
司馬徽 |
太宗の時代になっても、趙普の権力は絶大であった。
学士二人を招いて懇談中に太宗は趙普に対して不快感を示した。
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太宗 |
最近、趙普は増長しているのではないか? |
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まったくでございます。
他人の邸宅を買い叩いたりしているようですぞ。 |

盧多遜 |

太宗 |
それはまことか? |
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他にも、ワイロを要求したりしております。あんな人物は宰相にふさわしくありませぬ。 |

盧多遜 |

太宗 |
うむうむ。
そうじゃな! |
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盧多遜の言葉に太宗は上機嫌になった。 |
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お待ちください。陛下。 |

竇儀 |

太宗 |
なんじゃ。竇儀。
そなたも趙普の悪さを知っておるのか? |
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いいえ。あえて申し上げます。
趙普殿は建国の功臣であります。
実直で陛下のおんため忠誠を尽くしております。 |

竇儀 |

太宗 |
むむむ・・・・ |
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太宗はたちまち不機嫌になった。 |
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それに、創業間もない我が宋王朝にとってあの手腕は必要不可欠でございます。なにとぞ、ご賢察くだされ。 |

竇儀 |

太宗 |
竇儀よ。
お前は下がってよい。
盧多遜よ。わしはそなたともう少し語り合いたいぞ。 |
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御意・・・・・ |

竇儀 |
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御意! |

盧多遜 |
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竇儀は家に戻ると、酒がなみなみと注がれた盃を飲み干しながら家族のものに言った。 |
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竇儀 |
わしが宰相になることは、もはや不可能だろう。
しかし、海南島に流されることもなく、我が一族は安泰じゃ。 |
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本当にそうなんですか? |

奥さん |
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その後、太宗は盧多遜の意見を取り入れて趙普を解任して地方に左遷した。後任の宰相には盧多遜が就任した。 |
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趙普 |
むう。盧多遜め!覚えておれよ! |
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ふふふ。
宰相じゃ。ついにわしは宰相になったんじゃ! |

盧多遜 |
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しかし、数年後。趙普は宰相に返り咲いた。
宋王朝はまだ、彼の手腕を必要としていたのである。 |
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趙普 |
盧多遜よ。
ここ数年の停滞はそなたの責任じゃ。
海南島の長官を命じる! |
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疫病がたびたび流行し、蛮族が跋扈するあんな島に流されるとは・・・・ああ、私の人生は終わりだ! |

盧多遜 |