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それから数日後、王旦の執事は皇帝陛下の呼び出しを受けた。 |
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お前が王旦の執事か。 |

真宗 |

執事 |
ははっ。恐れ入ります。 |
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畏れることはない。
わしの頼みを聞いてくれぬか? |

真宗 |

執事 |
はあ、それはもうなんなりと。 |
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ここに、銀三〇〇〇両がある。これを使って、王旦に絶世の美女の妾を買ってやるのじゃ。 |

真宗 |

執事 |
妾でございますか? |
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そうじゃ、王旦は歌妓の楽しさを教えてやりたいと思ってのう。
王旦も宰相に上り詰めた者じゃ。一人ぐらい側室がおってもよいじゃろう。すぐに・・・そうじゃ五日以内に買ってやるのじゃ。 |

真宗 |

執事 |
ははっ。
承知いたしました。 |
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執事は退席した。 |
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これでどうじゃ?
わしは王旦が女に溺れるほうに賭けるぞ。 |

真宗 |

とりまき |
へっへっへ。
それでは、私は王旦殿が女に溺れないほうに賭けまする。 |
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うーん。楽しみじゃのう。 |

真宗 |
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執事は真宗の命令通り、妾を買って王旦に引き合わせた。 |
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執事 |
と、いうわけで、皇帝陛下のご命令で妾を買ってまいりました。 |
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ふむ・・・・
皇帝陛下のご命令であれば仕方あるまい。 |

王旦 |

明恋 |
明恋と申します。
王旦様。よろしくお願いします。 |
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うむ・・・・
(ほほう。素晴らしい美人じゃ) |

王旦 |
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それから数日後・・・ |
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執事 |
お呼びでしょうか?王旦様 |
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のう、先日、話しておった沈家の家宝の銀の什器・・・。
今からでも手に入らぬか? |

王旦 |

執事 |
お許しください。実は内緒で引き取りまして、この家にございます。 |
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おうおう。許す。許す!
すぐに持ってきてくれ。 |

王旦 |

執事 |
ははっ |
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これが、沈家の家宝。銀の什器じゃ。 |

王旦 |

明恋 |
まあ、ステキ。
さすが王旦様。愛しておりますわ。
*chu* |
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そうか、そうか。
ぬほほほほ |

王旦 |
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王旦はその後は妾に精力を吸い取られたかのようにわずか数年後にこの世を去った。 |
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