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智の館2 |
君臣鑒戒 第3章

司馬徽 |
徳、仁の道は遠き |
登場人物紹介

太宗 |
唐の2代目皇帝。
2代目といってもぼんぼんではない。父の代わりとして中国各地を転戦し唐の中国統一の最大の功労者。
兄と弟が自分を殺害しようとしていたことを知ると先手を打ってこれを討ち、父親を幽閉して皇帝の座につく。
長い中国の歴史の中でも屈指の名君として必ずその名は挙げられ、その治世は『貞観の治』と呼ばれ後世の手本とされた。 |

魏徴 |
太宗の兄に仕えて太宗暗殺を計画し積極的にこれを勧めた。しかし、これに失敗。逆に太宗に捕らえられた。
その見識の高さと剛直さを太宗に認められ大臣に抜擢された。その後も太宗を恐れることはなく諌言を繰り返し、太宗の治世を支え続けた。
魏徴が亡くなった時、太宗は「自らの過ちを正す貴重な鏡を失った」と嘆いた。 |

司馬徽 |
貞観十五年に太宗は魏徴に問うた。 |
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太宗 |
私は自分の欲望に打ち勝って政治に取り組み、先人の善き行いを仰ぎ慕い、徳を積み仁を累ね、大いなる功績を立て、国利を厚くする事の四つについてはすべて実行している。しかし、この四つにどのような優劣があるのだろうか? |
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徳と仁と功と利とは陛下があわせて実行しておられます。
しかしながら、世の乱れを治め、正しい平和の世に返し、異民族の侵入を排除したのは陛下の功でございます。
人民を落ち着いて生活させ、それぞれ生業があるようにさせたのは、陛下の利でございます。
こういう点から申しますれば、功利のほうが多いようでございます。
ただ、徳と仁とは陛下がご自身で励んでやまなければ、必ず成し遂げる事が出来ます。 |

魏徴 |

司馬徽 |
功と利は目に見えやすく、達成は比較的容易じゃが、徳と仁は励んでやまなければ達成はできないということじゃな。 |
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うむ。
なるほど。徳と仁はこつこつと積み重ねる事が大切じゃな。一気にできるものではないという事か。 |

飛覇帥 |

司馬徽 |
よいぞ、よいぞ |
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鏡秋雪 |
飛覇帥さん。インフルエンザは大丈夫ですか? |
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おう。
まだ、セキが少々出るが、大丈夫じゃ。 |

飛覇帥 |

鏡秋雪 |
セキ・・・・・。
結核ですね。隔離しなければ! |
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おい!違う!ただのセキじゃ! |

飛覇帥 |

鏡秋雪 |
問答無用!
隔離っ! |
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なんだ!この釣鐘は。 |

飛覇帥 |

鏡秋雪 |
隔離っ! |
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ぎゃー。釣鐘に閉じ込められた! |

飛覇帥 |

鏡秋雪 |
さて、皆さん、今週はこれで帰りましょう。 |
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こら!それなら、閉じ込める意味がないじゃないか!
誰か出してくれー! |

飛覇帥 |
原文
第三章
貞観十五年、太宗、特進魏徴に問ひて云く、朕、己に克ちて政を為し、前烈を仰止し、積徳・累仁・豊功・厚利の四者に至りては、朕皆之を行ふ。何等の優劣あるや、と。徴曰く、徳・仁・功・利は、陛下兼ねて之を行ふ。然れば則ち乱を撥めて正に反し、戎狄を除くは、是れ陛下の功なり。黎元を安堵し、各々生業有るは、是れ陛下の利なり。此に由りて之を言へば、功利は多きに居る。惟だ徳と仁とは、願はくは陛下自ら彊めて息まざれば、必ず致す可きなり、と。 |
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