智の館2
論択官 第2章


司馬徽
地方長官の重要性


登場人物紹介

太宗
唐の2代目皇帝。
2代目といってもぼんぼんではない。父の代わりとして中国各地を転戦し唐の中国統一の最大の功労者。
兄と弟が自分を殺害しようとしていたことを知ると先手を打ってこれを討ち、父親を幽閉して皇帝の座につく。
長い中国の歴史の中でも屈指の名君として必ずその名は挙げられ、その治世は『貞観の治』と呼ばれ後世の手本とされた。




司馬徽
貞観二年。太宗は大臣たちに語った。

太宗
私は毎夜、いつも人民たちの事を考え夜半になっても寝付けないときがある。
地方の都督や刺史が人民を養い治める能力があるか恐れ気遣っている。だから、屏風の上にそれらの地方官の姓名を書き記し、寝起きのたびにいつもそれを見ている。
そして、地方官に善事があれば詳しくその事実を姓名の下に書き連ねている。
私は奥深い宮殿の中に住み、とても国内の遠い隅々まで見聞きする事は出来ない。遠い地方を治める事を委任するものはただ都督と刺史だけである。これらの者は本当に国家の治乱に関係している重要な職責である。
だから、多くの臣下の中でも一番にぜひともそれにふさわしい、よい人物を得なければならないものである。
御意。
大臣




司馬徽
広い国家を一人で治めるなど不可能じゃ。だから、よい人物を選び、分担して治めなければならない。太宗は治世の要諦をきちんと知っていたと言えるな。
なるほど。リーダーだけでなく、裁量を任せている部下にもよい人物を得なければならないということですねぇ。
鏡秋雪

司馬徽
よいぞ、よいぞ

飛覇昌幸
ところで、父上は・・・・。
さっき、バイオハザード2を見ながら天守閣から落ちたぐちゃぐちゃの状態から再生してましたよ。
バカは殺しても死にませんねぇ。

鏡秋雪

飛覇帥
くそ。秋雪め。この傷が癒えた暁にはぎゃふんと言わせてやる・・・。
(飛覇帥、激しく再生中^^)






原文
第二章
貞観二年、太宗、侍臣に謂ひて曰く、朕、毎夜、恒に百姓間の事を思ひ、或は夜半に至るまで寐ねず。惟だ都督・刺史の、百姓を養ふに堪ふるや否やを恐る。故に屏風の上に於て、其の姓名を録し、坐臥恒に看る。官に在りて、如し善事有らば、亦、具に名下に列ぬ。朕、深宮の中に居りて、視聴、遠きに及ぶこと能はず。委むる所の者は、惟だ都督・刺史のみ。此の輩は実に理乱の繋る所なり。尤も須く人を得べし、と。