
司馬徽 |
李勣は李密に仕え、将軍となっていた。しかし、李密は王世充との戦いに敗れ、唐に降伏してしまった。
その時、李勣は十郡の地に立てこもっていた。 |
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徐勣 |
李密様は唐に降伏してしまった。今、私が守っている大勢の人々と土地は李密様のものだ。
私がこれを上書して直接、唐に献上したら、主君の降伏を利用して自分の功績とし、富貴を得ようとするものだ。これは自分の恥とする行為だ。
今、私が守っている州県の兵力や人口を記録して全てを李密様に申し上げ、李密様ご自身が唐に献上するに任せるべきだ。そうすれば、これは李密様の功績となる。
うむ。これは良い考えだ。 |
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李勣は早速、李密のもとに使者を送った。
高祖はその手紙を見て非常に怪しんだ。 |
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高祖 |
なぜ李密に土地を託すのじゃ。なぜ直接、わしに献上しないのだ。 |
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恐れながら申し上げます。
徐勣様は『上書して直接、唐に土地を献上したら、主君の降伏を利用して自分の功績とし、富貴を得ようとするものだ。これは自分の恥とする行為だ』と仰っていました。
ですから、主君である李密様に土地を託したのでございます。 |

使者 |
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高祖は疑いが解けて大いに喜んだ。 |
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高祖 |
徐勣は李密の徳に感じて、その功績を主人である李密に推したものである。まことに純臣である。 |
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高祖は李勣に姓を李氏と賜り、その地方の総官に任じた。 |
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その後、李密は謀反を起こし処刑された。
李勣は喪を発表し、喪服を着て君臣の礼を備えた。 |
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陛下。李密様を葬りたいのです。ご遺体を私に収めてください。 |

李勣 |

高祖 |
うむ。よいだろう。 |
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李勣は厳かな葬儀を行った。全軍が白い喪服を着て黎陽山に李密の遺体を葬った。
葬儀が終わると喪服を脱いで解散した。
朝廷の人々は義にかなった行為だと言った。 |
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その後、竇建徳に敗れ降伏するが逃亡して長安に逃げ帰った。
そして、太宗に従い竇建徳と王世充を征伐して平定した。
貞観元年に并州の都督に任じられ、突厥に非常に恐れられた。 |
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太宗はそんな李勣を褒め称えた。 |
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太宗 |
煬帝は賢良の士をもちいて辺境を鎮撫するのが良策であることを理解しなかった。ただ、遠く長城を築き、多くの将兵を駐屯させて突厥に備えた。
私は李勣に并州を委任した結果、突厥はその力を恐れて遠くに逃げ辺境の地は安泰になった。数千里の長城に勝るものではあるまいか。 |
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李勣がある時、急病にかかった。 |
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太宗 |
なにかよい薬はないのか? |
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ひげの灰を薬とすれば治療することが出来ます。 |

医者 |

太宗 |
では、私のひげを使ってくれ。 |
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太宗の思いが通じて李勣の病はなおった。
李勣は太宗の心遣いに感動して涙を流しながら礼を言った。 |
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私のような者にそこまでしてくださり、なんとお礼を申し上げればよいのか判りません。
本当にありがとうございます。 |

李勣 |

太宗 |
私は国家のためを思ってそうしたまでだ。
礼には及ばない。
そなたはかつて李密を忘れなかった。今、どうして私に背く事があるだろうか。 |
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