
太宗 |
私はこの頃、歴史を学んでいるが、昔の明王や聖帝には必ず、師や補佐役がいた。今の制度には三師の位がないが、これはよくない事だと思う。
なぜかと言えば、黄帝は太顛に学び、尭は尹寿に学び、舜は務成昭に学び、禹は西王国に学び、湯は成子伯に学び、文王は子期に学んだ。
聖人たちはそれぞれの師に出会わなければ功業は天下に顕れず、名誉は後世に伝わらなかったであろう。
まして、わたしは百王のあとから出て、聖人のような智を持ち合わせていないのだからなおさらだ。もし、師傳がいなかったらどうして万民を治めることが出来るだろうか。
詩経に『過誤せず、遺失せず、昔の礼楽制度により従う』と言っているではないか。そもそも、学ばなければ古の道に明らかではない。それなのに、政治をよくして太平の世を作り出そうとしてもできない事である。
直ちに法令を改めて、三師の位を置くべきである。 |
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