
太宗 |
人の意見というのは一致しないのが当たり前なのだ。国の政策について意見をぶつけ合って欲しいのに、自分の足らない部分を指摘されることを嫌ったり、自分の考えに反対する者は自分を憎んでいると誤解をするようだ。他にも、人間関係が悪くなるからといって、口をつぐんだり、相手の面目を失わせたくないと思って、明らかに非があることを正そうとはしない。
これは国を滅亡させる政治だ。
隋の役人達も事なかれ主義でお互いの意見をぶつけ合わなかった。表では服従し、陰では悪口を言う。これを憂慮すべき事態だとは思わなかったのだ。
後にあのような大乱があり役人達も大変な苦労をすることになった。もちろん、死んだ者もいただろう。
配下の者たちにはぜひとも私心を除き去って公のために尽くし、堅く正しい道を守って、全てを隠すことなく善い考えを言い合うようになって欲しい。
上の者も下の者もむやみに他人の意見に同意することがあってはならん。
そなたからもそのように指導してくれ。 |
|