智の館
李2


司馬徽
一枝あれば・・・


登場人物紹介

真宗が即位した当時に宰相を務める。
物事に慎重にあたる手腕は見事なものがあった。
先を見抜く目は確かなものがあり、たびたび後日の憂いを言い当てる。

李維
李の弟。




司馬徽
李が宰相になる前のこと。
高官に昇進したのを機に弟の李維は李に私邸の建て替えを勧めた。
兄上。玄関もないこんなあばら家に住んでいる高官などいませんぞ。
そろそろ、建て替えかどこかに新築の家を建てましょう。

李維

わしは高禄を食み、時には陛下から贈り物を頂いておる。自分の屋敷ぐらい建てられないわけではない・・・
では・・・
李維

だが、新築ともなると一年はかかる。人生、明日のこともわからぬ。ましてや一年後など見当もつかない。
林に巣くう一枝』、それさえあればわしには充分。立派な屋敷など必要あるまい。
むう・・・

李維




司馬徽
林に巣くう一枝』とは『荘子』に『ショウリョウ深林に巣くうも、一枝に過ぎず』によるようじゃ。
つまり、みそさざいは深い森林に巣を作るが必要なのはたった一枝に過ぎないということじゃ。
むう。とかく地位が高くなると贅沢な屋敷に住みたくなるもの・・・。李の考え方は見事なものじゃ。
飛覇帥

司馬徽
よいぞ、よいぞ