2004年 2月のことば
直枉会発行の直枉カレンダーの月々の法語を私なりに味あわせていただくページです  

生 老病死の四苦八苦避けられない人生です
 
   【四苦八苦】… 一般に日常用語として、非常な苦しみをいう。と辞典にのっていました。みなさんは毎日の暮らしの中で「四苦八苦する」をどんなときに使 いますか。うそをついて弁解するのに四苦八苦したとか、仕事が忙しくて片づけるのに四苦八苦しているとか、そんな使い方をしているのでしょうか。「四つの 苦しみ、八つの苦しみ」と書いて「四苦八苦」四つの苦しみは、『生・老・病・死』
(しょう ろうびょうし)ということはごらんの通りであります。生まれること、老いること、病にか かること死ぬことの苦しみであります。人が人生を生きていくうえでの苦悩の根本原因であります。私が日々暮らしていて悩み苦しむことの根っこの原因を見つ めたならば、この四苦にぶち当たるのであります。お釈迦さまがご出家をされる前の太子であられたときに、カピラ城市の東西南北の四つの門から郊外に遊びに 出かけようとされたとき、それぞれの門で老人・病人・死者・修行者に会われ生・老・病・死の四苦をまのあたりにごらんになり、世をいとう心を生じられたの で あります。また、それらをごらんになったことで人生に対する眼を開かれご出家を決意されるにいたられたというお話があります。よくきく幸せの条件として、 「健康で長生きして、死ぬときは長患いをせずポックリいきたい」という方が大変多いですが、そんな人生を送られる方にはめったにお目にかかれません。四苦 から逃れた人生など送れないのであります。なおかつ四苦だけでも大変な苦悩なのに、あと四つの苦しみをくわえて八苦になるというのだからたまりません。い よいよ悩みは深くなります。『愛別離苦(あいべつりく)』…愛しい人と別れなければならない苦しみ。わかります。『怨憎会苦(おんぞうえく)』…怨念や憎 しみを抱いた人とも会わなければな らない苦しみです。よーくわかります。愛別離苦の逆の苦しみであります。嫌いな人だからといって会わないわけにはいかないのであります。世のなかたしかに そうであります。『求不得苦(ぐふとくく)』…求めても求めてもそれが得られない苦しみであります。欲望はとどまるところを知りませんから、永遠に満たさ れることなく永 遠に続くのであります。つらいなぁ。『五蘊盛苦(ごうんじょうく)』…人が生きていること自体が苦しみだということであります。人間は精神的、肉体的な五 つの要素から成り 立っていて生存自体が苦であるということであります。難しいけど苦なんだな。確かに避けがたい苦ばかりであります。
 苦悩はすてがたくあの世とやらへはいきたくない。 《苦悩の旧里(きゅうり)はすてがたくいまだ生れざる安養浄土(あんにょうじょうど)はこひしから ず》(歎異抄第九条)    
      なんまんだぶ