
司馬徽 |
太祖は宋王朝の発足にあたり年号を定めるため、宰相の趙普に命じた・・・・
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太祖 |
趙普よ。我が、宋王朝の年号を定めようではないか。
改元にあたり、今までに使われた事のない年号を決めてくれ。 |
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御意。
しばらく考えさせて下さいませ。 |

趙普 |

太祖 |
うむ。頼むぞ。 |
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それから数日後。趙普は新しい年号を上奏した。 |
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『乾徳』はいかがでしょうか?
私が知る限り、この年号は使われておりませぬ。 |

趙普 |

太祖 |
うむ。それでいこう。 |
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それから、時は流れ、乾徳三年。
宋は蜀を平定した。
太祖は平定した国の王を殺したりせず、開封に招いて厚遇していた。
ある日、太祖は蜀の宮女が持っていた銅鏡に目を止めた。 |
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太祖 |
むむ。
すまないが、その鏡をわしに見せてくれぬか? |
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この鏡がなにか・・・? |

宮女 |
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その鏡には『乾徳四年鋳る』と記されていた。 |
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太祖 |
むう。
すまぬが、ちと、この鏡を貸してくれ。 |
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はあ、はい・・・・ |

宮女 |

太祖 |
おーい。
だれか、学士の竇儀を呼んでくれ。 |
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突然のお召し。
なんでございましょう? |

竇儀 |

太祖 |
この鏡のことじゃ。わしは趙普に今まで使われていない年号をと命じたのだが、蜀の宮女が持っていたこの鏡には『乾徳四年鋳る』となっておる。
どういうことであろうか? |
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前蜀の王衍の時に『乾徳』という年号は使われておりまする。
おそらく、その鏡はそのときに作られた物でございましょう。 |

竇儀 |

太祖 |
なるほどのう。
はあ・・・・(深い溜息)
宰相はやはり、読書人でなければなあ・・・ |
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