智の館
曹彬1


司馬徽
公私ははっきりとつける


登場人物紹介

太祖
宋の建国者。初代皇帝。
酔いつぶれているところを皇帝に祭り上げられる。
このときはまだ世宗に仕えている将軍だった

曹彬
宋の中国統一に大きな功績を上げた将軍。
このときはまだ、酒と茶を管轄する役人だった。




司馬徽
太祖がまだ、世宗に仕えていた頃のこと。
太祖は酒が欲しくなり、酒を管理している
曹彬に酒をタダで貰おうと掛け合った。

太祖
曹彬よ。わしに少々、酒を都合してくれぬか?少しぐらい蔵からなくなっても何の咎めもあるまい。
この酒は官が管理するもの。
さし上げるわけにはまいりません。

曹彬

太祖
どうしてもか?わしは少し酒を飲みたいだけなのじゃ。
そうですか・・・・。
それでは、私が酒を買ってまいりましょう。少々お待ちください。

曹彬
曹彬は身銭を切って太祖に酒をたらふく飲ませた・・・

太祖
おお、ありがたい。
うーーん。やはり、酒が一番じゃ。
はっはっは
これが縁で曹彬は太祖の腹心に加えられた。
後に帝位についた太祖は群臣にこう語ることになった。

太祖
世宗に仕えた役人で主君をあざむかなかったのは曹彬ただ一人だ。




司馬徽
世の中が乱れるととかく公私混同が見られ、人心は腐敗するもの。
そんななかでの曹彬の態度は見事じゃのう
うむ。
公私のけじめはしっかり
つけねばならぬな。
仕事上の特権を使わない曹彬の態度には心を打たれるのう

飛覇帥

司馬徽
よいぞ、よいぞ