2007年  2月のことば
直枉会発行の直枉カレンダーの月々の法語を私なりに味あわせていただくページです 

老 病死やっぱり例外はなかった


 もういつく寝るとお正月?と歌っていたらもう二月です。二月になったと思っていたらすぐに三月になってしまいます。あっという間に お盆が来て、報恩講を勤めたら大晦日になって除夜の鐘をついたらまた一年過ぎていった。どうでしょうか、誰しもありがちな一年の過ぎかたではないでしょう か。そのスピードが年々速くなっていく、そんな実感をしていませんか。一年のスピードが速くなっているのではありません。人は老いてくると反応が遅くな り、物事を行うスピードがだんだん遅くなり時間の感じ方としては早く感じるのでありましょう。「老い」は生きていれば避けられません。
 老いとともに避けて通りたいのが病気ではないでしょうか。人間長い間身体を使っていれば不具合も出てきます。疲れがたまりそれを無理して頑張っていると ついには故障してしまう。車だって車検を受けて定期的に大事な部品は交換するようになっています。そんな手当てもしないで壊れない方が珍しいくらいの世の 中ではないでしょうか。目まぐるしく変化していく世の中で暮らしていかなければならない現代人にとって「病」は避けて通れない問題でありましょう。
 松本零士の描いた漫画で「銀河鉄道999」というのがありました。舞台は、銀河系の各惑星が銀河鉄道と呼ばれる宇宙空間を走る列車で結ばれた未来世界。 宇宙の多くの裕福な人々は「機械の身体」に魂を移し替えて永遠の生を謳歌していたが、貧しい人々は機械の身体を手に入れることが出来ないばかりか、機械化 人の慰(なぐさ)み者として迫害されていた。そんな中、無料で「機械の身体」をくれるという星を目指して、主人公の星野鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀 河超特急999号に乗り込み旅を続ける物語であります。しかし話の結末で星野鉄郎は機械の身体を得ようとはしないのであります。いつまでも健康で死なない 身体を手に入れることが出来たにもかかわらずそれをしなかった。私たちが毎日追い求めている幸せが、本当の幸せになれるものなのかそうではないものか、あ きらかにしてくれるものに出遇えたからなのでしょう。ほんとの幸せは欲望に振り回されない人生、欲望を欲望と認識して生きていく事の出来る人生でありま しょう。
 『いつまでも元気ハツラツで、健康で、欲しい物を何でも手に入れることのできる人生はなんて素晴らしいのでしょう。』何だかこんな文句はテレビのコマー シャルかなにかで聞いたような気がするけど、人間の欲望の根っこをくすぐるキーワードなのかもしれません。
「老」「病」「死」間違いなく私のものです。なんまんだぶ

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