2005年  1月のことば
直枉会発行の直枉カレンダーの月々の法語を私なりに味あわせていただくページです 

もっ たいないおかげさまこの美しい言葉を大切に
 
   『よくなくなぁ〜い』さて、みなさんはこの言葉の意味がわかりますか。最近のテレビコマーシャルでの会話であります。おそらく良いのか悪いのかを言おう としている言葉なのだろうと思うのではありますが、「良くないのか」「良いのか」いったいどっちのことをいっているのか私にはわかりません。『それはどう いう意味になるの?』などとたずねたら私はすっかりおじさんということを証明していることになるのでありましょう。確かにもう充分おじさんではあります が、次から次へと新しい言葉が作られておじさんついていくのが大変です。そんな言葉を取り巻く環境のなか、毎年年末になるとその年に流行した言葉のグラン プリを決める現代用語の基礎知識 選「ユーキャン流行語大賞」というのがありますが、二〇〇四年の年間大賞はアテネ五輪水泳代表選手の北島康介さんの 『チョー気持ちいい』だったそうです。トップテンの中にはギター侍の波田陽区さんや『気合いだぁー』と叫ぶアニマル浜口さん、叫ぶといえば小説『世界の中 心で愛を叫ぶ』の略して《セカチュー》とかがありました。そんな中で私が個人的に二〇〇四年を代表するというよりも現代の日本をある意味言い当てていると 思ったのが【自己責任】ではないだろうかと思います。(本来はリスクをとって行動した者が自ら「結果責任」をとることをいうが、最近では責任を転嫁する際 にしばしば用いられている。特に自己責任という言葉が頻繁に用いられたのは、二〇〇四(平成1十六)年四月、戦闘が続くイラクで発生した武装グループによ る日本人人質事件のときだった。三人の日本人人質に対して自己責任という言葉が向けられたのだ。政府の勧告を無視してイラクに向かったのだから、自業自得 だという議論だった。彼らが果たそうとしたイラクの子供たちへの支援や真実の報道という尊い目的は無視され、政府に迷惑をかけたことだけがクローズアップ された。全体主義の下で、自ら考え、独自の行動をした人を切り捨てるための言葉が自己責任となってしまった。〜『現代用語二〇〇五』くらしと経済用語よ り〜)
 ある意味言葉とは時代がつくり、時代とともに変化をするものなのでありましょう。もともとの意味から全く反対の意味になっている言葉もあります。しか し、かえてはいけないものもあるはずです。残しておきたいもの、残さなければならないもの、後世に伝えていかなければならないもの。それは単に言葉の伝承 ということだけではなく言葉がもつ意味であったり言葉の伝えようとしている心であろうと思います。どんどん変化していく流れの中で、立ち止まり流されて変 わっていくべきなのか、変わってはならないものなのか、見極められるように心がけたいものです。それは大変しんどいことではありますが、『もったいない』 も『おかげさま』もその言葉の心が伝わらなくなってしまう世の中にしてはいけないと思うのです。少なくとも今この時代で、私の無責任さで・・・    な んまんだぶ

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