
太宗 |
先日、朝廷に出て政務を裁決したところ、法律に違反した案件がそのまま通過していた。そなたたちは小さい問題だと思って、誰も発言せずそのままにしていたが、全ての大事というものは小事から発生しているものなのだ。小事を問題にしないで捨てておけば大事になりどうにも救い様がなくなってしまうのだ。国家が傾いて危険となるのはすべてこれら小事から生まれるものだ。
隋の煬帝は残酷暴虐であったから、その身はつまらぬ男の手にかかって殺されたが、人民たちはその死を悲しんだという話を聞いたことはない。
そなたたちは私のために隋が滅亡したことを思って諌言し、私はそなたたちのために関龍逢やチョウ錯が殺されたことを思って諌言に耳を傾ける。君臣がお互いに相手のためを考えて行動するならなんと立派で美しいことであろうか。 |
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