2006年  5月のことば
直枉会発行の直枉カレンダーの月々の法語を私なりに味あわせていただくページです 

い のちにゲームのようなリセットボタンはありません

 先日、健康診断を受けました。近々検査結 を聞きに行く予定になっているのですが、 たしてどんなことを言わ れるのでありましょうか。そのまえになぜ健康診断を受けに行ったかというところからお話いたしましょう。実は、ここ何年か身体の状態を検査していなかった し、最近体力が以前と比べて格段に違いをみせてきている。どのような違いかは、簡単に察していただけると思いますが。ちょうど定期検診をしましょうという 案内も届いていたのでその案内をもって向かいの病院に「健康診断をしてください」と行ったのでありました。いつの間にか四十路を過ぎ、ぼちぼちと身体の中 や外に支障をきたし始めるお年頃に入ってきたことを実感し、これ以上先送りして、取り返しがつかなくなってからでは 倒だという考えが頭をよぎ り、いささかでも回復力のあるうちに治すべきところがあれば治しておこうと思い立った次第です。体力的リカバリーができるうちに速め速めの「転ば  先の杖」であります。
 病院の待合室で廻りを見渡していると、緩和ケアの講演会のポスターが貼ってありました。ホスピス(ガンの終末期医療を行う施設)のチャプレン(精神的介 護を行う方)のお話が聴けるのです。今生の『いのち』の最期を大事に、そして厳粛に、しっかりと受け止め、受用していこうとされている現場の方のお話が聴 けるのであります。今から都合をつけて聴きに行くつもりです。『いのち』はいちどきりで、やり直しが効かないということは、今さら言うまでもなくみんなわ かっているものだと思っていたら、どうやら最近の世の中は怪しくなってきているみたいです。皆さんもテレビのニュースや新聞記事を見て感じることはありま せんか。いとも簡単に人を殺してしまう。自分の子供と同じくらいの年頃で殺したり、殺されたり、そんなニュースが頻繁に伝えられる。それを見聞きしている うちに、私自身も感性がマヒし、驚きや怒り恐怖を感じなくなり、現代社会に対する危機感を失ってしまう、そのことが一番恐ろしいことであります。なんびと も殺してはいけない、殺させてはいけない。命を大切にすることを教えないことは人を殺すことに等しい程の行為であります。 なんまんだぶ

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