2005年  2月のことば
直枉会発行の直枉カレンダーの月々の法語を私なりに味あわせていただくページです 

人 生の旅いつどこで終えても歸る浄土あり念仏者
 
   旅行から帰ってくると「あぁ〜、やっぱりウチが一番だわ」という方があります。毎日の暮らしとは違う環境の中に身を置いて家に帰ると思わず口をついて出 てくるのでありましょう。住み慣れた環境、気をはる事なく暮らせるところに戻ってきて安心する事ができるのでありましょう。安心できる家があり住み慣れた 暮らしがあり、私のまちがあるからこそ「あぁ〜帰ってきた」「住み慣れた私のまち」と言えるのではないでしょうか。どんなに素敵な外国に観光に行ったとし ても、「きれいな街だなぁ〜、すてきな街だなぁ〜」と感じたとしてもそれは目に見える美しさに感動しているだけでありましょう。「こんなところに住んでみ たい」と思ったとしてもそれは自分の住む町がきちんとあるから心おだやかに素直に美しい街に感動が出来るのではないでしょうか。帰る場所があるから安心し て出掛けることが出来るのであります。もしその旅があてのないものだったらどうでしょうか。これから行く場所は決まっていません。今いる場所も良くわから ない場所で戻ってくるかどうかも決まってないそんな旅はとても不安なもので、美しさに感動することなど出来ず、居場所を探すことに必死になり寂しくつらい 旅でしかないでしょう。毎朝子供が元気に「いってきまぁ〜す」と出てゆきます。「行ってらっしゃぁ〜い」《元気で無事に帰えっておいでよ》との願いを込め て私は答えますこどもはむかえてくれる親がいることで安心して出掛けることが出来るのであります。帰る家があるから元気に出掛ける事が出来るのでありま す。家の場所がどこなのか家にはどのようにして帰ればたどり着くのか知っているから安心して出掛けることが出来るのであります。さて、私の人生のお出掛け はどうでしょうか。帰る場所ははっきりしていますか。いま私は人生という旅の中でどこに出掛けているのかわかっているでしょうか、今の居場所がわからなけ れば帰る場所がわかっていても帰る方向や方法はわからないのであります。家で待つ親は『ここだよ《なんまんだぶ》』と知らせてくださっているのでありま す。   なんまんだぶ

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